前回までのあらすじ
四天坂の一角、和田峠のヒルクラスキー毒に蝕まれ、一度倒したはずの和田峠と再戦したへるはん。しかし、再生怪人のHPは低く、辛くもこれに勝利。体内の毒素は無事に中和された。しかし、平地と下り坂だけの平穏な毎日は長くは続かなかった。
西の神奈川国にあり、ヒルクラ界でその名を知らぬ者はいないと言われる魔王・ヤビツ峠が復活したというのだ。これまで全てにおいて後手にまわっていたへるはんは、先手を撃つべく、魔王の背後から情報収集に向かうのだが、それが悪夢の始まりだった……。
【↓ダイジェスト動画はこちら↓】
(読了後再生推奨/画質は720/60p、1080/60pがオススメです)
今回は宮ヶ瀬湖から、裏ヤビツや法論堂林道に行ってみたいと思います。
せんせい! ヤビツと名がついた坂には近づくな、死ぬから という家訓があるのですが。
裏なので大丈夫です
せんせい! 法論堂(ほうろんどう)林道ってなんですか
ほうろんではなく、法論堂林道(おろんどりんどう)と読みます。
せんせい! そんなおろんどおろんどろしい坂、怖くて行きたくありません。名前からして入ったら最後、プラトーンのジャケ写みたいなポーズでエンドロール確定コースじゃないですか。
そういえばへるさん、宮ヶ瀬湖行ったことないんですよね。オギノパンであげパン食べられますよ。
行こうか
例によって「なんとか湖」とか「かんとか峠」とか言われてもサッパリわからんという人が多いと思いますが、大丈夫です。私もサッパリわかりません。
免許も車も持ってますが、ヤビツ峠も和田峠も入山峠も牧馬峠もロード買ってから初めて聞きました。場所はだいたいこんな感じです。小田原のちょいと手前の、海沿いじゃなくてもっともっと山の方の話です。って遠いなオイ。
今回のライドはまず、「ヤビツ峠」とは何ぞやというところから話が始まります。恐らくロード乗りの中で日本一知名度が高いのがこの「ヤビツ峠」。「ヤビツ峠を○○分で登れる」と言えば、その人のヒルクラ能力がどのくらいかわかるという、ある種「自転車で坂を登る人達のベンチマークプログラム」みたいなものと言えます。
計測するような実力が無い私には、まったく縁のない場所。行く機会も無いだろうと思っています。ただ、ヤビツ峠史上、誰も獲得した事がない幻のスコア「登坂所要時間:道端で体育座りで号泣分」を記録してみたいという野望も少しあります。
続きを読む