【↓ダイジェスト動画はこちら↓】
(読了後再生推奨/画質は720/60p、1080/60pがオススメです)
かつて、のんれす氏と挑んで死にかけためんまライドの終着地・秩父。そして、絶え間ないアップダウンで死にかけた、奥武蔵グリーンラインの終着地もまた秩父。いつしか私にとっての秩父は、ボスクラスの峠を幾つも倒した末にたどり着く、ガンダーラレベルの“ゴール地点”と同義語になっています。
しかし、当然ながら秩父で世界が終わっているわけではありません。先にはさらに山々が広がり、いずれは長野が現れます。輪行という魔法を使えば、かつての自走ゴール地点は新たな世界へのスタート地点にもなりえるのです。
ゴールデンウイークの序盤、そんな“ゴールの先の世界”にDeroさんが連れていってくれました。参加者は、Deroさん、nobooさん、えりかさん、HIGIRIさん、まっつーさん、ゆっこさん、へまさん、ゆっけさん、トミィさんと私。
スタート地点は西武秩父駅です。
(インナーロー教団では最近、Raphaのビドンがブームです)
(まだ配ってた)
しかし、到着早々、輪行組はグッタリ状態。というのも、GWなので観光地への電車はどこも超満員。秩父ならさほど混んでいないだろうという読みでしたが、秩父の手前の「横瀬」という駅にある公園で“芝桜”が見頃だったらしく、想定外のギュウギュウ詰め車内。ロードバイクを守りながら揺られていたら、既にヘトヘトになってしまいました。
トランポ組のDeroさんも、渋滞にハマり遅れて到着。さらに駅前の駐車場が満車で、駐車場をもとめて彷徨わなければならないというオマケ付き。秩父の意外な(失礼)人気ぶりに驚きながら、予定より遅れてのライドスタートとなりました。
目指すは秩父湖。ローディーが目指すところは、峠や牧場や湖やダムやパン屋だと相場は決まっていますが、秩父湖というのは耳馴染みがありません。「確か三峯神社の近くにそんなようなものがあったような……」という程度の認識。そもそも、ロード乗りにでもならないかぎり、ダムや湖の知識は普通そんなに増えませんから。
なんでも秩父湖には、秩父往還道(おうかんどう)という道があるとのこと。なにそれという話しですが、地図を見ると道の素性は一目瞭然。秩父から山深いところを通りながら、山梨県へと繋がり、甲州へつながる国道140号の一部を指すようです。
かつては絹も流通されていた道で、江戸の面影を偲ぶ景色があちこちに。さらに眺望も良く、北アルプス(飛騨山脈)の針ノ木峠、南アルプス(赤石山脈)の三伏峠とともに“日本三大峠”と称されてもいるのだとか。
秩父を出発、140号をひたすら西へと進むと、すぐに景色は山深くなっていきます。車も少ないだろうと思っていましたが、高速を使わず山梨に抜けようとする車がかなり頻繁に抜いていきます。これもGWならではの現象なのかもしれません。
秩父湖までの道は、ゆるやかな登り。左手には綺麗な川が流れています。川の名前は荒川……そう、あの荒川サイクリングロードや彩湖、榎本牧場でお馴染みの荒川です。
荒川の源流は秩父湖の上流と言われており、ここから東へと流れていき、秩父を抜けて、熊谷を通り、グイーっと東京の方まで流れていくわけです。いやぁ、ロードバイクに乗り始めの頃は、荒川CRには本当にお世話になりましたが、いつのまにか、そんな荒川の源流付近の山をエッチラオッチラ登るようになるとは……感慨深いものがあります。
しばらく登坂を続けていると、「道の駅大滝温泉」が登場。この先、秩父湖に突入しても食べるところは少なそうなので、昼食にします。
蕎麦うまうま。
それにしてもこの道の駅、見たことのない特産品が山盛り。
しゃくし菜漬けって……どんな漬物?
こんなのらしいよ
野沢菜漬けみたいな感じなのか……
見ての通り、お味噌ですが名前が「借金なし」。
食べると金運でも上がりそうですが、みそに使われている大豆が、秩父在来大豆の”借金なし”という品種なんだそうな。由来はわからないそうですが、「そのくらい収穫が多い品種だから」だとか。
蕎麦うまうま。
それにしてもこの道の駅、見たことのない特産品が山盛り。
しゃくし菜漬けって……どんな漬物?
こんなのらしいよ
野沢菜漬けみたいな感じなのか……
見ての通り、お味噌ですが名前が「借金なし」。
食べると金運でも上がりそうですが、みそに使われている大豆が、秩父在来大豆の”借金なし”という品種なんだそうな。由来はわからないそうですが、「そのくらい収穫が多い品種だから」だとか。
これは由来がすぐわかるね、カー○おじさんだ
でもこれ、いろいろと大丈夫なのかなww
食後にしばらく進むと、大滝食堂というお店が登場。そこに「バイク弁当」という気になる表示が……。皆で「バイク弁当ってなに?」、「バイク乗りが食べる弁当?」、「ロードバイクもバイクって言っていいの?」、「ハンガーノックに効く弁当!?」と興味津々。
お店の人に聞くと、なんでも、オートバイの燃料タンクを模した弁当箱に入った豚の唐揚げ+味噌だれの弁当なんだとか。この弁当を食べるのが、秩父を愛するバイク乗りの証のようです……。ロード乗りがジェラート屋のスタンプカード集めるようなもんでしょうか。
それにしても、真相を聞く前から、私の頭の中にずっと「バイク弁当ってどっかで聞いたことあるような……」と何かが引っかかっていました。後で思い出しましたが、愛読している「ばくおん!」の中で、秩父でライダーに人気が出る弁当を作ろうと四苦八苦するエピソードがあり、あれの元ネタがこの大滝食堂だったんですな。図らずも、ばくおん! の聖地巡礼を果たした次第。今度来たらバイク弁当食べなければ……。
車でこういう道を走るのも楽しいですが、ロードバイクだと適度に“遅い”ので、「これって旅館かな?」、「あ、普通の民家だ」とか、「日本家屋っぽい屋根形状なのにトタンで出来てて面白いね」など、周囲の風景をじっくり味わいながら進めるのが良いところ。写真撮影旅にもやはり最適な移動手段だというのが、こういう道を走ると改めて実感できます。
ただ、道幅も狭くなり、雰囲気が良くなると、それに比例するように斜度がアップ。6~7%程度の「ちょいツライ」ヒルクラが続きますが、たまーに10%近くになる部分もあり、なかなかバカにできません。脚をついてしまうというほどではありませんが、息を乱さずにクリアするのは難しいという難易度です。
山神・えりか様はさておき、先日都民の森を無事クリアしたゆっこさんやまっつーさんも、「つらいー!」と言いながらも、楽しそうに坂をクリアしていきます。ヒルクラの魅力に開眼したのかもしれません。私はまだかたくなに開眼していないと言いはっていますが。
やがて一番標高が高そうなポイントに到着。荒川の源流付近を見下ろすような、大パノラマが出現。入山峠の途中に登場する絶景ポイントを、10倍掛けしたようなスケール感で、しばし圧倒されます。
なんでえりかさん正座してるのwww
脚の疲れがとれる座り方……なんだそうですww
左に脚の疲れとかそういう次元じゃない人がいるけどww
斜面には家や畑もあり、人間のいない山奥というよりも、昔ながらの山の暮らしが残っている風景という感じで、どこか落ち着く景色です。日本の道100選に選ばれているのも納得の美しさ。そんな景色の中を、風を切って走ると、ロードバイクの醍醐味でお腹が満たされていきます。
林の中のダウンヒルを過ぎると、荒川にかかる吊り橋まで登場!!
自転車走行禁止とは書いていませんが、向こうから人が来るとすれ違いが困難なので、「走ってる風の記念撮影」だけしてすぐUターンして駐輪。
ちょっと怖いですがビンディングでユラユラと揺れる吊り橋を渡ってみました。
ちょっと怖いですがビンディングでユラユラと揺れる吊り橋を渡ってみました。
高ところは好きな方で、吊り橋も好物ですが、この橋はかなり頑丈な印象。安心して渡れますが、スリル的なオモシロさは今ひとつ。ただ、ロード走行のアクセントにはバッチリです。
せっかくなので記念撮影しよう。カッコイイポーズとってください
……ゴソゴソ……
じゃあそんなへるさんを足蹴にする感じで
これの何処がカッコイイポーズなんだよww
カッコイイポーズと言われて躊躇なく土下座する大人ってどうなんですか
馬鹿野郎! いつでもスナック感覚で土下座できるのがカッコ良さだ
適度なヒルクラもでき、景色も満喫できる秩父往還。輪行を使わなければならないので、行くのはえいやと頑張る必要がありますが、とても良いコースでした。
ちなみに帰り道、デザート的なヒルクラポイントとして「旅立ちの丘」ってのがあるらしんだけど
旅立ちたくねえええええええええwwwwwww
それ処刑台と同じ意味じゃんかww
これじゃないの? 旅立ちの丘
いや、これでしょ?
すいません、各自が想像する“旅立ちの丘”を求めてウロウロするのやめてくださいww
ちなみにこのまま自走で帰ろうかとか言い出してる人がいます。
大丈夫!! 一緒に帰ろう!!
ゴールデンウイーク終わるわ!!
ちなみにゴールデンウイークパワー炸裂で、池袋までワープできるレッドアロー号が壊滅しています。
仕方ないから、食べ物でも買って、フツーの電車でのんびり帰ろうか。まずは駅で買い出しを……
…… 我慢できなかった
自走あきらめはええええええwwwwwwww
秩父往還は山をガンガン登るヒルクライムって感じでもないので
少なくともあきあきさんなら鼻歌混じりで走り追われるので大丈夫です! (*^_^*)v
こんどいきましょー 景色最高ですよー。