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ロードバイク に参加中!
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 前回までのあらすじ。

 子ノ権現(ねのごんげん)攻略に向け、近場で20%台後半の激坂訓練を行なったインナーロー教団。百草園のトラウマも克服。課題は全て払拭された。

 伝承によれば、子ノ権現に到達した者には子ノ聖大権現(ねのひじりだいごんげん)から、光り輝くリングが与えられ、それをロードバイクに取り付ければ“大いなる加護”がもたらされるという。そしてその光こそ、四天坂の最後にして最強の刺客・風張林道への扉を開く鍵だと言われている。

 四天坂を全て倒し、この世界に平和な平地を取り戻すためにも、子ノ権現との対決は避けては通れない……。万難を排し、誰もが成功を確信した挑戦。だが、落とし穴は意外な場所でへるはんを待ち構えていた……。
 
【↓ダイジェスト動画はこちら↓】
 (読了後再生推奨/画質は720/60p、1080/60pがオススメです)
 ※今回はフラフラなので揺れが多くてすみません。全画面表示は酔うので注意!!


BFQit6Dg_200x200へるさん、そろそろ子ノ権現行きましょうよ。仁田山とかとセットで。



e3e05b84冗談じゃない、子ノ権現に挑戦するならそれ単体だよ。自走も論外だ。輪行で飯能に行って、フレッシュな脚で子ノ権現だけ挑戦して、すぐに戻って、カフェキキでご飯食べて「クリアできたねー」って喜びあって終了。でないと勝てない。

BFQit6Dg_200x200でもそれだけだと早く終わり過ぎるし、何より強敵に挑む前にはウォーミングアップが重要じゃないですか! 電車降りてすぐに激坂に挑戦したらそっちの方がヤバイですよ。


e3e05b84んー……それは説得力がある気がするなぁ……。でも仁田山キツイからヤダよ、あれで脚貯金ほとんど持ってかれちゃうじゃん。


BFQit6Dg_200x200じゃあこんなコースはどうですか? 飯能駅から軽い林道を超えて、子ノ権現の入り口まで行く感じです。




-5xqteuT面白そう。これで行きましょう。



e3e05b84軽い林道ならまあ……大丈夫かな……



BFQit6Dg_200x200ちなみにDeroさんに見せたら「これ行くの? ヤバくね?」って……



e3e05b84おいちょっとまて! と~るさんが今なんか小声で何か


-5xqteuT前菜の林道、距離も短いからスグですよ、ホラ早く!!



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 ”シェフの気まぐれサラダ”とか“板長の今日のオススメ”みたいな料理は、「この店のシェフなら美味しいものを作ってくれるだろう」という信頼を基に成り立っています。ロードバイクのライドコースを料理に例えるなら、「坂道が嫌いなAさんが作ったコースだから楽だろう」、「山ばっか喜んで登ってるBさんが作ったコースだからヤバイな」となるでしょうか。ヒルクラが得意なと~るさんが、楽しそうだと引いたコースが、私にとっては劇毒になる可能性も無くはありません。

 一抹の不安を抱えながらも、飯能駅をスタート。参加者はインナーロー教団(私/ゆっけさん※スパイ枠)、と~るさん、トミィさん。4人で喋りながらダラダラ進みます。
 
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 飯能を出たら入間川に沿って進行。“小瀬戸”という交差点を右折し、最初の曲がり角を右折すると、いつの間にかマイナーな林道「長尾坂・野口入線」に入っていました。飯能駅を出てすぐなのですが、周囲は深い森。かなり本格的な林道です。

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 路面は非常に綺麗、木立も背が高く、雰囲気バツグン。普通の林道と違うのは、耳を澄ますと鳥の声にまじり、沢山の車が走行する音がかすかに聞こえる事。それもそのはず、この山の先には、かつて正丸トンネルを爆走した299号線が通っているのです。


 それにしてもこの峠、雰囲気の良さもさることながら、斜度もなかなかのもの。8~9%が頻繁に現れ、顔をしかめる10%を超える区間も。スタート直後で余力はあるので、つい踏んでスピードアップしたくなりますが、今日は子ノ権現攻略ライド、こんな序盤でパワーを使うわけにはいきません。深呼吸し、鼓動を沈め、インナーローで最低限の力でゆるゆると進んで行きます。

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 斜度がキツイだけあり、2km程度で200mほどアップ。その後もアップダウンが続き、尾根を走っている事を実感します。同時に頭をよぎるのは、奥武蔵グリーンラインの悪夢。あの時の二の舞いはゴメンです。ペースを崩さず、おざなりせず、トミィさんやと~るさんに離されても気にせず、しっかりと自分のスピードで登っていきます。

-5xqteuTへるさん、道路にカニがいますよカニが



e3e05b84ハァハァ…… 化物語の読み過ぎだ…… ハァハァ‥…


 インナーロー教団のスパイ団員が、こんな場所にいるはずのないカニの幻覚を訴え、私の心を乱そうとしますが、気にせずマイペースを保ちます。
 
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-5xqteuTへるさん野いちごが(以下略



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 開けた場所で目にする絶景は、とてもスタート直後とは思えない素晴らしさ。林道のスタート地点から、子ノ権現の入り口までは約16km。その行程の3分の1くらいに来た時でしょうか? 皆で「いい景色だねぇ」と言いながらノロノロ登っていたところ……

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パシュウウウウウウ!!

 という大きな音と共に、トミィさんの前輪がパンク。どうやら尖った石を踏んでしまったようです。ちょうど良い合法的な休憩時間。お菓子とドリンクをグビグビやって、気合を入れなおします。
 
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 その後も登ったり下ったりを繰り返し、かなり疲労しながら林道をクリア。山の中の分岐点に出ました。

 右手には、恐らく15%近くありそうな激坂。消えかかった看板には「栃屋谷線」と書かれています。GARMINの地図は無情にも、その坂を登っていけと指示しています。この場所から標高450m程度まで登り、下った先が、ようやく子ノ権現の入り口だと言うのです。

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e3e05b84誰だこのルート引いた奴ぁ!!



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-5xqteuTこれが子ノ権現でいいんじゃない? もう



 気温の高さも手伝い、既に汗だくです。しかし、ここでウダウダ言っていても始まりません。意を決して、激坂に突入。15%程度はあるので、気を抜くと後輪がスリップするので、体幹を使って抑えこみます。無駄に体力を消費しますが、仕方ありません。
 
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 斜度はそこからなかなか落ちず、ハンドルにかじりつくように身をかがめ、この苦行の嵐が行き過ぎるのを祈ります。

 こんな状況下で驚くのは、深い森の中に突然現れる民家。私にとっては非日常のアドベンチャーですが、この空間を日常として暮らしている人がいると思うと、「この家の人は、夜にどんな音を聞きながら眠りにつくんだろうか」などと想像が膨らみ、坂道の辛さを一時忘れられます。

 耳の奥でバクバクと鼓動が鳴り、目に入った汗の痛みに顔をしかめながら、なんとか2つ目の林道の頂上に到着。先行していたと~るさん、トミィさん、ゆっけさんも流石に疲れたのか、木陰に座り込んでいます。
 
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BFQit6Dg_200x200いやぁ、仁田山より全然キツかったですね



e3e05b84ホントだよ!! 仁田山なんて最初の“コア山”だけだから! こっちの方が遥かにキツイわ。ああ……こんなにヘトヘトになっちまって、子ノ権現どーすんだ……

 
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 万全の体制で挑むどころか、HPゲージがオレンジ色に染まった状態で子ノ権現に挑むという誤算。思わぬ敵は味方の中にいたのです。下り坂で脚をクルクル回し、少しでも乳酸を飛ばそうとしている間に、無情にも子ノ権現の入り口に到着してしまいました。


 改めて、子ノ権現のスペックを見てみましょう。



 距離は約3.9km、平均斜度は約8.5%。標高270m地点から600mまで、短い距離で一気に上がります。下り坂はゼロです。

 最大の特徴は、行程が後半になるにつれ、斜度がキツくなる事。序盤は8%、9%あたりで進み、中盤以降は10%超えが当たり前、それで終わってくれれば“普通のキツイヒルクラポイント”ですが、最終区間は15%程度が当たり前、さらに20%台に突入し、最終の300m、鬼のラスト区間では、最大勾配28%とも、30%とも言われる異次元空間です。
 
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 息を整え、スタートします。

 基本的な戦術は変わりません。今の自分は、15~20%程度の坂であれば足つき無しでクリアできるハズ。しかし、28%、30%という最終区間は、短時間しか発動できないフルパワーのダンシングでしか乗り越えられません。逆に言えば、その最終区間に到達した時に、28%区間をクリアできるだけのパワーが残っている事が何より大切。そのパワーを温存しながら、最終区間に到達するためには、やはり極限の省エネ登坂で終盤まで進む必要があります。
 
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-5xqteuTカニが見えるのに体重が軽くならない……



 序盤は10%にも満たない普通の田舎道。ゆっけさんの幻覚報告にも惑わされず、落ち着いて進んでいくと、すぐに林の中へ。斜度は10%程度にアップし、林道ではありませんが、林道っぽい雰囲気。

 行く先がお寺だというのもありますが、人が通らない自然満点の道というよりも、お寺の裏山とか、神社の境内にも似た、どこか荘厳な雰囲気があります。少し和田峠に似ているかもしれません。美しい景色に、坂の辛さもしばし忘れられます。

 半分を過ぎたあたりで、10%程度だった斜度が徐々にアップ。スパイゆっけさんの姿はかなり前方になり、私が遅れはじめます。ここで焦るとヤバイので、引き足をメインに太ももを使わず、呼吸を意識的に深くして、ボトルも頻繁に飲みつつジリジリ進みます。 

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 森を抜けて開けた場所に出ました。前方には、大きなログハウス風の建物。ここで自然派な暮らしをしている人の家なのでしょう。かなりの規模で「うわー、凄い家だなぁーこーゆー暮らしも憧れるなぁ」なんて、しばしの気分転換。

 ……すると、そのログハウスの屋根の上に、見慣れたオレンジ色のRaphaウェアがwwwwwww
 
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 ここからがどうやら、子ノ権現の本番区間のようです。ゆっけさんがログハウスの屋根の上に見え隠れしていたのは、ログハウスの裏手にある山まで、一気に登っていたからです。

 目の前の坂は、斜度15%程度が当たり前になり、瞬間的に17%、18%になる区間も増え、気を抜くと速度が落ち過ぎてフロントホイールが揺れて倒れそうになります。

e3e05b84体幹体幹…‥


 と呪文のように唱えながら、バイクをコントロール。暑さと、この先がクリアできるかという恐怖からくる脂汗を拭いながら進みます。

 キツい区間を数百mほど行ったところでしょうか。と~るさんが待っていてくれました。どうやら残り300m、鬼の最後区間に到着したようです。脚はクタクタ、正直逃げたいですが、ここまで来て引き返すわけにもいきません。停まりそうなスピードでドリンクを飲み、息を整え、気合を入れて漕ぎ出します。

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 なんだよこれwwww

 大きな左カーブを過ぎて目にしたのは、天国に続く階段……にしても角度がキツすぎだろうと神様に文句をつけたくなる凄まじい斜度のストレート。20%近くあるでしょう。恐ろしいのは斜度がまったく変わらず、ズドンと奥まで伸びている事。こんな相手に小細工は通用しません。ノロノロと登り始めます。

 ダンシングで一気に抜けたい誘惑に駆られますが、グッと我慢。このストレートが終わった先に、恐らく28%の最終コーナーが待っているハズ。ダンシングはそこで、最後の奥の手として使うのです。こんな手前でフルパワーダンシングしてしまったら、恐らくその先の光景を見た瞬間に心が折れ、脚をつきかねません。

 ウイリーしそうなハンドルを、ブルブルと震える腕でなんとか抑えこみ、絞りだすように登っていきます。そしていよいよ、としか言いようのない光景が目に飛び込んできました。

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 (※写真は登坂後に撮影したものです)

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(※写真は登坂後に上から撮影したものです)

 今まで「やべえじゃんこの坂、壁だろ」なんてギャグっぽく言ってきましたが、これは本当に壁です。道路が奥ではなく、上に伸びています。対峙すると、視界のほとんどを道路が占めるので、嘆きの壁の前で祈りを捧げているような気分になります。最大勾配28%は伊達じゃありません。

 残ったパワーを全開にしてダンシング開始。出し惜しみしていたら、確実に倒れます。速く抜けたいのは山々ですが、それよりも“倒れない速度を維持する”ためにフルパワーを出すのです。ライン取りは外側寄りに、間違っても内側に近づいたら、私の脚力ではインナーローのダンシングでもペダルが回らなくなります。

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 転倒の恐怖が、無数の透明な手となって地面から生えて、体にまとわりついてくるような錯覚に冷や汗が吹き出します。しかし、この恐怖にのまれなければ、百草園のようにクリアできるはず。

 「もう無理だ……」と音を上げる2歩手前くらいで、なんとか最終カーブの頂上に登る事ができました。

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 しかし、子ノ権現のゴールはまだ少し先。心拍数がおかしな数値になり、ボトルを探る手も震えていますが、なんとか息を整えます。ゆっくり走って、回復する時間が欲しいのですが、登り切ったこの場所でも斜度は10%を余裕で超えているので気を抜くと脚をついてしまいそうになります。

 もはや記憶も途切れ途切れですが、デガラシのような残りのパワーを絞り出して、最後の直線もクリア。子ノ権現は天台宗の寺院ですが、神仏混淆の名残らしく、大きな赤い鳥居と杉の木が、息も絶え絶えな私を出迎えてくれました。

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 子ノ権現・足つき無しクリア成功! \(^o^)/

 ちなみに、私は斜度を緩めるために大きく外側を走行したラストの鬼区間、と~るさんやトミィさんは、かなり内側のキツイ斜度の部分をクリアしていてサスガの一言。

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 ゆっけさんはかなーり膨らんでいるようなw

 なにはともあれ、全員クリアできて何よりでした。

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 お土産物屋さんで、食べるアイスの美味いこと美味い事。せっかくなので、参拝もしていきましょうか。

 ちなみに、お店のおばちゃんによると、安田大サーカスの団長も、雑誌の企画で先日挑戦しに来ていたのだとか。みんな坂バカだなぁ。

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 子ノ権現、自転車安全交通お守りゲット!! 普通のお守りと異なり、ブレスレットのような形状で、これをハンドルなどに巻いて固定できるようになっているのです。これを装備した事で、四天坂、最後の刺客・風張林道への扉が開かれましたが、おそらく無理っぽいので全力で閉じていきたい所存です(マジ)。

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 ゆっけさんも黄色いのを装着。

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 トミィさんの隣のあるのが、2トンもあるという金色の鉄製わらじ。後述しますが、ここは足腰の守護に霊験あらたかとされています。

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 それにしても、地上からの見晴らしがヤバイです。約3.7kmしか走っていないハズですが、斜度がおかしいので、かなりの高さまで上がっていた事に初めて気付きました。

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 クリートで歩くのツライですが、境内の裏山を進むと……

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 展望台も用意されており、運が良いとスカイツリーまで見えるのだそうな。残念ながらスカイツリーまでは見えませんでしたが、遠くに白く、西武ドームを見ることができました。

 そう、多摩湖自転車道で昔良く走っていたあの西武ドーム。多摩湖から飯能方面を見ると、秩父の山々が蜃気楼のように見えていましたが、あの山の1つの斜面に今、立っているのです。謎の感動がこみ上げてきました。

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(参考:多摩湖の堤防から、西武ドーム越しに見た飯能、秩父の山々)

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 斜度がアホなので帰りのダウンヒルが怖いwww

 とはいえ、スピード出さなければ安全なのでユルユル下ります。ちなみに、鬼の激坂区間は、登坂しているカッコイイ記念撮影をするために、全員もう一度登りましたww アホかww 2回目も足つき無しで上まで行けました。
 
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 子ノ権現・血の味指数:20.5

 ちなみに、楽しませてくれた子ノ権現の御詠歌は

 つづらなす 山路の果ての天竜寺(子ノ権現の事)
                 身も心も 諭(さと)す鍛(きた)えを

 なんだそうな。なんつーか、バトルアスリーテスな寺院ですな
 (足腰を守護する神仏なので、スポーツ選手とかもお参りするそうです)


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 子ノ権現クリアのご褒美は、もちろんロード乗りのオアシス、カフェキキさん!

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e3e05b84うめー疲れた体にカルボナーラが染みわたる……。



e3e05b84あ、ナポリタン大盛りのと~るさん、写真撮るから“カリオストロパスタリフト”して



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 この日は、限定の焼きたてチーズケーキもいただきました!

 焼いた後で冷やして完成するチーズケーキを、冷やす前に食べるというもの。すぐに食べないとしぼんでしまうので、ちょうど焼きあがる時間を見計らって注文しないと食べられない逸品。ふわふわで、しっとり感の強い蒸しパンにも似た、濃厚かつなめらかな口当たり。美味しゅうございました。
 
 残念ながら、新メニューの坂登り丼は既に売り切れだったので、また、食べにお邪魔したいと思います。

 ああ……こんなお店が、俺の家の近くにもあればなぁ……。

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Tel:042-977-2020
住所:〒357-0125 埼玉県飯能市上赤工15-5(地図
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 無事に子ノ権現攻略完了。後はもう、飯能駅に帰るだけ……


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BFQit6Dg_200x200あれ、へるさん、そっちじゃないですよ。



e3e05b84駅こっちだよ



BFQit6Dg_200x200いえ、ダメです。こっちです。


e3e05b84いや、これ魔界駅じゃん


 
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 カフェキキと言えば、デザートは東都飯能カントリークラブの激坂こと、通称・苦労坂です(カフェキキのマスター命名)。以前、足つき無しでクリアしたとは言え、19血の味のキルゾーン。21血の味の子ノ権現をクリアした後で、登るようなところではありません。もはや翼も牙もへし折れた後です。

e3e05b84貴様ら見ていろ、誰もが驚くほどのスピードで脚をついてやるからな。


 
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 宣言通り、序盤の鬼斜度ストレートが視界に入った瞬間に自転車を降りるという荒業を展開。脚をつくというレベルではなく、もはや乗る気すらゼロ。あとはひたすらダラダラ歩いて、撮影を楽しみました。というか歩いて登るのですらツライですココは。


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 ちなみに前回、脚をついたゆっけさんは、脚つき無しで登り切れたと豪語していましたが、私は遥か後ろで歩いていたので目にしておらず……まだクリアと認めておりません(キリッ)
 
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 デザートはさておき、子ノ権現。それ単体だけ挑むのであれば、激坂への恐怖心を克服し、体重がある程度軽い人であればクリアできると思います。私のように重い人間は、かなーり気合を入れないといけませんが、頑張ればなんとかなるという事を証明できた次第。

 一方、飯能のまわりにはこの苦労坂や、仁田山、山伏峠、天目指峠、鳥居観音のキルゾーン坂、名栗湖などいろいろな坂があるので、なかなか「ここまで来て子ノ権現だけで帰るのも……」という話になりがちなもの。他の坂も、なかなかの強敵ぞろいなので、幾つかの坂とセットで挑むとなると、自動的に子ノ権現も凶悪な魔王化するので覚悟は必要です。

 ただ、自転車用お守りや、絶景、道中の荘厳な雰囲気など、達成感と、見どころが豊富なヒルクラポイントである事もまた事実でした。