最近、自転車で歩行者をはねてしまい、死亡させてしまうなどして数千万円の賠償を命じられたというニュースを良く見かけます。ロード乗りとして自転車を楽しむ身としては、他人ごとではありません。
クルマで言うところの“憧れのF1カー”を、店の自転車屋で買えてしまうのがロードバイクの魅力の1つ。けれど、買ったからといってムチャなスピードで乗り回していいとか、道交法を無視していいとかいう話はまったくありません。車道を走りながらも、車用の赤信号をガン無視して横断歩道を渡る人混みにそのまま突っ込んでいくママチャリなんて日常風景化していますが、スピードの速いロードではさらに危険な行為になります(ママチャリでも十分危険ですが)。
免許も無いので買えば誰でも乗れるのが自転車の良いところですが、スピードの危険性、ルールを守って事故を回避する大切さを知らなければ乗る資格はありません。F1レーサーがオフに信号無視して捕まったらスゲエカッコ悪いですが、それと同様に、高価なロードバイクにまたがるなら、(技術はさておきせめて意識だけでも)バイクに恥じない安全運転を心がけたいものです。
ただ、偉そうな事を言いながら、私も事故を起こす可能性はあります。そして何千万円もの賠償が必要な事故を起こしてしまった場合、庭から石油でも出ない限り、そんなお金をポンと支払う能力はありません。そこで重要になるのが自転車用の保険。実は、昨年の11月くらいからau損保のあ・う・て「じてんしゃ Bicycle」という保険に入りました。
「万が一に備えて自転車保険入っておかないと……」と、ロードを買ってからずっと思っていたのですが、なんやかんやで先送りに。その大きな理由が、「イロイロあるけど、どれに入ればいいかよくわかんない」。保険内容の比較サイトも検索すると存在しますが、たいがいは「このような各保険の特徴を知った上で、自分に合った保険を選びましょう」という結論に。それがわからんから検索しているんですが。
なんとなく勉強した結果、「どれを選んでもまあ大丈夫らしい」という事がわかりました(ホントかよ)。そうなると、逆に、「どれでも良いなら、何か面白い特徴がある保険を選ぼうじゃないか」という気になり、その結果、「あ・う・て」をチョイス。その面白い特徴とはズバリ
「ロードサービスがある」こと。
ロードサービスですよ奥さん、ロードサービス。クルマが壊れた時とかに助けに来てくれる、JAFとかのアレです。自転車なのに!?
簡単に内容を紹介すると、自転車がぶっ壊れたなどで走れなくなった時に連絡すると、24時間365日駆けつけてくれ、希望の場所まで運んでくれるというもの(最大20km)。つまり、ロングライドの途中で何かトラブルで走れなくなっても、輪行で帰れそうな駅まで運んでくれるというわけです。何このロングライドに多大な不安の残る、しおいんですけどロードバイク部のためにあるような保険サービスは。
むろん、なんでもかんでも来てくれるわけではなく、「疲れたからクルマ乗せて」みたいなのはNG。故障や事故などで自力走行不能になった時のみで、1保険年度中2回までなどの制限もあります。しかし、夕暮れの山奥で、ぶっ壊れたロードの脇にオレ一人立ち尽くすみたいな「オワタ\(^o^)/」状況になった時の備えとしては非常に心強いです。保険料はプランによって異なり、年間4000円~1万円くらい必要ですが、ぶっちゃけロードが壊れて山奥にタクシー呼んで、駅まで運んでもらうなんて事が1回でも発生した場合、それにかかるタクシー代で保険料の元がとれるんじゃないかという気がしいます。
ちなみにこの保険、専用のスマホアプリまで存在します。ロードサービス利用時には、スマホのGPSで自分の位置を特定し、その場所へアプリからロードサービスの要請が可能。到着予定時刻やロードサービスカーの位置まで表示されるという、やたら高機能仕様です。
様々なトラブルに自分の力だけで対処できてこそ、ランドヌールなわけですが、その能力が備わる前に遠出したい時に、安心感を得るには良い保険なんじゃないかと思います。今後もこういう保険、増えそうですな。
それと、このアプリでは安全運転にまつわるニュースやコラムなども提供されているのですが、最近アニメで自転車マナーを学ぶ「こぐまの自転車マナー教室」がスタートしました。YouTubeにおける動画の再生回数を見ると、ほとんど知られていないようですが、「秘密結社鷹の爪」などで知られるDLEが手がけているので、やたらシュールでクオリティが高い作品になっています。もったいないので、微力ながら場末ブログで紹介します。
無駄にキャッツアイ的なエロさ漂う左のお姉さんが“双葉やよい”(漢字は適当)。右にいるのが、一聴するとロシア語っぽいけれど、それっぽい響きの言葉を適当に繋げているだけなんじゃない? でお馴染みのこぐま大佐ピロシキ。
スペツナズばりの厳しさで自転車のマナーを叩きこまれます。マナーを守れない生徒は、日陰で一週間寝かせた濡れ雑巾でフェイスウオッシュの刑に処す。今後きっとねじりん棒食わして、二段ベッドの上から「パラシュート部隊や!」でニードロップとかギニャー!!
スピードと、自転車の制動距離の関係を教えてくれるこぐまピロシキ大佐。スマホなんかでよそ見をしていると、思っていた以上に自転車は進んでいるので危ないぞ!! でも、その距離を国産に偽装した海外産りんごの個数で教えてくれるので、さっぱりわかりません。
無駄に昭和っぽいキャラデザが懐かしくて可愛いよやよい姉さん。ビジュアルに反して口が悪いのも魅力です。ちなみにこのアニメ、エンディングも昭和夕方アニメっぽい哀愁で名曲です。聴いていて、精神が不安定になっても当方は一切の責任をとりません。
安全運転を心がける決意の印として自転車にぶら下げたいので、やよい姉さん&ピロシキくま五郎のぬいぐるみか、キーホルダーか、フィギュア化お願いします→au損保様。なんかグッスマとかに頼んで。
第1話はこちら。5話だかまで存在します↓