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 (読了後再生推奨/画質は720/60p、1080/60pがオススメです)


 獲得標高を積み上げたがる人、斜度のキツイ坂に行きたがる人、絶景が無いとテコでも動かない人……ヒルクラと一口に言っても、人それぞれ微妙な趣向の違いがあります。

 その中でも大きな違いとして最近よく感じるのが“食事ポイントの扱い”。食事に重きを置く人は、むしろそれがライドのメインネタとなり、「◯◯というお店で、◯◯を食べてみたい」という話からライドの計画がスタート。山や平地を織り交ぜて、その店に辿り着くようなルートを引っ張ります。

 逆に、走りたい峠、堪能したい絶景、クリアしたい激坂がメインな人は、斜度や獲得標高とにらめっこしながらルート完成。「面白そうなルートだけど、これ昼飯どこで食べるの?」と聞かれたら「あ、なんにも考えてない。補給食でいいじゃん」、「確か山の手前にコンビニが1軒あったハズ」で解決です。

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 険しいヒルクラポイントになればなるほど、住んでいる人は少なくなり、車は通らなくなり、食事処も減少する傾向にあるため、グルメライドとヒルクラライドは融合が困難。飯能にあるカフェキキさん、ターニップさん、檜原村のカフェせせらぎさん、越生のシロクマパンなど、ローディーが沢山集まるグルメスポットは、そうした困難な命題を実現させてくれる貴重なお店と言えるでしょう。

 1月の終わりと、2月の頭に出かけたライドは、まさにそんな“ヒルクラご褒美グルメ”を開拓するようなものでした(そしてレポート掲載する前に入院してなんやかんやで3月になってしもた)。

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 1月末のライドで出かけたのは、関東ローディーのヒルクラリトマス試験紙こと表ヤビツ。何度か登っていますが、そんなヤビツ峠にゆっこさんが初挑戦するというので、お供に参戦。makolinさん、makolinさんのお友達のさかけんさんも参加。4人でまったり表ヤビツを楽しみつつ、美味しいご飯も食べました。

 スタート地点は伊勢原駅。そこから246を走って、ヤビツのスタート地点である名古木の交差点に行ったのですが、その通過点に現れたのが、ダラダラとやたらに長い坂。斜度は7%ほどですが、いつまで経っても登りが終わりません。ストレートの上り坂が何かの冗談かと思うほど続いています。

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 makolinさんによると、これは“善波(ぜんば)峠”というれっきとした峠だそうで、途中で、かつて善波峠と記されていた石碑の跡地にも案内してもらいました。

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 本番のヤビツ峠の前に、伏兵のように潜む善波峠。「ここで脚を使うのはマズイ」と思いながら、ダラダラ登坂をしていると、ふと気づきました。いろいろな人のブログやTwitterなどでよく見る、「自走でヤビツ峠に挑戦しようとしたら、手前の坂で殺された」という報告。あの正体がこの“善波峠”のようです。

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 前を走るさかけんさんは、この近辺にお住まい。普段はマウンテンバイクをメインにヤビツ近辺を走り回っているヤビツマスター。ロードと較べると車重のあるマウンテンバイクですが、軽やかなケイデンスで着実に登っていきます(そして俺が離されていく)。

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 山の中では地図に無いような小道を良く見つけるもの。「この道はどこへ通じているのだろう?」と好奇心をくすぐられますが、ロードではなかなか突入できません。マウンテンバイクなら行けるのだろうなぁと思うと、羨ましく感じることも。今回のライド中は、MTBの話もいろいろ聞かせてもらいました。

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 ブロガー名刺をいただいてしまった!!ヽ(=´▽`=)ノ

 俺もブログやってるからなんか作ろうかな……

 
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 そんな善波峠の付近でちょいと寄り道。ナップス伊勢原店という、バイク乗り向けのお店。なんでもここに、ローディーなら気になるステッカーが売っているとのこと。

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 なんだこれはww

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 坂が嫌い 登坂馬鹿

 など、身につまされるようなワードのステッカーが並んでいます。さすがは、ヤビツ最寄りのバイク屋です。

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 中には自宅警備、道志みちなど、びみょーにこの場所からはズレているようなステッカーも。まあ、楽しければなんでもいいという感じでしょうか。

 2枚入りで500円と、ちょいと値は張りますが、ヤビツのおみやげに誰かと折半して買うと、ちょうどいいかもしれません。

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 善波峠のトンネルは怖いので旧道に迂回しつつ、先へと進みます。

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 坂を下ると、名古木に到着。いよいよヤビツ登坂が始まります。「久しぶりのヒルクラで不安」というゆっこさんに、ああだこうだと言っても不安を煽るだけ。自分の経験を踏まえ、ここはシンプルに「最初の市街地でヒャッハーすると死ぬ。そこ抜けて山に入れば大丈夫」とだけ伝えてスタートします。

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 ヤビツ峠は榛名山と似ています。スタートが市街地で、「まだ山には入らないから本番はもっと先なんだろう」と思っていると、いきなり序盤の激坂でぶん殴られ、混乱しているあいだにゴッソリ脚を削られ、その後のペースが無茶苦茶になるという罠。

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 逆に言えば、序盤は用心深く抑え気味に登り、山に入って斜度が緩くなったら残りのパワーを使っていけばなんとかなるハズです。

 スタート直後から11%、12%、13%と増えていく斜度。「最初だけだからゆっくりゆっくり」と声をかけつつ、ゆっこさんの後ろを走ります。まるでロードレースの監督気取りですが、何を隠そう私がゆっくりしか走れません。こんな場所で誰かに「スピード上げて」とか言われても、脳が受け付けないので不思議そうな顔で見返すだけです。

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 まだ続くのかという10%オーバー地獄に耐え忍んでいると、やがて登場するのが小さな橋。ここを渡ると、山の中へと入っていきます。つまり、この坂が合図になり、今までのキツイ斜度が緩み、ふつーの峠道が始まるのです。

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 先に進んでいたmakolinさんとさかけんさんは、橋で我々を待っていてくれ、「休んでもいいよ」、「今日はポタだから」と優しい声をかけてくれます。
 

wR16x7CP_normalやったー! 終わりだー!



e3e05b84だめだめ! まだまだ終わってない!!



 2人が優しい声をかける役なら、私は軍曹役。キャラじゃなく、むしろ軍曹に引きずられる側の人間ですが、ゆっこさんは初代インナーロー教団員。こんな場所で脚をつくような根性の持ち主でない事は知っているので心を鬼にします。

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e3e05b84ほら、ネコもいる! 行こう!



wR16x7CP_normalあ、かわいいー!!



 使えるものはネコでも使い、脚つき無しでのヤビツ制覇へ。そしてネコが見えたら本当に先に進むあたりが、流石ゆっこさん。

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 山に入ると一気に緑が深くなり、雰囲気が良くなるのがヤビツ流。

 斜度が緩くなったこともありますが、景色が良くなると、心が軽くなってツラさが減ります。呼吸の乱れも少なくなってきたので、ゆっこさんと喋りながらダラダラと登っていきます。ヤビツのように長い峠にはこれが最適。そもそも、私は未だにそういう登り方しかできません。

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 お…… 晴れてきた

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 標高が高くなり、ゴールが近づくにつれ、道路の脇には雪が。

 除雪された雪が積み上げられているので、1mくらいはありそう。日が当たる場所は暖かいですが、日陰に入ると雪からたちのぼる冷気で、首をすくめたくなる寒さです。

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20160124-125937-0_顔修正版

 ただ、体の中から熱くなるヒルクラ中には、雪の寒さもさほど苦にならないのが面白いところ。

 銀世界を楽しみながらユルユル登り続け、ようやくゴール。ゆっこさんも足つき無し登坂成功! 頂上は一面の銀世界。見慣れたヤビツの看板も、雪に埋もれて新鮮です。

 タイムは……まじめに計測していなかったのでよくわかりません。いいんです、足をつかなけりゃなんでも(^^;)

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 いつのまにか頂上に設置されていた“峠ノート”的なものを見たり……

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 さかけんさんにMTBを借りて雪山突入に挑戦したりと、しばし銀世界を満喫。

 ただ、遊んでいると底冷えしてくるので、そろそろ下りましょう。裏ヤビツ側は残念ながら雪がすごくて下れないので、秦野側へと戻ります。一気に下ってしまうともったいないので、途中の菜の花台で景色を楽しむことに。

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 すげえええええええええええええええ

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 今まで私は「ヤビツはそんなに景色ご褒美がない」とボヤいていましたが、それは登坂中うに見える景色や、頂上広場だけに限った話。登りの途中にある菜の花台では、こんなに雄大な景色が楽しめると初めて知りました。いやぁ、これは見ないともったいない!!

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 西側には大きな富士山、そして海側を見ると相模湾から江ノ島まで見えます。さらに相模湾の沖には薄っすらと大島まで!! 見通しの良い、冬の快晴だったというのもありますが、大満足の光景でした。

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 ヒルクラしたらお腹がすいたので補給タイム。秦野や伊勢原のお店情報にはまったく明るくないですが、makolinさんが北海道豚丼のお店、「なまらうまいっしょ R246伊勢原店」に連れて行ってくれました。

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 「なまらうまいっしょ」は北海道の方言。なんでも、豚丼自体が北海道十勝地方発祥なんだそう。豚肉を独特な甘ダレに何度も絡ませ、炭火で焼き上げ、ご飯の上に乗せて豪快に食べるのが、開拓時代からの伝統なんだとか。

 こちらのお店では、国産豚本ロース(リブロース)を、備長炭で焼きあげています。

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 凄まじいビジュアルwww

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 チェーン店のようですが、お値段は1,000円以下がほとんどでリーズナブル。

 とりあえず特上国産本ロース豚丼の並をチョイス。豪快にかぶりつくのも良いですが、お店の人にあらかじめ細かく切ってもらう事も可能。“半分だけ切ってもらう”なんてオーダーもできました。
 
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 ん、うまい!!

 豚丼なので、見た目ほどしつこくなく、甘ダレと炭火で焼いた香ばしい香りパワーも手伝い、箸がススムことススムこと……。分厚くて歯ごたえもある程度ありますが、逆にそれが野趣溢れて良い感じ。

 疲れたけどガッツリ補給したいなんて時は、牛丼よりもサッパリしているので食べやすいかもしれません。次はバラ豚丼を食べてみたいです。ロードで塩分を消費した後の味噌汁も格別だわー。

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 お次に出かけたのは飯能に新しく誕生したお店、やまね食堂さん。またしても、makolinさんにナビゲートしてもらいました。

 その前に、ちょいとヤマノススメ巡礼。

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 ここは飯能駅から近いコンビニのタイムズマートさん。そう、入った瞬間はアニメイトかゲーマーズにしか見えませんが、れっきとしたコンビニです。

 ヤマノススメは、同人誌からスタートしてコミック、アニメ化とメディアミックス展開している作品で、飯能が主な舞台。このブログの読者に超わかりやすく説明すると、「登山版ろんぐらいだぁす!」です。

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 登山マンガというと、エベレストや剣岳で生き残れるか、極限のサバイバルみたいな感じのマンガが多いですが、こちらは「地元の丘からはじめてみよう」、「登山用品を買いに行こう、モンベルに。高えwww 買えないww」「テントの練習で友達の家の庭に建ててみる」みたいなとこからスタートする超身近な物語。だからこそ、そんな子達が富士山に挑戦するとどうなるのか? みたいな、リアルな面白さというか、「俺が登山に挑戦してたらこんな事になるんだろうな」という妙な説得力があって面白いです。マンガも良いですが、アニメが愛の溢れた映像化になっているのでオススメ。特にセカンドシーズンのオープニングは素晴らしいの一言です。



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 それはさておきロードバイクに乗らねば。 

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 腹ごなしに山伏峠を1本登ります。

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 この日の飯能は、雨こそ降っていませんでしたが雪解け水で路面はウェット。登りは汚れるくらいで問題ありませんが、ダウンヒルには注意が必要。特に山伏峠の頂上付近は、ガードレールが無い場所が少しあるので、スピード出しすぎるとシャレにならないことになります。

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 ご存知、山伏峠最大の心折れポイント。実際に斜度もキツイ場所ですが、ほんの一瞬の区間ではあるので、歯を食いしばればなんとかなります。

 木が伐採されていて見通しが良いので、道路の先が見えてしまい、ゲンナリする精神攻撃の代表例のような場所。気の持ちようがどれだけ脚の回転に影響するかが実感できる場所でもあります。

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 頂上は寒いのでそそくさとダウンヒルして麓に降りると、向こうから大勢のローディー集団が。なーんか見たことあるなと遠目で見ていたら、「あれ? 関脇さん!? あ、そういえば飯能行くって言ってたね」みたいな話をしていたら、なんとちまちまさんや、ちゃーさんまで続々と到着。

 要するに、天候不順で週末乗れないフラストレーションが蓄積されたローディーは、雨がやむと一斉に飯能やら奥多摩やらに集結するという事なのです。

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 これ幸いと、ちまちまさんとちゃーさんの新車(LAPIERREとRIDLEY)を激写。

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 ほんとはもうちょい景色の良い場所でちゃんと撮りたかったですが、やまね食堂さんに予約を入れた時間が迫っていたので泣く泣くスナップショットだけでお別れ。絶景の下でじっくり撮らねばなりますまい。

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 新装備といえば、Deroさんのチタニオにやたらとかわいい尾灯が。

 まさにデ・ローザのためにあるようなハートマークが目を引きます。

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 光っていない時はこんな感じ。

e3e05b84これメチャクチャかわいいね



OK-NBhMoでもね、電池交換が死ぬほどめんどくさい



e3e05b84wwwwww



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 それはさておき、やまね食堂さんへ。

 場所はココ。仁田山への入り口よりも少し奥にあります。天目指峠から降りてきた場所からすぐ近くです。



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 峠の上にあるわけではありませんが、山小屋のような雰囲気が魅力のお店です。

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 りおんさんのGX1を勝手に撮影。

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 カフェですが、食事も可能。手打ちうどんセット、オリジナルカレーと田舎パンセット、カレーうどんが食事のメイン。私はカレーと田舎パンセットをチョイス。

 焼きたてふわふわのパンが美味です。

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 カレーはスパイシーで粘度が低い、スープカレーのような感じ。スパイス系が苦手な人にはちょっと合わないかもしれませんが、田舎パンの優しい甘さと、複雑なスパイスが絡みあう刺激的なカレーの組み合わせはなかなか美味。

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 ただ、ヒルクラで峠を何本もクリアして、お腹がペコペコ、炭水化物をモリモリ食べたいという場合は、うどん系を大盛りとかでオーダーした方が良いかもしれません。

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 こちらがカレーうどん。美味しそう。

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 手打ちうどんせっとには、豪華な天ぷらもついています。

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 店の中はホッと一息つける空間。ストーブもあるので、冬場のヒルクラで凍えたら避難させてもらうのも良さそうです。

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 食後の腹ごなしは、近場の名栗湖なんかが良さそうです。距離が短いからといってハッスルしすぎるとリバースするのでご注意を。

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 色気を出して有間峠に行こうとしたら無理だったww

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 そして飯能の食事処と言えば、もはやこのブログではお馴染み中のお馴染み、カフェキキさん。いつもはカレーやら、パスタやらをモリモリ食べていますが、今回はデザートを中心にいただきました。

 フレンチトーストも大好きですが、チーズケーキも捨てがたい。疲れた体に濃厚かつふわふわなチーズの風味が染み渡ります。

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 以上、最近訪問したヒルクラスポット近くの新たな食事処2店舗を紹介しました。

 え? ヤビツ登っただけで豚丼食ってカロリーオーバーじゃないのかって? 

 山伏峠1本でカレーとデザートって食い過ぎじゃないのかって?

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