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 御存知の通り、“軽さ”は、ロードバイクで重要な要素です。

 軽さを追求して高価なパーツやホイールを買ったり、持参するサドルバッグや携帯ポンプ一つとっても何グラムなのか気にしたりします。

 一方で、カメラを固定する三脚の世界では、上に載せたカメラがとにかく動かない事が大切。そのためには、風が吹いても微動だにしないような、重い三脚もまた良しとされ、"本気の三脚”の中には、運搬するのが大変なものもあるほど。車で機材を運ぶ際はあまり問題になりませんが、降ろした後で、撮影ポイントまで運ぶの一苦労です。

 ロードバイクと三脚。両者は相容れないものとも言えますが、工夫次第で仲良くする事も可能です。

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 以前も書きましたが、ミニベロを乗り回していた頃は、自転車が自立するので、それ自体を三脚としてナイトポタリングを楽しんでいました。ただ、この技は自立しないロードバイクでは基本的には使えません。

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 財布の中にも入ってしまうような小型三脚(というかプレート状の三脚)は、ちょっとした壁の上などに置けば、立派な三脚として扱うことができ、カメラ好きローディーならば、携帯しておいて損はありません。ただ、これも撮影したい場所の周囲に、適度な高さの物体が無ければ利用できない事もあります。

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 かといって、本格的な三脚を背中に背負ってライドをすると、1時間もたたずに背中からミシッと変な音がしてヤバイことになります。

 そんなこんなで、高感度に強く、明るいレンズのデジカメを使って、三脚は使わず、手持ちでなんとかするというのが、ロードバイクの基本的な夜景撮影のスタイルと言えましょう。


OK-NBhMo立川の昭和記念公園で花火大会があるんだけど、ナイトライドで見に行かない?



e3e05b84いくー



 とDeroさんのお誘いに条件反射的に返事をしましたが、大きな問題が。

e3e05b84花火は三脚無いと絶対撮影できないwww



 実のところ、花火撮影において、レンズの明るさや高感度特性うんぬん、つまり手持ちで夜景撮影を実現するための機能はあまり重要ではありません。

 打ち上げ花火は御存知の通り、ひゅるるるーと夜空に上がっていって、ドカーンと炸裂、綺麗な光の尾を引きながら、髪の毛のようにブワーッと広がっていくものです。だいたい炸裂してから、光の尾がのびきるまで5秒とか6秒とかでしょうか。

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 要するにその光を全部取り込んで、「ザ・花火の写真」として撮影するためには、その数秒間、シャッターを開きっぱなしにしていなければなりません。

  • シャッターが開いている数秒間にカメラを絶対動かしたらダメ
  • 数秒どころか人間は1/50秒程度ですらカメラを動かさずに持っていられない
  • じゃ三脚いるじゃん
 という理屈です。

 明るいレンズで高感度な設定で撮影すれば、手持ちでもブレない夜景は撮影できますが、あれは「人間がカメラを動かさないでいられる1/60秒あたりの短い時間で取り込んだ弱い光を、どうにかこうにかして写真として残すようにカメラが頑張ってくれる機能」と言いかえる事ができます。

 その機能を花火撮影に使おうとしても、そもそもシャッターが1/60秒しか開いていないと、花火が広がらないので、キチンとした花火写真にならないというわけです。

 例えばシャッタースピード 2秒 ↓
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 シャッタースピード 5秒↓
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 てな具合です。

 ロードでも持っていけそうな三脚……なんかないかなと機材押入れをひっかきまわしていたところ、ベルボンのCUBEというポータブル三脚を発掘。電車旅行とかで使おうと用意していたものですが、このサイズならジャージの背中ポケットに入るのではないか……。

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 三本足がフラットなのがミソ。

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 はいった!!

 なんかちょっと飛び出してるけどwww

 ちなみに雲台側がやや膨らんでいるので、雲台を底にしてポケットに突っ込むと安定しました。

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 走ってみたけどだいじょうぶっぽいです。重さも390gしかないので、背中がモッキリ言ったりはしません。多摩湖自転車道をハッスルして走っても大丈夫でした。

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 ちなみにどう使うんだという話ですが

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 こんな風にズバッと引っ張ると、8段伸縮の脚がズバッと出てきます。

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 ズバッ


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 シャキーン!

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 剛性が足りなくてたわんでるwwwwwww

 まあ軽さ重視のポータブル三脚で、しかも8段も延びるのでこれは仕方のないところ。逆に意図的にたわませてしまった方が、カメラは安定します。ちなみに推奨積載重量(設置してもまあ大丈夫というカメラの重さ)は400g。基本的にはコンデジ向けでしょう。ミラーレスでも軽いモデルであればなんとかなりそうです。α7(撮影時重量約474g)も載っけてみましたが、いちおうなんとか立ってました。

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 自由雲台っぽい何がが搭載されており、洗濯バサミみたいな部分を指でつまむと

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 カメラの向きを自由に変えられます。縦位置にする事も可能です。

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 脚部の付け根にはこのようなボタンがあり、これが伸縮のストッパーになっています。

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 手でにぎると、三本まとめてボタン部をプッシュできます。プッシュした状態であれば、脚部を収納できる……という仕組みです。

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 というわけで花火ライドスタート。しんぱちさん、Deroさん、ゆっけさんに、今回は有間峠ライドで偶然お会いした、 だって、ハマっちゃったんだもん!のmomさんも一緒です。

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e3e05b84momさん、これが妖怪・ヒルクラし過ぎたら信号待ちでも脚つきをしなくなったローディーです。



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 今日は昭和記念公園の近くに行くだけなので、峠も何もなく、多摩湖に寄り道しながらの平和なライド。気温が死ぬほど高い事を除けば快適です。

 ちなみにmomさんは、400kmブルベとかも走ってらっしゃるので、速そうだなぁと思っていたところ……

-5xqteuTmomさん速いww 先頭のDeroさんにピッタリついて行ってますよ



e3e05b84ゆっけさんちぎれてるちぎれてるww



 高速巡航できる田舎道とか、峠でないと速さがわからないようなイメージもありますが、実際はそんな事ありません。ストップ・アンド・ゴーが多い街中の道でも、スタート時の加速などを見れば、走れる人なのかどうかは、だいたいわかります。

 それ以前に、後ろから人のペダリングを見まくっている私は、脚の回し方と、回した時の体のブレの少なさを見ただけでもうわかります。何故かというと、そういう速い人につられてついて行ってエライ目にあった経験が山のようにあるからです。凄い人が前にいたら、胸を張ってちぎれる。これはある種の、自己防衛技術と言いかえることができます。だから進歩しないわけです(キリッ)

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 多摩湖ひさしぶりだなー

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 森の妖精がいるヴェルデも、久しぶりに来ました。

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 季節の新作てきなメニューで、スイカシャーベットがあったのでマンゴーと共に頼んでみましたが、スイカが激ウマ。

 シャーベットのつぶが細かいので、食感が本物のスイカそっくり。甘みも強いので、スイカの一番美味しい、あのトンガッた先っぽの部分を、永遠にループで食い続けているような超お得な感覚。ああ、書いてたらまた食べたくなってきた……。

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 昭和記念公園に近づいてくると、コンビニの駐車場も花火観覧席になっているなど、街の雰囲気が変わってきました。

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 昭和記念公園は混んでいるっぽいので、そこから少し離れた公園に陣取り、打ち上げを待ちます。momさんの愛車もパチリ。TREKの女性向けロード「LEXA SLX」。アルミフレームで、フォークはカーボンのようです。

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 ベースはシックなカラーリングですが、眼を惹くのはピンクのアクセントカラー。そのカラーに合わせて、バーテープやシートポスト、ブレーキ部分までピンクにコーディネート。全体がピンク系のカラーよりも、要所要所にピンクがアクセントで入っていたほうが、より可愛く感じられます。「こんな色のパーツもあるんだ」と、興味津々です。

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 ちなみに花火鑑賞は蚊に食われまくるので、虫除けスプレー持参がオススメです。

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 打ち上げを待っているあいだ、しんぱちさんのキャノンデール「SYNAPSE」にも乗せてもらいました。

 長時間、長距離乗る人に向けた、エンデュランスバイク。乗ってみると、恐ろしいまでに快適。細かくデコボコた荒い路面を走っても、その振動がほとんど伝わらず、スイーッと滑らかな路面を走っているかのよう。それこそ、長距離ブルベなんかでこういうバイクに乗ると、疲労は大幅に少なそうです。

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e3e05b84夕暮れの公園でターザンごっこに興じる漢ほど流し撮りしにくいものはないな


 とかなんとかアホなことしてたら、ズドンと始まりました

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 カメラはいつものRX100M3。コンデジでも固定さえすりゃ、なんとかなります。カメラに触りたくないので、スマホからシャッター切ったりしてます。

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 花火撮影は風向きがけっこう重要。風が無く、花火から出た煙が、その場に長くとどまっていると、花火の光が煙に反射してしまい、それを長時間露光で撮影すると、白くトンでしまうからです。かといって風が強いと花火自体も美しく円形に広がらない事も多く、煙だけささっと流してくれる風ってのが理想的です。

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 というような花火撮影のコツっぽいものを思い出した頃に花火が終わるってのが、花火撮影の定番という事を思い出した頃には既に終盤。花火なんて撮影したの、10年ぶりくらいじゃないかな……。

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 (撮影:ゆっけさん)

-5xqteuTやった! ロードバイクと一緒に花火を写すの無理だけど、ローディーと一緒に写せた!!


e3e05b84公園のポールにずっと座ってたら、パッド入りパンツをもってしても耐えられないほどケツが痛え


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 ちなみに、花火だけにズームして撮るのもイイですが、意図的に見上げてる観客のシルエットとか、家とかも一緒に写しておくと、巨大さとか、日常の中にある非日常的な綺麗さが際立ち、これはこれでオツなもんです。

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