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 梅雨も終わりかけているようで、連日凄まじい暑さ、日差し、湿度です。普通の人ならば「うわー暑そう、今日は家の中にいようかな」となるところですが、「ヒャッハー! 晴れの土日だぜー!!」とサドルにまたがり、飛び出してしまうのがローディーの性(サガ)。

 しかし、家を出て1時間とたたずに滝のような汗、アスファルトからの照り返しで朦朧とする意識、コンビニ駆け込んで後悔するという人も少なくないハズ。特にヒルクラ好きの人なんかは、「今日は3個の峠を制覇して獲得標高2,000mじゃー!」とか言って登り始めて、最初の峠の半分くらいで木陰に倒れて「あ、俺死ぬかも」と悟り、Uターン、獲得標高600mで終了なんて事もあるかもしれません。

 ボンレスハムなため、熱中症にかけては一家言あるこのブログ。誇れる事ではありませんが、めんまライドや、大弛峠など、熱中症の経験も豊富。そして何か問題に直面した際に、努力ではなく金で解決するというのがこのブログでの特徴でもあります。そこで今回は、夏本番を前に、ヒルクラやロングライドで干上がらないために導入した快適グッズをご紹介します。

 いきなり過去の話で恐縮ですが、ボトルの水がぬるま湯になってしまうという問題は、既にサーモスの魔法瓶で対策をとっています。ライド中にキンキンに冷えた飲み物が飲みたいという人には、やはり魔法瓶の保冷力は圧倒的なものがあります。

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 ただ、最近は冷たさよりも内容量を重視し、普通のサイクルボトル(Raphaのビドン)を使っている機会が増えました。

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 これを踏まえた基本的な話として、私のように体脂肪が多めの人は、真夏のライドではダブルボトル、つまりボトル2本体制が必須です。「そんなに飲まないよ」という人もいると思いますが、2本全部飲むわけではありません。1本にはスポーツドリンクやミネラル麦茶など、飲むものを入れますが、もう1本には真水を入れます。つまりシャワー用です(シャワー用は710mlボトル/飲料水は610mlボトル)

 暑い中を走行していると汗だくになりますが、汗をかくというのはとどのつまり、体をびしょ濡れにして、それが蒸発する気化熱を利用し、体の温度を下げようというシステムです。その際、汗と共に塩分やミネラルも排出されます。そのため、熱中症対策としては、水や塩分、ミネラルを定期的に補給せよというのが鉄則です。


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 しかしコレ、逆に言えば、体がびしょ濡れで温度が下げられるのであれば、別に汗で無くてもいいわけです。そこで、ライド中にボトルの水を、文字通り頭からぶっかけます。ロード用のヘルメットは穴が開いているものが多いので、その隙間から、ボトルの水をチューチューと発射。本当に頭から水をかけるわけです。

 私はヘルメットの下にサイクルキャップをかぶっていますが、帽子があると、かけた水がそこで広がり、頭にまんべんなく広がります。また、時間をかけてダラダラたれる事で、放水効果も長続きします。

 頭だけでなく、首筋や、胸などにかけるのも効果的。大きな血管が通っている場所を冷やすと、全身の温度が効率的に下がります。胸など、体の前側であれば、走行中の風当たりも良いので、クールダウン効果もバツグン。バイクや車のラジエーターと原理は同じです。

 頭からぶっかけるのは抵抗がある人もいるかと思いますが、実際にやると、快適度は劇的にアップ。熱中症のリスクも大幅に低下します。髪の毛がぐしゃぐしゃになる……、水かぶってるトコロを人に見られたくない……と思う人もいるかと思いますが、大丈夫です。その姿を見る人がいない場所、つまり山奥に行けば良いのです。お店に入れない? 入らずにコンビニで済ませましょう。頭から水をかぶりながらでも、ロードに乗り続ける事を選んだ時、あなたの中で何かが変わるかもしれません。

 この”水ぶっかけ強制冷却技”、当たり前ですが、バシャバシャぶっかけていると水が無くなるという弱点があります。自販機や湧き水などの補給ポイントの無い山道などでは、飲むドリンクの配分と共に、かける水の配分にも気を配る必要があります。

 そこで、ぶっかけ頻度を低下させるためにこんなモノを買ってみました。

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 大作商事の「マジクール」という製品。一見すると、マフラーか、ネクタイのように見えますが、単なる布ではありません。中に水を吸って固まるジェルのようなもの(超微細ポリマー)が入っていて、その冷たいジェルを首筋に巻く事で熱中症対策ができるのです。「ネッククーラー」というジャンルの製品なんだとか。

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 イメージ的には、冷たい羊羹のようなムニュムニュしたものを、手ぬぐいの中に入れて首に巻いているようなものです。通常の状態では単なる布ですが、水に数分浸しておくと、水を吸収してムニュムニュになります。ムニュムニュ部分を指で押すと、中から水がじわっと出てきます。これを暑い屋外で首に巻くと、悶絶するほど気持ちが良いです。

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 ただ、ずっと首に巻いていると、当然ながらムニュムニュ部分もぬるくなってきます。しかし、頭から水をぶっかけていると、その水でムニュムニュも冷やされ、首まわりのヒンヤリが復活。ボトルシャワーの高価を倍増させるアイテムとして使ってみましたが、効果は絶大です。木陰で休憩中、首から外して日陰においておく事で、冷たさもかなり復活します。

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 洗って陰干ししておけば、何回も使えるようです。シンプルな製品ですが、首に巻いておくだけですので、けっこうロードバイクと相性の良い暑さ対策グッズだと思います。

 そして、血液の冷却と共に重要なのが、汗と共に排出される塩分、ミネラルの補給。私は今までずっと、”男梅”のキャンディタイプを使っていましたが、最近、これをやめました。

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 きっかけは、りょうさんやsuzukiさんなど、先輩ローディーが塩タブレットを持っていた事。最初は「塩分補給ができるなら、梅味が美味しい男梅の方が良いのでは?」と思っていましたが、灼熱ライドの最中に男梅を取り出したところ、キャンディがドロドロに溶け、まともに食べられない状態になっていました。

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 背に腹は代えられないので、その時は、納豆のようになった男梅をなんとか食べましたが、モニャモニャして美味しくありません。逆に、ラムネのようなタブレットタイプであれば、背中で溶ける事はありませんし、灼熱の中で摂取してもスッキリと口の中で溶けるのです。それ以来、「カバヤの塩分チャージタブレッツ」を薬局で大量に買い込み、背中やら財布やらに沢山突っ込んでいます。味も意外に美味しいです。

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 結論から言うと、首筋にジェルを巻き、頭からボトルの水をぶっかけ、塩タブレットを舐めながら前に進んでいます。そうまでして進む意味があるのかと言われると返答に困りますが、この暑さでも前に進むのだという人にとっては、用意しておくと意味のある装備だと思います。