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(読了後再生推奨/画質は720/60p、1080/60pがオススメです)
国家機密レベルの極秘情報ですが、私はラーメンが好きです。
ライドの前日はカーボローディングの名目でラーメンをズルズル、ライドの翌日は昨日枯渇した塩分補給という名目でラーメンをズルズル。体重が増え続けるふしぎ!
さておき、Rapha信者にはお馴染み(?)、原宿や恵比寿などにあるラーメン店の「AFURI」をご存知でしょうか。スッキリとした塩スープや、炭火で焙りたてのチャーシューなどが特徴のお店で、塩ラーメン好きの私はたまにお邪魔します。このAFURIで修行した店主による青梅街道沿いの「RAMEN CIQUE」(らーめん ちきゅう)も以前レポートしました。
そんなAFURI系と言えるラーメン屋さんが、裏ヤビツや宮ヶ瀬湖の近くにもあるという情報は、Twitterなどで以前から知っていました。店名は「ZUND-BAR(ズンド・バー)」。知ってはいましたが、神奈川は遠いので特に行く機会もありませんでした。トミィさんに妙なことを言われるまでは。
へるさん、こないだ1,800m登ってカレーうどん食べに行ってたじゃない?そんなAFURI系と言えるラーメン屋さんが、裏ヤビツや宮ヶ瀬湖の近くにもあるという情報は、Twitterなどで以前から知っていました。店名は「ZUND-BAR(ズンド・バー)」。知ってはいましたが、神奈川は遠いので特に行く機会もありませんでした。トミィさんに妙なことを言われるまでは。
うん。えらい目にあった
ラーメン食べに行かない? こんなルートで
ラーメン!? いいね!! どれどれ?
【1,800mUPでカレーうどん】
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
【2,125mUPでラーメン】
【2,125mUPでラーメン】
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
(;゚Д゚) …!?
(;゚Д゚) …!?
かくしてラーメンを食うなら、ヒルクラしまくってラーメンで摂取したカロリーを対消滅させてしまえばいいという、非常に合理的で理性的なライドの幕があがりました。
朝、武蔵境BCに到着
あれ、ウェアは必ずパンダーニだったとーるさんが
ラファールになってんだけど
セール中だったんで、二桁万円使ってきました
やだ、漢らしい……(*^^*)
そしてRaphaジレがトミィさんとかぶってるのがおホモらしい(*^^*)
セール対象で気に入った色がこれだったのww
まずはお馴染みの尾根幹を橋本方面へ。
天気は快晴。富士山もクッキリ見えます。
尾根幹で、キルハさんと合流。今回は私、とーるさん、トミィさん、キルハさんの4人で走ります。
尾根緑道を抜け、コンビニ休憩を挟んで宮ヶ瀬湖の方へ……。しかし、コンビニで休憩するくらいなら、相模原のローディーに有名なパン屋さん、パンパティに行ってみないか? という話になりました。
Twitterで「サガミハラ no ボッチチャリダー」で有名な輪たろうさんらがよく訪れているお店。カレーパンが特に美味しいそうで、前から寄ってみたいと思っていました。さっそくお店へゴー!!
まだ朝の9時頃ですが、既にお店の中はお客さんで一杯。
焼きたてパンの良い香りが店内に満ちていて、どれもこれも可愛くて美味しそうなパンばかりです。
パンを買うと、コーヒーがサービス。店外にはテラス席が設けられており、買ったばかりのパンを食べる事もできます。町田や相模原のローディー達に人気なのも頷けます。
さっそく評判のカレーパンをパクリ。
うめえwwww
一般的なカレーパンと異なり、パンの部分は非常に薄く、中身のカレーがギッシリ。そのカレーもペースト状のものではなく、ゴロゴロと肉がたっぷりはいった、非常にジューシーなカレールー。まるで小籠包のカレー巨大版のような感じで、カレーパンの概念をくつがえすゴージャスさ。
ラーメン食う前にカレー食ってんの誰だという話もありますが、これから2,000m以上登るモチベーションをアップさせるには有効な一品でした。
相模川にかかる小倉橋を渡り、少し南下します。いつもは西の方にすぐ進んでいたので、走ったことのないルートが新鮮です。
トミィさんがこちらにルートを引いた理由は、面白い坂道があるからだとか。
その名も「相模野カントリー倶楽部の激坂」
飯能にあるお馴染みの苦労坂も、正式名は「東都飯能カントリー倶楽部の激坂」。なぜかゴルフ場の付近には、ローディーを殺しにかかる激坂がつきもののようです。ってことは、この相模野カントリー倶楽部もヤバイんじゃないかなぁ……
案の定、ウェルカム・大根おろしマークがお出迎え。
GARMINの斜度表示は瞬時に10%オーバーを表示し、それどころか12%、13%、14%とガンガン増えていきます。
20%や25%まではいかないので、シッティングで体幹を使い、歯を食いしばりながらフェンス脇の道をクリア。峠ではなく、ゴルフ場に至る普通の道路なので、そんなに距離はないハズ。もう少し我慢すれば、ゴールが出てくるでしょう。
案の定、いかにもゴールっぽいトンネルが。やれやれ、一休みできそうです。
つwwづwwwいwwてwwるwwww
完全に甘く見ていました。ヤバイです、相模野カントリークラブ。
15%程度の激坂が再びスタートし、今度は先程までとは比較にならない長さのストレート道路。視界の先までアホみたいな斜度の坂が続いていて、大根おろしマークも消えません。気を抜くと心が折れて脚をつきそうになるレベルのキルゾーン。先ほど食べたパンパティのパンが、お見せできないビジュアルと共にカロリーオフされてしまう危険性も含んでいます。
クリア後にわかる事ですが、この相模野カントリー倶楽部、距離が約1kmもあります。あの苦労坂とほぼ同じ長さ。峠と言うほどの長さではありませんが、瞬時に終わるいわゆる"激坂”とも違う、両者の中間的な長さ。
瞬間的な坂ならばフルパワーで抜けられますが、峠はマイペースで淡々とクリアする必要があります。両者の中間的な坂は、マイペースを維持しつつ、要所要所でフルパワーの活用が求められ、エネルギー配分が難しくなります。
私は「普通の激坂だろう」と甘く見て、フルパワーを使い気味に登ってきてしまったので、完全に作戦失敗。脚をつくことはありませんでしたが、予想外の長さに打ちのめされ、ヘロヘロになりつつなんとか登り切りました。
血の味指数:相模野カントリー倶楽部 13
瞬間的な斜度が苦労坂(19)ほどではないので点数は低めですが、なかなかあなどれないヒルクラスポット。心の折れそうなストレートや、体幹でしのがないといけない区間も長いので、練習場としても良さそうです。
ヤビツや丹沢の山々が近づいてきて、一気に緑が多くなってきました。
なかなか斜度のある山道をウネウネと走った末、ある峠の入り口にたどり着きました。
峠の名前は半原越(はんばらごえ)
なんとも不思議な名前ですが、養蚕が盛んだった煤ヶ谷という場所から、糸の町として栄えていた半原という場所へ、蚕を背負って越えていった峠だから、半原越と言うそうです。
この半原越、へまさんがたまに訪れてTwitterに謎の力士像をUPしていたり、私がファンの虫さんというローディーが練習で走っている事から、気になっていた峠。改めて坂スペックを見てみると、距離は4.8kmとやや長め。標高差は336m、平均斜度は約7%と、ひじょーにオーソドックスな峠のようです。
走りだしてみると、深い森で木々が高く、雰囲気バツグン。にも関わらず、路面が綺麗で走りやすく、良い峠です。
ただ、序盤は斜度がとても低く、2~3%程度。
ずいぶんと緩い峠だな……
と、首をかしげながら進んでいくと、あたりにモヤのようなものが充満してきました。
一瞬、山火事かとギョッとしましたが、どうやら林業のおじさん達が、炭を作る作業場からの煙のようです。
そして、この炭焼き小屋こそ、半原越の看板男としてローディーにお馴染み(?)、力士像がいる場所でした。
というか、なんでこんな山奥に力士のマネキンが……
夕暮れ時に見たらギョッとしそうです。
4人でワイワイと力士を見上げていると、炭焼き小屋の方からおじさん達が。
「おお、自転車でここまで来たのか、スゲェな」
「ああ、このマネキン? これは昔どっかのパチンコ屋の前にあったものなんだよ」
「寒そうなカッコだな、お茶あるから飲んでいきなよ」
と、快く招き入れてくれ、暖かいお茶までいただいてしまいました。
さらには、炭焼きの様子まで見学させてくれる事に。
いやぁー迫力あります。
釜をとじて決められた時間、高温で焼き上げ、木材を文字通り炭化させていきます。おじさんがイロイロ説明してくれましたが、寒い山の中をヒルクラしてきた末なので、頭のなかの8割くらいは
あったけー(^q^)
という単語で埋め尽くされていたのはナイショです。
「ぶらり途中下車の旅」のような、思わぬ出会いを交えつつ、半原越再開!!
走ったことのある3人によると、斜度が緩いのはここまで。ここから先が、本格的な峠道になるのだとか。
言葉通り、確かに斜度がアップ。8%、9%の区間が多くなり、ナイスワインディングなカーブでは11%、12%といった部分も。15%を超えるような激坂はありませんが、なかなかどうして、歯ごたえのある峠になってきました。
景色が見渡せるようなご褒美ゾーンは残念ながらありませんが、峠の雰囲気全体がとても神秘的なので、走っていて楽しい。そして、絵になる峠です。
ほどなくしてゼーハー言いながら、半原越を無事クリア。
血の味指数:半原越 9.5
初心者向けの入山峠などよりも歯ごたえがあり、森の深さでは成木峠や有間峠に似ていますがそこまでキツくは無く……。牧馬峠あたりと同じくらいのレベルのように感じました。ちょいと長めなので、筋力より持久力が必要な峠と言えるでしょう。
いっぱい登った甲斐あって、ラーメンタイム! ヽ(=´▽`=)ノ
スープが淡麗、まろ味から選べるなど、AFURIとよく似ています。特徴はメニューの種類が豊富で、特にサイドメニューのごはん系が充実しているのがポイントです。
初訪問なのでオーソドックスに、淡麗の塩ラーメン(炙りチャーシューめん)をチョイス。麺は硬めでお願いしました。
うみゃー (^q^)
疲れた体にミネラルが染み渡ります。
同じ端麗で比べても、AFURIよりサッパリした印象。
とても美味しいですが、全体のバランスというか、麺とスープの一体感的には、AFURIの方がまとまっている感じがあります。こうしたAFURI系の完成度としては、青梅街道沿いのチキュウが個人的には頭一つ抜けている印象です。
私はオーダーしませんでしたが、皆が食べていた肉ごはんも美味しそうでした。というか味見させてもらったらメチャウマでした。次は頼もう (^q^)
だいぶ夕方になってきたので、そろそろ東京に向けて帰還してもいい頃合いですが、デザートヒルクラがまだ残っています。
かつて雪中行軍で死にかけた謎の林道。ラファールが多い今日は、カッコイイ写真が撮れそうです。
んーRaphaっぽい
……
アホなことやってないで、日が暮れてしまうまえに登りきりましょう。
もうヒルクラ成分はお腹いっぱい。
暗くなる前に、東京への帰還を開始しましょう。しかし、既に2,000m近く登り、走行距離も100kmを越えたので疲れてきました。
疲れたので、できるだけ長い坂道を通らないようにして帰りたいねと皆で相談。
国道412号を走行していましたが、串川橋という橋の手前で、登り区間をショートカットできるルートがあるとのこと。輪たろうさんが開拓したルートとのことで、トミィさんとキルハさんは以前走ったことがあるそうです。
2人に案内してもらいながら、暗くなった住宅街の脇道へ……
皆の後について走っていると、目の前で奇妙な現象が。
前を走る自転車の尾灯が、先に進むにつれ、視界のかなり上の方へとユラユラ上がっていきます。暗くて道路が良く見えませんが、要するに、激坂が目の前に出現したのです。
以下はストリートビューで検索した、昼間の風景。ヤベエよこれwww
暗闇の中の激坂は、昼間の1.5倍ほどキツく見えて恐怖心を抱きます。なにせライトが照らす目の前の斜度しかわからず、先がどのような斜度になっているかわからないので、フルパワーを使っていいものかどうか、判断できないのです。
ショートカットできると聞いてはいましたが、こんな激坂だとは思っておらず……
「輪たろうさんが見つけた坂」、「じゃあ輪たろう坂か」などと話していたので、売り切れた脚でツライ激坂を登りながら皆で「輪たろー!! (# ゚Д゚)」と絶叫していました(私はまだ直接お会いしたこともないのにヒドイ言い草ですがww)。
疲れてヘトヘトになりながら、なんとか自走でBCまで帰還。
結果的に距離は165km、獲得標高は2,200mUPというなかなか立派なラーメンライドとなりました。ラーメンは美味しかったですが、払った苦労がデカすぎる気も少々。ただ、走り終わってしまえば楽しい思い出しか残らないのがロードバイクの面白いところです。
いやー、あのCC激坂をクロスバイクかつフラペで足つきなしはスゴイです!
私はとてもじゃないですが無理だと思います(^^;)
確かにパワーでねじ伏せるようにしないと登れない部分もあるので
全身運動で腰にキますよねww
パン屋さん情報もありがとうございます!!
尾根幹方面は行くことも多いので、メモっておきますーヽ(=´▽`=)ノ