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 ロードバイクにアクションカム(ソニー/HDR-AS100V)を取り付けてウロウロしているわけですが、長時間の撮影で課題となる“バッテリ無くなっちゃうよ問題”はトップチューブバッグに入れたモバイルバッテリからの給電でクリアしてきました。しかしあと2つ、クリアしなければならない課題があります。

・振動対策
・駐輪時の取り外しのしやすさ

 振動対策としてはこれまで、ソニー純正ハンドルバーマウントから、ミノウラ製のより強固なマウントに変更、防振ゴムをカメラとマウントの間に挟んだり、ハンドルに逆さに取り付けるなど、細かな修正を重ねてきました。
 
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 初期と比べると、だいぶマシな映像が撮れるようになりましたが、まだ“滑らか”とは言いがたいのが実情。その理由は“ハンドルに取り付けている事”だと以前から睨んでいました。

 例えば、人様が撮影された動画ですが、以下の動画で“ハンドルの揺れ”に注目してください。



 この方はトップチューブにアクションカメラを取り付けているそうです。見事に揺れの少ない、安定した動画が撮影できています。注目すべきは、映像全体の揺れと、ハンドルの揺れ。映像全体の揺れは、もちろんカメラが揺れているため。つまり、カメラを取り付けているフレーム自体の揺れでもあります。ここで重要なのは、画面内に写っているハンドルは、それとは“別の揺れ方”をしているところです。

 考えてみれば、自転車本体と言えるフレームに対して、ハンドルというのはザックリ言うと“そこから突き出た曲がった棒”です。自転車が振動した場合、本体から離れた場所に突き出た棒の揺れ具合が激しくなるのは容易に想像できます。逆に、フレーム本体、それも中央付近にカメラを固定した方が、揺れは少なくなるのでしょう。

 “じゃあトップチューブにカメラ取り付ければ良いじゃん”という話ですが、これが難しい。前述のように、長時間撮影用のモバイルバッテリをトップチューブバッグに収納しているので、カメラを取り付けたい場所に、バッグという先客が。振動の少ない映像をとるか? 長時間撮影をとるか? という二者択一になるわけです。

 そもそもトップチューブバッグにはナビ+サイコンのスマホも入っているので、おいそれとは外せません。「ダメだとわかっちゃいるけど、ハンドルにカメラを取り付けざるおえない」状況が今まで継続していました。

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 そんな折、「CP+」の会場で見た、アンデックス・ユウのロードバイク向け新マウント「トップキャップマウント」を思い出しました。これは、ステムのトップキャップを固定しているネジを外し、そのネジを用いて、キャップに重ねるようにマウントを固定するというシロモノです。

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 フレームに固定しているわけではありませんが、ハンドルに取り付けているわけでもなく、よりフレームに近い場所なので、振動面で有利なのではと考えました。また、カメラが空中に浮いているような位置で取り付けられるので、トップチューブバッグの邪魔にもなりません。

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 実際にAS100Vを取り付け、手ブレ補正をONにして撮影した画角がこちらです。

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 これまで取り付けていたハンドルバーと比べ、カメラが一歩引いた場所に存在するので、私の両腕も画面に入ります。邪魔と言えば邪魔ですが、エンジン付きバイクでも、自動車でも撮影できない映像なので、「ロードに乗ってるぜ感」はよく出ており、画としては結構面白いです。

 そして肝心の振動具合ですが、簡単な動画を撮影してみたので御覧ください。



 結論から言うと、まったく振動しないわけではありませんが、以前のハンドルバーマウントより不快な微振動は大幅に無くなり、かなり安定した映像になっています。私の手やハンドルが、ガタガタウネウネ動いている場面でも、カメラはさほど動いていないのがわかると思います。

 振動が少ないという以外の利点もありました。1つは、自分のすぐ近くにあるため、カメラの微調整や状態確認がしやすい事。「録画ボタン押したっけ?」という時に、ちょっと目線を落とせば動いているかどうかわかりますし、カメラがちょっとズレていても、すぐに把握できます。レンズに水滴がついたまま、知らずに何時間も走り続けて、ロクな映像が撮れていなかったなんて事も今までありますが、この位置であれば、信号待ちなどでちょいと覗きこめば、レンズの状態も確認できます。

 また、手で触りやすい位置にあるので、横方向に面白い建物があった時などに、ちょいとカメラを横に向けて撮影しながら走る事も簡単。上下(チルト)の調整は六角レンチを持ち出さないとできませんが、左右のパンは、底部のネジを回すだけで緩まるので簡単です。この理論の延長で、停車時のカメラの取り外しも比較的容易にできます。
 
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 逆に誤算だったのは、トップチューブバッグに入れたスマホの画面が、カメラ本体が邪魔して見辛い事。でもまあ、これはまったく見えないというわけではないので、慣れれば大丈夫そうです。

 というわけで、このマウント、トップチューブバッグとの併用を考えている人には結構オススメ。三脚穴用だけでなく、GoPro用もあります。しばらくこのマウントを常用して、さらなる改善を進める所存。次の段階は、クアッドコプターでの空撮は現実的ではないので、長いポールを使った擬似バーズアイビューでしょうか。お手本はニコ動にあるshigepeg さんの動画のような。しかし、これ以上ロードにイロイロ取り付けるのもなぁ……。