オープンβがスタートしたMMO「ドラゴナ」。MMOかじっては捨て趣味人として義務的にプレイせざるおえません。しかし半島MMOって、いつまで「強い防具=トゲトゲがイッパイついて金色とかのオーラが戦闘中に発せられるイカツイ甲殻類防具」の図式から抜けられないんでしょう聖闘士星矢。
見知らぬ海岸に降り立ち、記憶やら防具やらが失われた状態でのスタート。まったく同じスタートの仕方をする半島MMOを過去に789作品プレイした記憶がありますが、全てロクでもないゲームばかりでした。どうしてクリエイターの中に「意地でも流れ着いた海岸でスタートさせない!! 付近にいるザコ敵5匹を倒してくれクエストでスタートしないゲームを作ってやるぞ!!」という気概のある人はいないのでしょうか。「こういうスタートにしないとチンコもぐよ? ペンチで」みたいな法律でもあるんですかねこれ。
自キャラはテクスチャ含めてよく出来ています。脱衣も思い切りがよく、高得点。その代わり風景のポリゴンン&テクスチャが手抜きで雑ですが、そんなもの見やしないので良いリソース配分だと思われます。胸揺れも完備。キャラのカスタマイズ項目は最低限で、体型変化も不可。3年前のハイグレードMMOといった感じで、真新しさは皆無。
NPCも露出度が高いですが、全体的な世界観の統一が無く、SFなのかファンタジーなのか、陽気なのか陰気なのかわからないバラバラ感。おのずとクエストの文章も読み飛ばしがちになります。世界観への自然な導入、キャラクターへの感情移入、メインとなるストーリーと状況を文章ではなく、演出で伝える努力も無く、中身は6年くらい前のコピペ半島MMOのまま。引き伸ばし放題の地面テクスチャが哀愁をそそります。
自動移動、オートバトル、オートポーション他、システム周りはストレス無く、そつない作り。 ただ、2012年にこのレベルをクリアしたからといって「だからどうした」感は拭えません。
レベルが上がればモスピーダに乗れるようですが、移動速度が向上するだけで空は飛べない様子。MMOの目的は自尊心の充足ですので、この手の差別化アイテムは重要ですが、次の街に移動するとほぼ全員が乗っているので何の真新しさも感じなくなります。
ゲームの中身はどうでもいいので、メイン目的であるイカ娘の聖地巡礼へ。巨大ファンタジー都市のハズレにある海岸に、突如出現する「海の家・れもん」。客寄せパンダとして小金で招集されたイカ娘が、世界観のまるで違うドラゴナを支配するんでゲソ的不協和音がシュールを超えた哀愁をも突破し、今無常の岸辺へとたどり着いたんでゲソ。
誇らしげに仁王立ちするイカ姉ちゃん。そのおみ足は、床板のポリゴンを貫通。スカートから地面に生えている状態。さすがだイカ姉ちゃん!! 開発の、イカ娘への愛のなさを立ち姿だけで俺達に伝えてくれるなんて格が違うぜ!!
閑散とした店内はわりと作りこまれています。10秒ほど見回し、大満足。
クエストか何かをどうにかすると、ミニイカ娘を連れて歩けるようになる(?)ようです。