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ロードバイク に参加中!

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 学生時代の友人達もロードを始めたのは以前レポートした通り、どっか連れてってくれと言うのでいきなり80kmライドに連れ回したり、東京→ヨコハマライドをしたりといろいろやってますが、先日、もう1名増員。これまでマウンテンバイクに乗っていた友人が、新たにロードを購入しました。オレロードバイク業界から金一封くらい貰っても良いかもしんないだって今まで5人に買わせてるよホントに(のんれす氏&レポしていないもう1人含む)。

 それはさておき、バイクは私と同じPINARELLOの「FP TEAM Carbon」。私が愛馬のROKH兵衛とフレームは同グレード。しかしコンポはアルテグラ(私は105)と、一気にグレードぶち抜かれました。元値は35万近い高級車ですが、2013年モデルのいわゆる型落ち特価品で20万程度で購入したとのこと。

 お買い得品とはいえ、初ロードでいきなり豪快な買いっぷりです。しかも私が「こんな特価品もあるらしいよ」と伝えた数日後に予約をしてしまうというスピード決断。いやぁ、三十路の独身男の財力は恐ろしいものがあります。

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 FP TEAMというと、チームスカイのレプリカカラーか!? と色めき立ちましたが、レインボーカラーというかマイヨ・アルカンシエルカラーのようです。現物初めて見ましたが、明るい見た目でカッコイイです。なんかハンドル周りのセッティングがやけにレーシーなような……。

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 ローディではないヲタ友達は、この手の趣味系の大きな買い物は「買う」と決めてから機種選びで悩みに悩んで、雑誌やWebを調べまくり、試乗もして、寝ても冷めてもそのバイクの事を考え、カタログを見ては心を落ち着かせて……みたいなモヤモヤ期間を数ヶ月経てから購入する人種が多く、私もそうなので共感できるのですが、そうでない友人達は「前からロード欲しかったんだよ、良くわからないけどこれ良いやつなんでしょ? じゃ買うよ」みたいにスルッと決めてしまい毎度のことながら「え!? いいの!? もっと考えなくて」と、私の方が慌てる始末。

 まあ、考え過ぎてわけわかんなくなって、結局前に進めないという事も多々あるので、"買ってからそのバイクの事を知っていく”ってのも、1つのやり方なのかもしれません。

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 というわけで、バイクが納車された週の週末、新宿付近でしおいんですけどロードバイク部集合(のんれす氏含まず)。そこから練習するために、彩湖グリーンパークへと移動しました。関東以外の人は馴染み薄だと思いますが、彩湖グリーンパークはエンデューロや大規模試乗会なんかも行なわれる、ローディの聖地っぽいプレイス。簡単にいえば走りやすい自転車道付きの公園です。

 とりあえず50km程度走れば初ロードの感覚がつかめるだろうと考えての企画。開催前にこれだけは買っておいてと伝えたのは「サイクル用のグローブ」、「パッド入りのパンツ(下着)か、パッド搭載のサイクルジャージの下」。安全面ではヘルメットが先ですが、ヘルメットは自分に似合うものを探すのに時間がかかるものですし、私が使っていないものが1つあるので、それを貸してあげる事にしました。アイウェア(グラサン)も必要ですが、テニスの時に使っていたものがあるとの事なので、それでとりあえず代用してもらう事にしました。

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 しかし、集合して、ヘルメットを渡した私に開口一番。

 「ごめん、アイウェア忘れたwww」

 「手袋いらないかと思ってまだ買ってないww」

 「パッド入りパンツは買おうとしたらショップの人に慣れればいらない、タオルお尻に入れたりすれば代用できると言われたから買ってないwww」

 という衝撃的な展開。

 アイウェアは目を、手袋は手の皮を、パッド入りパンツはケツを、それぞれ保護し、痛みが出ないように予防するためのもの。いらないという考え方もあるんだと思いますが、初心者である私からすると、自分が無くて激しく後悔して買ったモノの筆頭3グッズ。特にお尻パッドと手袋は、痛みが出てから無理をすると腫れたり皮がむけたりと悲惨な事になり、"ロードに乗ること自体が嫌になる危険性もあります。だからこそ”買っておくべし”と挙げておいたのです。

 ぶっちゃけ「ショップの店員め余計なことを」と思いましたが、まあ、こうしたグッズは初心者の誰しもが「えーっ!? こんなものまで必要なの!? オレはいらねえよwww」と思って、買わずに帰宅し、次週に反省して猛ダッシュ買いに戻るという経験をする、ある種の通過儀礼的なものなのかもしれません。現に私もそうだったわけですし。痛みを知るからこそ、ありがたみがわかるというような。「 頻繁に甘いもの食うとかww 腹減ってないし」と言った1時間後に ハンガーノックでヘロヘロみたいなのも、似たようなもんでしょう。

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 偉そうに言ってる私もローディー歴1年ちょいの新兵ですので、練習などと言いつつ、教えられる事はあまりありません。ギアの変え方、長く走りたいなら重いギア踏むな、クランク回す時は0時から3時まで、信号守れ、チューブ交換、掃除の仕方、輪行方法程度。

 あと、工事が多くて意外に迂回路が複雑な荒川サイクリングロードの道案内くらいでしょうか。最近、下流から彩湖行くのがやたらと面倒なんですがなんとかならんもんでしょうか。今のところ半ば強引なルートでなんとかしておりますが。

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 多摩川サイクリングロードもそうですが、荒川サイクリングロードで悩ましいのが食事処。「昼飯!? コンビニのオニギリでいいよ。それより先を急ごう」という本気モードなローディー同士であれば話は簡単ですが、「休憩がてら暖かくて美味しいものを食べたい」、「この付近の名物を」などと言う参加者がいる場合、難易度がアップします。サイクリングロードからかなり離れてよければ、お店は沢山ありますが、走りやすいサイクリングロードを走行していると「一般道に行きたくない」という状態になるので、必然的に「サイクリングロード沿いで美味しいものはないの?」という話になります。

 そうなると、私の荒川食事処脳内ライブラリには、うどんともつ煮込みの「川岸屋」くらいしか浮かばずフリーズ状態。よくオフィスビルの前に、昼時に移動式の弁当屋が来たりしますが、土日にローディー向けにあーゆーお店がバイクラック持参で登場したらスゲエ繁盛しそうな気がするんですが私だけでしょうか。河川敷で商売したらダメなんですかね? 椅子とテーブル幾つか置いて。むろんウエイトレスさんはレーパン姿で(そういえば昔のシクロポリスさんにレーパン喫茶訪問ネタが書いてあったな)

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 という妄想はさておき、結局のところ羽根倉橋そばのステーキけんで昼食。

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 カレー食い放題が衝撃的なファミレスで、人生二度目の入店。いつのまにか施設が充実しており、サラダバー、ドリンクバー、アイスバーの隣にわたあめ製造機、さらにたい焼きまで置いてあるカオスぶりに立ちくらみがしました。ネタ目的でたい焼きもらってみましたが、冷えきったたい焼きほどアレなものはこの世にそうは無い事を我が身をもって学習できました。ハンバーグとかステーキはまあ普通なので、コストパフォーマンスの高さを堪能できたような気にはなります? 

 食事という面では、多摩川サイクリングロードや荒川サイクリングロードより、頻繁におしゃれなカフェが出てくる多摩湖自転車道が圧倒的に素晴らしいです。女性連れの時はこちらがオススメ(伏線)。まあ多摩湖まで行ってしまうと何も無くなってしまうんですけども。

 ちなみにこの日のライド、私の計画としては「グリーンパークを何周かしてロードの練習をして終わり」のつもりでしたが、「ここから先、秋ヶ瀬公園を抜けると異界に突入し、いきなりの田園風景、さらに進むと次元断層を越えてしまい、道の左右にリアル牛が富士サファリパークばりに登場、さらに進むと焼却場の先に大パノラマ田園風景が広がり、そのさらに先にある榎本牧場でジェラートを食って戻ってくるのがローディーの証」みたいなRPGライクな説明を戯れにしたところ「この公園だけでは不完全燃焼」、「そこまで行ってみたい」との要望が。

 しかし、そこまで行ってしまうと新宿からのトータルでは往復90kmを超えるライド。ロード購入したその週末に、手袋もアイウェアもケツパッドも無しで挑むと悲惨な事になりそうでしたが、「それでも行きたい」とのことなので「これもM趣味であるローディーの運命(さだめ)か」と涙をこらえつつ、半笑いで案内する事に。

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 以前レポートした通り、道中には、「ここはホントに都心からちょいと走った場所にある景色なのか」と驚愕するスポットだらけ。当然、皆「なにここ!!」「北海道かよ」の大合唱。喜んでもらえると案内しがいがあるってもんです。こういう自然豊かなところを走るのがロードの醍醐味なので、その楽しさを手軽に体感できるという点では、荒川サイクリングロードにしかない魅力があります。

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 秋のススキも素晴らしかったですが、今は菜の花が満開。荒川サイクリングロードの凄いところは、こうした自然の景色が、綺麗とかを通り越して何かもう、恐ろしいほどのスケールでススキや菜の花がブワアアアアアアアっと咲き乱れているのに、徒歩や車では行きにくい場所なので(ローディーと野球少年以外)誰もいないという奇妙さです。ブルーシート敷いた家族連れが溢れていれば、どこにでもある景色になるのでしょうが、それが一切なく、都心に近いにも関わらず自然勢力が人間に圧勝している感覚が私の廃墟趣味センサーをもくすぐります。

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 そんなこんなで久々に榎本牧場到着。ジェラートショップの工事が終わったという噂は聞いていましたが、以前よりだいぶ立派になっていてビックリしました。当然お店の中は家族連れで大行列。ロードバイク部の他部員達も「あんなに誰もいなかったサイクリングロードの果てに、なぜこんな行列が」、「超人気過ぎるwww」と驚いていました。

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 リニューアルしても味はそのまま。
 相変わらず美味しいです。生っぽさが素晴らしいんですが、適度なサッパリ具合もありしつこくない。爽やかな甘さが体に染み渡って寒いです。

 いつもは一生懸命走って、汗だくで到着するので火照った体のクールダウンに最適ですが、今日は皆に合わせてまったりゆったり走って来たので、ほとんど汗もかいておらず、そこにジェラートバクバク食ったもんだから、ひたすら体温奪われガクブル状態。思わず持参したインナーを重ね着してしまいました。あー、サイクル用のウインドブレーカー買わないと。ユニクロのウルトラライトダウンでごまかして持ってないんですまだ。

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 牧場にもお邪魔して、ほんの数日前に生まれたばかりの子牛にご挨拶。おぼつかない足取りで、壁の出っ張りっぽいものを見つけるとおっぱいだと勘違いして口をつけてモムモムなされておりました。

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 初ロード部員も含め、案の定、帰り道になると「疲れた」、「ケツと膝が痛い」、「手も痛い」と問題が発生。フォームとセッティングが煮詰まれば100km程度ではどうという事もなくなるもんですがとか何オレ超カッコイイ、それはさておき、ある程度乗り慣れてから微調整するのか、微調整しながら乗り慣れていくのか、最適解が私にはよくわかりません。まあ慣れろ、慣れの問題じゃねえww と思う場合は位置をイジれという結論で良いのでしょうか。

 ちなみに新入部員の彼は、疲れたと言いつつも、意外にタフ。風よけも兼ねて前を牽いている私の後ろにピッタリついて走れており、少々のアップダウンでは一定速度の巡航も崩れず、安定したトレインが組めていて驚きました。短い距離ですがマウンテンバイクで日々通勤しているらしいので、のんれす氏と同様、ジテツウで日々自転車に乗っている人はやっぱり地力が違うなぁと再認識。装備が充実すれば、きっと100km越えでもケロリと走れ、逆に私が置いていかれそうです。

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 ともあれ、ロード初心者練習ライドは事故もなく無事終了。また底なし沼に1人引き込む事ができました。

 それにしても、多摩川、荒川、多摩湖と、私の少ないサイクリングロード引き出しも枯渇してきたので、最近やっていなかった”各地のサイクリングロード巡り”、“定番ロードコース巡り”を復活させて、引き出しを増やしていきたい所存です。