ブログネタ
ロードバイク に参加中!

DSC03433-2

【↓ダイジェスト動画はこちら↓】
 (読了後再生推奨/画質は720/60p、1080/60pがオススメです)
 ※フラフラなので揺れが多くてすみません。全画面表示は酔うので注意!!



 以前、「有名だけどまだ登ったことがない峠を制覇しようライド」で、成木峠とセットでクリアする予定だった有間峠。しかし、あまりの暑さで前菜の成木峠でギブアップ。入り口だけ見て退散したのはレポートした通り。

 しかし、敗北したままでは終われません。速やかにリベンジを決行する事になりました。



 スタートはいつもの飯能駅。山王峠を越え、名栗湖→有間峠を制覇した後、秩父側にダウンヒル。秩父名物のわらじカツか、豚丼でも食べて、戻ってこようというのが大まかな予定。しかし、外気温は35度近くになっており、限りなく予定は未定です。参加者は私、ゆっけさん、と~るさん、トミィさんの4人。

DSC03287

DSC03433

 ちなみに、と~るさんは新車での参戦。デローザのスカンジウム!!

 サイクルモードで展示され、Deroさんと「カッケエ!!」を連呼していた、あのスカンジウムです。

DSC03438


DSC03439

 スカンジウムはカーボンやクロモリではなく、アルミの一種。7000系のアルミ合金にスカンジウムというレアメタルを添加した特殊な素材で、軽量で剛性が高く、普通のアルミを超える性能が得られるというモノ。

 仕上げはまるでクロモリのようにヌメッとした、金属質な落ち着きのある雰囲気。ホリゾンタルなので、それだけであれば渋い、いぶし銀的なフレームになるのだと思いますが、そこにキュートなデローザのハートマークが入る事で、ポップな雰囲気もプラスされています。

 こういうヌメッとした被写体は、光源を工夫しながらアンダー気味に撮るとひたすら楽しいです。いやぁ美しい、絵になるフレームだこと。 
DSC03441

 そんなスカンジウムと共に、有間峠を目指します。

DSC03305

DSC03308

DSC03309

 まずは前菜の山王峠をクリア。既に気温は30度を越えており、この時点で汗だく。難易度は低い峠ですが、かなり疲れます。道路から立ちのぼるムワッとした熱気で、呼吸もうまくできません。

DSC03310

 山王峠をクリアしたら、名栗湖へ。以前レポートした通り、有間峠は名栗湖の先に入り口があるのです。

 名栗湖への激坂を、ヒーヒー言いながら登っていると、前に女子ローディ×2人の姿が。なんと! だって、ハマっちゃったんだもん!のmomさんと、piyoチャリブログ★のよーしさんでした。この場末ブログを読んでいてくださっているようで……。(しかも2人ここまで自走とのこと! スゴイ!!)

NDEWHgCl_biggerへるはうんどさんはどちらの方ですか!?



e3e05b84俺です。あ、そうか、あのブログ、俺の写真は出てこないから……



NDEWHgCl_biggerあー!! 声がへるはうんどさんだー!!



e3e05b84ちょww なにこの声優感www



 とかなんとかやりつつ、有間峠へと進みます。以前の挑戦時は、右側の道路が工事中でしたが、今回は通れるようになっていました。有間峠へのアプローチ的には、距離が短くなっていて、お得な気分。

DSC03317

DSC03318

DSC03319

 そして再び有間峠の入り口と対面。リベンジ開始です。

DSC03321

DSC03326

 有間峠の坂ペックは、距離約10km。普通の峠が4、5kmですので、かなり長めの峠です。

 スタート地点は370m、ゴールの頂上は約1,100mと、かなり標高は高いです。高低差は800mほど。都民の森は25kmほどかけて800mUPしますが、こちらは10km。つまりギュッギュッと坂道が詰め込まれ、平地や下り坂がほとんど無い事を意味しています。

 そのため、平均斜度は9.3%とかなり高め。実際に走ってみると、GARMINの斜度表示が10%を切る事はほとんどありません。

DSC03327

DSC03333

DSC03335

DSC03337

 一言で言うと、スゲえツライですこの峠。

 気温が高いというのもありますが、それを差し引いても、かなりの鬼仕様。本当に10%程度の斜度が一切落ちず、最初から最後までずーっと続きます。そのため、平地で一息ついたり、下り坂で気分転換できるような場所がまったくありません。

 景色が良ければ気も紛れますが、続くのは緑のトンネルばかり。森林浴的な気持ちよさはありますが、眺望が開けないと、自分がどれだけ登ってきたのかが確認しづらく、「あともう少しだろう! がんばろう!!」と、励みにできません。

 ご褒美が与えられず、ずっと斜度攻撃を受け続けるこの無慈悲な感覚……。瀕死でクリアした、あの日本一の大弛峠とソックリです。大弛峠は30kmこれが続くので、鬼のレベルが違いますが、雰囲気と絶望感はソックリ。この峠を3回連続脚つき無しでクリアできれば、恐らく大弛峠も脚つき無しでクリアできるのではないでしょうか。


DSC03339

 高出力を長時間続けなければならないので、ボンレスハムな私は既に汗だく。頭からボトルの水をぶっかけまくっていますが、それでも冷却が追いつきません。

 ヘロヘロになっていると、道路の脇に川が!!

DSC03340

 ヒャッハー!! とばかりに、自転車を放り出して川に駆け寄ります。気分は大昔のツール・ド・フランスのよう。

DSC03341

DSC03343

 非常に綺麗な水で、ボトルの水をたんまり補給。ついでにアイウェアも洗濯。それでも飽きたらず、顔を洗ったり、頭から水をかけたり、ボトルを水鉄砲に見立てて、皆で水をかけあい、キャッキャウフフ状態。

 男4人で、三十路なのに


DSC03350

 野郎4人で水の掛け合いをさせてしまうところに、夏のロードバイクの魔力があるという事で、一つ、ご理解いただければ。

 ともあれ、10kmと距離が長いので、ダブルボトル体制でドリンクを飲み、水をぶっかけていると、かなりのスピードで減っていきます。ふもとの有間ダムで、水は飲み物は満タンにしておきましょう。足りなくなれば、上記の川でぶっかけ用の水も補給できます。

 熱中症で気持ち悪くなったり、全身が攣ってからでは遅いので、ガンガンぶっかけたり、休憩したり、塩分補給は必須。私は登りながら、塩タブレット×3個、補給ゼリー1個食いました。

DSC03357

DSC03363

 路面は全て舗装されていますが、ところどころ荒れている部分があり、通れる道幅が制限されます。ダウンヒルしてきたローディーと鉢合わせすると危険ですので、前方には常に気を配る必要があります。

 また、ダウンヒルは浮いた砂でのスリップやパンクにも注意が必要。特に斜度がキツく、ブレーキを開くと思いのほかスピードが出てしまうので、こまめなブレーキングは必須です。登りながらゆっけさんと、「いやぁーコレはダウンヒルが怖いわ」、「スピード出すとやばいですねココは」と言い合っていました。

 ヒルクライムと比べて、ロードバイクのダウンヒルは危険です。逆に、スピードを出さなければ危険は大幅に減ります。ぶっ飛ばして下ろうが、恐る恐る下ろうが、どうせ家に帰る時間は10分くらいしか変わりません。路面はどうあれ、ダウンヒル時は「ゆっくり下る」と肝に銘じておきましょう。

DSC03367

DSC03374

 斜度にあえぎながらも、川遊び以外ではなんとか脚つき無しで登っていると、眺望が開けました。どうやら、山頂に到着しつつあるようです。ここまで来ると、自分がかなりの高さまで登ってきた事がわかり、感動します。

 ただ、ここからが意外に長い。

 平地になったり、下り坂が出てきたり、「あれ? まだ山頂じゃないの?」と混乱しているうちに、1kmくらいは走らされた気がします。

DSC03378

DSC03384

 有間峠 血の味指数20

 成木峠の19を超えるポイントは、やはり長さです。標高は都民の森や風張峠と近いですが、難易度的にはこちらの方が明らかに格上。飯能のヒルクラポイント難易度としては、山伏峠や仁田山、成木峠あたりをクリアした後で挑むのがちょうど良さそうです。

DSC03394

DSC03397


DSC03398

 先ほどまでいた名栗湖が、まるで蜃気楼のように見えます。いやぁー、ずいぶん登ってきたもんだわ。


 当初はここから秩父側に降りて、わらじカツなどを食べようという予定でしたが、暑さにあえぐヒルクラの結果、食欲は消え失せており、「とんかつなんて食べたくない」という意見がww 素直に飯能側に戻って、カフェキキさんに行こうという話になりました。

DSC03399

 しかし、ダウンヒルを開始した直後、ゆっけさんが停車。

 ……なんと、ゆっけさん初のパンクです!

DSC03402

 チューブラーのボーラワンを履いているゆっけさん。今までクリンチャーの同行者がパンクする様子を見ながら、「クリンチャーはチューブ交換大変そうですよね」、「え? 今までパンクしたことないですよ」などの余裕発言をかましてきたので、残りの3人は、ついにパンクしたのか! 色めき立っています。

DSC03404

 チューブラーはクリンチャーと異なり、タイヤの中にチューブが縫い込まれているような構造。パンク時の修理方法としては、現在のタイヤをひっぺがし、持参している交換用のタイヤを貼り付ける、もしくはお手軽にシーラント剤を入れるという方法もあります。

 シーラント剤は接着剤のようなもので、チューブの中に入れると、穴から吹き出しますが、やがてそれが固まり、穴を補修してくれるそうです。ゆっけさんが持参しているスプレーは、シーラント剤と空気を一緒に入れられるタイプ。

DSC03406

 ブシューッと入れるだけで、修理は完了するそうですが……

DSC03407

 ちょwww バルブから漏れてる漏れてるww

DSC03408

 バルブだけでなく、穴の空いた部分からも盛大に漏れています。どうやら穴のサイズが大きく、固まる力よりも、中からシーラント剤が吹き出す力の方が強いようです。

e3e05b84飯能の大自然の中で、白濁液を漏らすのはやめてください!


-5xqteuTみんなが「ちゃんと空気入ったのこれ」とか言って触るから固まらないんです!!


DSC03409

e3e05b84飯能の大自然の中で白い汁を使ってカマキリの産卵みたいな絵面を作るのはやめてください!


-5xqteuT指で押さえてれば固まるはずだから!!


BFQit6Dg_200x200ゆっけさんひーわーいー


DSC03414

 結局、穴を指やら石やらで抑えながら、仕事やめたいみたいな話をずっとしていたらなんかお漏らしが収まりました。

 やっぱりチューブラーでもクリンチャーでも、パンク修理の上達には場数を踏む事が大切なようです。でもなんつーか、修理後の安心感で言うと、シーラント剤ブシューよりも、クリンチャーの方が新品チューブになるのでホッとできるような気がします。まあチューブラーのホイールを持ってないだけなんですけども。

DSC03422

DSC03424


DSC03454_修正済

 名栗湖でプチ・スカンジウム撮影大会。

DSC03456


DSC03450

 なんかヤギがwww

DSC03458

DSC03459

DSC03464

 名栗湖制覇後は、カフェキキさんで遅めのランチをモグモグ。ナポリタン初めて食べましたが、ホッとする味で美味!! ソーセージも美味しいです。粉チーズも美味しいです。

DSC03465

 そして、なにげに初めて食べたのがカフェキキさんの名物と言えるフレンチトースト。見ての通り、フワッフワです。疲れた体に甘さと柔らかさが染みわたるようで、口に入れて悶絶!!

 ヒルクラ後にはオススメのご褒美です。

DSC03469

 なにはともあれ有間峠、想像以上にキツイヒルクラスポットでしたが、ストイックに登坂能力を高めたいとか、激坂に長時間耐える持続力が欲しいみたいな人にとっては、かなり良い練習ポイントになりそう。ふもとに名栗湖という補給ポイントが存在するのもポイントが高いです。他の峠と比べると、何故か知名度はいまひとつですが、飯能を代表する峠であるのは確かだと思います。