前回までのあらすじ
8カ月前の悪夢を克服するため、ギアガの大穴を抜け、ついにラスボス・都民の森と対決。見事にこれを打ち倒したへるはん!! しかし都民の森は崩れ落ちる最期の瞬間に
「インナーローで2時間かけて我を倒したと言い張ったところで、貴様がロードバイクに乗る限り、第2、第3の坂は必ず現れる。せいぜい束の間の平地を楽しむことだ……グアアアア……」
と、不気味な言葉を残していった(幻聴)……。
ラスボスの制覇、しかしそれは新たな強敵の出現を意味していたのだった……
すいません、全員帰ってください
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(読了後再生推奨/画質は720/60p、1080/60pがオススメです)
※今回はフラフラなので揺れが多くてすみません。全画面表示は酔うので注意!!
※今回はフラフラなので揺れが多くてすみません。全画面表示は酔うので注意!!
なんだか毎週、東京近郊の有名ヒルクラスポットに出掛けて、インナーローで時速6km登坂しながら、この世の全てをなげいているオッサンの動画を掲載していくだけの嫌がらせブログになってきましたが、べつに全ての坂に行ってやろうという気はまったくありません。
行動理念は、苦手な坂道への恐怖心を少しでも克服しよう、どうせならば景色の良いトコロに行って写真を撮りたいという2点だけ。ヒルクラ恐怖症に陥った、全ての原点である都民の森を、幽体離脱し、2時間かかりながらも、脚つき無しでクリアした今、私の頭の中では壮麗なエンドロールが流れていくばかりです。
ただ、私が「ラスボスだラスボスだ」と書きまくっているせいで、都民の森が凄まじく恐ろしいヒルクラポイントのように錯覚されるかもしれませんが、実際の"坂スペック”的には特に激烈なポイントというわけではありません。
斜度も20%、25%というような激坂ポイントは無く、標高こそ約1,000mと高いものの、武蔵五日市駅の時点で200mくらいの標高なので、実は高低差は800mほどしかありません。
距離が長い恐ろしさは前回さんざん書きましたが、それだって、要するに「高負荷の登坂を長時間続けるスタミナが私にまったく無く、バテてヘロヘロになり、ラスボス級に辛い!!」と泣きわめいているだけの話。登れる人にとっては「ああ、都民の森ね。あそこ気持よくサッと走れるからいいよね」みたいな一言で済まさがちで、私が「そーですね」と、おーい! はに丸みたいな顔で受け答えして終了です。
逆に言えば、坂スペック的に、都民の森が裸足で逃げ出すようなもっと恐ろしいポイントは沢山あります。ヒルクラを得意とする人達が、練習するような場所。例えば、東京近郊における表世界での最凶と名高い「和田峠」、意味のわからない斜度まみれの「子ノ権現」(ねのごんげん)、Deroさんですら「あそこはヤバイ」と言う東京のマチュピチュ「風張林道(※風張峠ではない)」、奥多摩の奥地・神戸岩の先にあると言い伝えられる「大ダワ」、柳沢峠、鶴峠、明神峠、三国峠などなど……とどのつまり、関東平野をハズレていけばいくほど、鬼のような峠はワンサカ出てくるわけです。
しかし、私がギャーギャー騒いでいる次元よりも、より高次元な坂ワールドが存在したところで、挑んでガラスのハムストリングスが割れるだけなので、あまり関係のない話と言えます。都民の森を制覇した今、のんびりポタリングの日々に戻るだけなのです。
にも関わらず、今週もへまさん、ゆっけさんとの坂練習ライドが……。なんでも坂って定期的に登っていないと、登れなくなるらしいざます。怠けてはいけないらしいざます。奥様ご存知でした? 運動って1回やっただけじゃダメなんですって。
ちなみにゆっけさんは「仕事があるんす」という言葉を残して逃亡。
これが、天変地異を事前に察知し、野生動物が逃げ出す現象であったという事は、後々わかる事になります……。
そんな坂練、今回の生贄として参加する事になったのは、お馴染みの茶川探検隊(仮)から、病気さんとトミィさん。登れる2人に坂練が必要なのかという気もしますが、坂どうこうより、ロングライドは皆でワイワイ行ったほうが楽しいものです。
ところで、今回の目的地は入山峠です。
以前に行って、難易度が適度なわりに、景色がとても綺麗で、とても気に入った場所。より難易度の高い坂に挑み続けてきましたが、だいぶネタ枯れ、ならぬ坂枯れになってきたので、どうせ再訪するなら気に入ったところがいいかなと。
相変わらず外は寒いですが、入山峠ならば、武蔵五日市側に下って足湯にも入れるのが魅力です。病気さんとトミィさんは行ったことがないので、2人を案内するライドという感じでもあります。
心配なのは数日前の雪なんだよね。山の方では結構降ったみたいだし、雪が残ってたら登れないから……。
都民の森は広い道路だからキチンと除雪されてたけど、入山峠って林道関係者とかしか通らないっぽいから除雪していないとか、ありそうだよね……。
もし雪で登れなくて、あそこから別の場所に行くとなると……高尾に出て大垂水とかかなぁ。
大垂水かぁ、ぶっちゃけ“今さら感”はあるよねぇ
それ以外だと、それこそ和田峠だねw
あ、フラグが立ちましたね!!
いやいやいやいや病気さんやめてww 和田峠なんて冗談じゃないから。あんなとこ行ったら脚とれちゃうから。
朝の小粋なブリティッシュジョークはさておき、入山峠を目指します。行き方は前回のレポとほぼ同じ、まずは多摩川CRから、浅川CRへ。
浅川CRの最期まで休みなく進んで、結構疲れた前回の反省を踏まえ、今回は途中でちゃんと休憩します。
また、前回は高尾付近から、やや厳しいアップダウンを越えて、入山峠に至る陣馬街道に出ましたが、今回はルートを変更。以前、しけたかおさんからTwitterでヒントをもらった、八王子市街を抜けるルートを行きます。
このルートでは、登っている事がわからないレベルの緩い登りが長距離続きますが、さほど体力を使わないまま、入山峠にアクセスできるようです。
陣馬街道に入りました。交通情報の電光掲示板に和田峠の文字が。恐ろしい峠の名前って、見ただけでビクッとなります。前回のレポでも書いたとおり、実は入山峠と和田峠はご近所。行き方としてはほぼ同じなのです。
ラストコンビニでしばし休憩。
コンビニ駐車場が広いので、病気さんのハイエンドホイール、Lightweight・マイルシュタインに乗らせてもらいました。
なにげにLightweight乗ったの初めてですが、何気なく漕いだ瞬間
かるっ!!
と叫んでしまう衝撃的な軽さ&回しやすさ。コンビニの駐車場って、入り口あたりがちょっと坂になってたりしますが、あーゆー「うんしょ」と乗り越えるポイントを、このホイールでは、一切脚に力を入れず、脚の自重だけでストンとペダルが下に降ろせて、そのまま乗り越えてしまうほどの軽さ。
そしてハブの回転も鬼のようにスムーズ。軽くて、硬いのに、上品でしっとり感もあるというなんとも不思議な感覚。「カリカリカリ」という、精密感溢れるラチェット音も独特です。いやー高いだけはあるわ。これ履いたら坂が結構楽になるだろうなぁ。しかしこれ以上は超危険思想ww
陣馬街道をさらに奥へ。田舎道を快適に走行していたのですが……
家が少なくなってくると、道路はご覧の通り。所々、日陰の場所にはたんまり雪が残っています。
このぶんだと入山峠もヤバイかなぁー。来てくれた2人に、いきなり雪山登山は申し訳ない。
まあ俺とかゆっけさんだと、雪だろうが、落ち葉ドロフィーバーだろうが、別にもそれが普通だと思ってるからww
奥に行けば行くほど、雪の量は増えていきます。今週は週の真ん中に、都心部ではほんの少し雪が降って、積もるほどではなかったのですが、そんな状況でも、入山峠の付近ではこれほどの積雪になってしまうというのが、今回とても勉強になりました。前回の都民の森もそうですが、今後、冬のライドをする際の非常に良い経験になったと思います。
しかし、いざ入山峠の入り口に到着してみると、なんと路面はオールクリア!!
入山峠の八王子側は日当たりが良いので、雪もすぐに溶けたのでしょう。これは、うまくすれば、頂上まで行けるかもしれません。
無理だった\(^o^)/
林道はご覧のように、晴れた昼間であっても木々や山肌の角度によって、地面には影が落ちます。それが重なる部分では、雪が大量に残っています。中には溶けて滑りやすくなったゾーンも……。
しばらく徒歩で雪山登山してみましたが、このまま頂上まで騙し騙し進んだとしても、日当たりの悪い武蔵五日市側には降りられないでしょうし、来た道をダウンヒルするにしても、また徒歩下山になってしまいます。
残念だけど、これは仕方ないね。今日は入山峠まで、疲れにくい行き方がわかったという事で良しとしよう。
仕方ないね。
じゃあ帰りは俺が牽くからすぐに帰ろう、さあ帰ろう、やれ帰ろう。
仕方ないから、和田峠だね。
いやああああああああああああああ!!!
なんとか峠とかいろいろ言われても、位置関係がサッパリわからないという人は多いと思いますが、だいたいこんな感じ。青い部分が、行こうとしていた入山峠。そこに行かず、少し来た道を戻ると、西にいく道があり、そこを進むと和田峠という峠があるそうです。
入山峠が雪まみれなら、和田峠も雪まみれなんじゃね? という話ですが、和田峠は除雪がされており、峠の頂上までは車でも行けるとのこと。その先の、神奈川県側は、冬の時期は通行止めですが、頂上までは行けてしまうのです(※追記:冬の期間通行止めではなく、崩落による通行止めだそうです)。
ここがまさに、西にいく分岐点。右の道を進むと入山峠、左に進むと……
このような景色が広がっていて、和田峠にと至ります。
え? ウソだよね? マジで行くの?
都民の森を半死でクリアした翌週にいきなり東京近郊・最凶の和田峠とか狂ってるよね?
夢見心地というか、まったく現実感のないまま、皆についていくと、時代劇のセットの中に紛れ込んだような不思議な場所に到着しました。
ああ……ここ、見たことある……。
ガチのヒルクラ大好き改造人間ローディーさん達のブログによく出てくる、紛れも無く和田峠の入り口にある休憩所。やべえww 俺ホントに和田峠の入り口にいるww どーなってんだよこれww
先ほどから登場している「陣馬街道」というのは、八王子から、和田峠を抜けて、神奈川県の相模原市・緑区まで通じている道の名前です。つまりここは、陣馬街道のクライマックスゾーン。
営業していないようですが、左に見える黄色い看板が「陣馬亭」という雑貨屋さん。その向かいにあるのはバス停。その奥には、山下屋というお蕎麦屋さんがあり、名物の陣馬そばが食べられるそうです。つまりココは、和田峠でトレッキングする人達のベースキャンプ的な場所なのでしょう。
ホントにこのまま和田峠に行くのか、半信半疑のまま……。お昼時でお腹はすいてきたので、大休憩。前述の山下屋さんで、お蕎麦をいただくことに。
病気さんがiPhone落っことしてフロントガラスにヒビが入るアクシデントがありつつ……修理方法などを話していると、
陣馬そばのかけそば! が 海苔がおいしそー!!
寒いし、しおいものも食べたかったので、見たら急にお腹が鳴ってきました。
うみゃー
陣馬そばは、なんでも地元のいかり草、よもぎを駆使して作っているのだそうで、ちょっと緑っぽいのが特徴。食べるとフワッとよもぎの香りもして、ワイルドかつ、優しい感じで、美味しいです。つゆは甘めで、疲れた体に染みわたるよう。あったけー。
へまさんとトミィさんのところに運ばれてきたのは、蕎麦を使ったパスタ!
こちらにも海苔がたっぷり。キノコも沢山で、そばの風味がよりダイレクトに楽しめそう。2人とも「美味しい美味しい」と食べてました。
なんかこう、観光地の蕎麦にあまり良い印象が無かったのですが、このお店はこだわりが詰まっていて良い感じです。
店のオヤジさんによれば、いつもは店の前の壁に100万円くらいするロードバイクがズラーッと並んで、お店もローディーでいっぱいなんだとか。今日は我々だけですが。そりゃそうだ。雪だもの。俺なにやってんだこの雪の中。
夏場は外でも食べられるそうです。
あー和田峠……憂鬱だ……行ったことないけど絶対キツイから。
脚ついちゃうだろうなぁ。
やめてwwww へまさんがそんな事言うなら、俺もう途中の洞穴で即身成仏するしか無くなるから。
ごちそうさまでした。
腹ごなしも済んだので、和田峠の話をしましょう。
その強烈な坂スペックと、挑戦した人達の体験談を聞く中で、私の中では半ば"伝説”チックな位置に存在しているのが和田峠。バス停のあたりから、頂上ポイントまで、距離は約3.5kmと、さほど長くはありません。
しかし、標高700mまで短い距離で駆け上がるため、斜度は当然キツ目。なんと平均10%越えで、ほとんどの区間が12~13%程度、最大斜度は18%あたりまで到達するという、スペックだけ見ても何かの冗談かと思うような強烈さです。
何度も書いているように、私の中で「10%」という斜度が1つの境界線。8~9%程度であれば、インナーローでなんとか耐え続け、時間をかけてどうにか脚つきなしで攻略できるレベル。しかし、トラウマになっている名栗湖前の坂のように、10%越えが続くと、インナーローで耐える事すらできず、ゴリゴリと脚&体力を削られ、すぐに撃沈してしまいます。
名栗湖前の坂は、非常に短いのでなんとかなりましたが、和田の場合、常時10%オーバーが3.5km。つまり、全行程で殺しにかかってくるという悪夢。さらに20%近い激坂も織り交ぜられると、笑うしかありません。
明らかに、私にとってはこの挑戦、分不相応の一言。脚をついても、何らおかしくはなく、悔しいという気すら起きない……ハズです。
一方で、先週都民の森を脚つき無しでクリアしたせいで、ほんの少し自信がつき、「万が一、脚つき無しでなんとかなるんじゃないか……いや無理かww ……いやそれでも……」と、ちょっと色気が出ているのは否定できません。どんな気持ちで望めばいいのか、決めあぐねているあいだに、ゲートをくぐってしまいました。
ローディーも登山客もほとんどいないせいもあり、あたりは荘厳な雰囲気。ヒルクラの聖地ゆえか、ちょっと今までの峠と世界が違います。
もっと寂れた、ボロボロでムチャクチャな坂道を想像していたのですが、神社の参道のような引き締まった雰囲気で、最初は「嫌だ嫌だ、怖い怖い」とマイナスな事ばかり考えていた気持ちが、キリリと引き締まり、「まーせっかくだから行けるトコロまで行ってみるか」というポジティブモードに。
和田峠の胸をかりるつもりで、ダメもとで精一杯挑戦しよう! そうすれば、意外となんとかなったりするかもしれないし!
ゲボァ!!
ちょっwwまってwwwwww
斜度がおかしい。だまし絵かコレ。
肉眼で見ているのに、目の前の景色が信用できずに、思わず二度見。
序盤こそ、8~9%だった斜度は、すぐに10%台へ突入。その後は斜度がぜんぜん変わりません。当然スタート直後からインナーローを開放して挑んでいますが、あまりのキツさに脚が回らず、序盤からいきなりヨロヨロと蛇行モード。
心拍もガンガン上がり、平坦区間で一息ついて下げたいところですが、まったく平坦が出てきません。出てくるのは、何かの間違いかと思うような斜度のワインディングばかり。
ウソだろこれ。
これ道作った人、角度とか考えた?
和田峠、まさに別格。
ヤバイだろうと想像していた、その想像を遥かに上回るヤバさ。普通の峠で、クライマックスとして1カ所登場するようなボス級激坂ポイントが、ザコ敵のような頻度で登場。さらに恐ろしいことに、そのザコ敵と、ザコ敵をつなぐ移動区間が10%越えという悪夢。もはや逃げ場はありません。
あれだけキツかった梅ノ木峠も、牧馬峠も、もっと言えば都民の森も、和田峠の前では可愛いものです。この異界と呼ぶべき坂ゾーンでは、9%の坂道が休憩平坦区間にすら思えてきました。
心理的な斜度は、常時こんな感じ
(※ダウンヒル時に撮影した写真なのでまだ脚はついてません)。
まさに、一歩進むごとにHPがゴッソリ減る毒の沼地→魔王→毒の沼地→魔王の兄→毒の沼地→魔王の従兄弟という、HP削りフィーバーゾーン。
震える手でやくそうを口にする余裕すらありません。
上の写真のように、進む道路の先が、自分の頭上へと続いているという意味のわからなさ。
登山なら理解できますが、私は自転車に乗っているのです。先を進む病気さんが、斜度のキツさに「ギャー!」と上げる悲鳴が、頭の上から聞こえてくるという、にわかに信じられない峠です。
景色は最高ですが、ぶっちゃけ写真を撮る余裕なんてあるわけありません。それどころか、首を横にして景色を見ることすらできません。少しでもハンドルがふらついたら、脚をついてしまう恐怖と戦いながら、脂汗を流して登り続けます。
登坂速度は、既に時速3.6kmとか4kmとか、徒歩にも劣るレベル。脚をつかなければ、もはや静止しても構わないというくらいの腹のくくり方で、必死にクランクを回し続けます。もちろん立ち漕ぎを開始する体力もゼロで、ここまで全てシッティングという異常事態。
誰だこんな道作った奴ぁ!!(怒)
何個目か、数えることもできなくなったワインディングを越え、脚つきの誘惑&恐怖にブルブルと震えながら、意地だけで対抗する事約30分……。
和田峠、なんと奇跡の脚つきなしクリア!!
\(TдT)/
しかし半泣き、ロード降りた瞬間に崩れ落ちる、まさに限界ギリギリでした。
血の味指数
和田峠:18.3
……まさに別格のキツさ。伝説にたがわぬ鬼のような峠です。登坂したにも関わらず、軽々しく挑んですいませんでしたという土下座気分。
しかしこれ、いくつかの峠を、段階的にクリアした末に挑んだので、まだ覚悟ができており、笑い話に転換できましたが、例えばロード買ってすぐに「ヒルクラなにそれ?」みたいな状態で、いきなり誰かに連れてこられていたら、ロードバイク自体が嫌いになってもおかしくありません。
ただ、幾つか峠を制覇した人が、胸を借りるような気分で挑むには、恐らく良いポイントなのでしょう。距離がそこまで長くはないので、タイムを計測したり、「今日はフォームのここに気をつけて乗ってみよう」とか、「今日はあそこの登り方を変えてみよう」みたいな、ヒルクラのレベルアップを図る人の練習場所にうってつけなんだろうなという感じは、少ししました。
実際、我々4人が頂上で「いやぁーやばかった」とか言って休んでいると、凄いスピードで登ってきて、そのまま自転車を降りずにUターンしてあっと言う間に下っていくローディーもいました。恐らくあの人は、週末など、空いた時間に和田峠を何回も登って鍛えているのでしょう。凄すぎて意味がわからない。
神奈川側はこのように冬季は通行止め(※追記:冬の期間通行止めではなく、崩落による通行止めだそうです)。
夏になれば、ここから他の林道へとアクセスできるようです。どの道に進んでも、ヤバイ世界が広がっているのは間違いありません。未舗装路好きなへまさんが、行きたそうにしていますww
冗談抜きに死ぬかと思いましたが、登り終えると、不思議に気分が良いです。おそらく、死に物狂いでクランクを回している時間が30分くらいと、都民の森と比べると短く終わるためでしょう。
都民の森の疲れ方は、スタミナをジワジワ絞られて、カラッカラに出しきって、精も根も尽き果てるイメージ。、和田峠は「倒れるまでスクワットやってね(ニッコリ)」みたいな感じで、脚はガクガクですが、疲れ方がシャープです。
ヒルクラが好きな人にもいろんなタイプがいて、「ダラダラ登りは苦手」、「激坂でも短くグワッと終わるのが好き」なんて事を言っている人がいましたが、そのタイプの違いや、気持ちが少しわかったような気がしました。
いずれにせよ、今までのヒルクラポイントとは、明らかに別次元の和田峠。ヤバイけれど、妙な魅力のある世界の景色を、垣間見せてくれるような坂道でした。私のようなヒルクラ初心者な人は、相当の覚悟を持った上で挑むべきですが、「なんだよこれww」と笑える坂でもあるので、一度挑んでみると面白いかもしれません。とりあえずネタにはなります。
輪行いいですよー、楽でw
私はもともとミニベロスタートなので、輪行に対する心理的なハードル低いんですが
ローディでバリバリ乗ってる人って、「めんどうだから自走で、輪行したことない」
ってパターンが多い気がしますね。
お伊勢さん、いいですねー。
昔、電車と車で写真を撮りに行ったことはありますが
今考えてみると、あの周囲は風情もあって自転車で走ると面白そうです。
長い休みがとれたら行きたいですなー