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このブログの動画で、事あるごとに「ならブルベ出るぞブルベ!!」、「榛名山行くぞ!!」などと叫んでいる人としてお馴染み(?)のHIGIRIさん。当然のことながら、5月に行なわれる「榛名山ヒルクライム in 高崎」、通称ハルヒルという大会に出場予定です。
ヒルクライムに興味がない人も、一度は耳にしたことがあるであろう「ハルヒル」。榛名山と言うのは、群馬県の奥地、長野に片足突っ込んでいるような場所にある標高約1,500mの山の事です。
私がのんれす氏と「なつまちライドだ!!」とか言って、軽井沢まで自走して「長野到達!!」とかやってましたが、あの時に粉チーズをしこたま食べた高崎駅の近く。峠の釜めしとか、富岡製糸場とか、あのへんです。男の人だと「ああ、イニD(頭文字D)の峠ね」と言う人が多いかもしれません。
新幹線なら東京から1時間とかからない場所なのに、本格的なヒルクラが楽しめる大会として人気なんだとか。
私もHIGIRIさんに「出ようよ!」と誘われましたが、ハルヒル史上、誰も獲得したことのない登坂記録:「ロードバイクを道端に投げ出して体育座りで号泣分」を獲得してしまう恐れがあるため、ハルヒルの名誉を守るために辞退した次第。
というかね、皆さん忘れてますが私は坂が苦手で嫌だから、克服しようと近所の坂道をウロウロしているだけのボンレスハムです。それが嬉々として坂道を登る人達がタイムを競う大会に出るなんてのは、ピーマンが嫌いな子供を、青汁プール水泳大会に誘うくらい真逆の話なのです。

しかし、恐らく皆さんもそうだと思いますが、1つだけ気になる事があります。富士ヒルだの、ハルヒルだの、そうしたヒルクライム大会のコースに、私のような「時速5kmが登坂スピード(キリッ!)」、「インナーロー以外使った事がない」、「休むダンシングなにそれ」、「血の味が」などと騒いでいる男が挑んだら、脚をつかずに登りきれるものなのか? もし登り切れたとしてどのくらいキツいのか? 果たして何時間、もしくは何日かかるのか?
ハルヒルに真剣に挑んでいるローディー達のブログは沢山あります。「今日はこんな練習をした」とか、「今回のハルヒルは何分を切れて嬉しかった」など、いろいろ書いてありますが、そういう凄い世界の話は、「インナーローでもペダルが回らないのですがこれはどうしたら」とか言ってる一般人にはあまり参考になりません。
普通の人よりもむしろ坂が登れない人間が、ふざけてハルヒルのコースを走ったらどうなるのか? 今まで培ってきたインナーロー教団の処世術ならぬ処坂術が、この山で通用するものなのか? その1点にのみ、
そんな事を考えていると、HIGIRIさんが大会前の試走に行くとのこと。こんな機会でもなければ、死ぬまで榛名山を走る事もないと思うので、「参加しようか、どうしようかなぁ、でも邪魔になるだろうしなぁ」と迷っていると、隊長がロード復帰で参加すると表明。さらには、初ヒルクラで入山峠をクリアしたばかりのえりかさんが、その翌週にも関わらず参加したいと挙手。退路は絶たれた……ウジウジ言ってないで、参加するしか無いようです。
~試走直前~


とりあえず当日。

集合場所は、高崎の榛名支所・駐車場。各自、集まる方法はいろいろで、自走組(!)、トランポ組、新幹線で高崎下車で15km自走組、新幹線で安中榛名駅下車組など。私は「高崎から榛名山の麓までは遠そうだなぁ」、「高崎駅は泊まった事あるけど、安中榛名駅降りたことないなぁ」という理由で、安中榛名駅下車をチョイス。同じルートのトントンさんと、東京駅から新幹線に乗り込みました。
私と同じ肉スキーなトントンさん。当然、私のソウルフード駅弁「牛肉どまんなか」はチェック済みで、「駅弁と言えばどまんなかだよね」、「俺旅行でもなんでもなくても、東京駅寄ったら買うぜ」、「前はうなぎのミニが付いたセットがあったんだよ」、「当然知ってるよー食べた食べた」などと言いながら、ニュータイプの「牛肉どまんなか」+「牛タンどまんなか」セットと、「焼き肉どまんなか」を購入。


「朝飯だ朝飯だ」、「今日は駅弁食いに来ただけだから」、「安中榛名で降りずに釜飯買って軽井沢行って温泉入ろうか」などとモグモグやっていたら、安中榛名駅に到着していました。

衝撃
皆様御覧ください、これが東洋の摩天楼と謳われた、安中榛名駅の駅前です。

駅前・直 草原

日本全国、写真を撮り歩いていた頃は、「駅前・直民家」とか「駅前・直閉店した定食屋オンリー」な駅もありましたが、曲りなりにもここは新幹線の停車駅。パルテノン神殿ライクな近代的駅舎の目の前に草原が広がるだけというビジュアルインパクトは、なかなかお目にかかれません。お前は秘境駅か。

しばし呆然とした後、我に返ってロードを組み立てていると、草原方向から声が。振り返ると、一足先に到着して、既に近場の峠を登ってきたHAOさんでした。榛名山を登る前に、前菜で峠を登るという感覚が、脚の売り切れを恐れる私にはよくわかりませんが、近くにイカス峠があると聞けば行かねばならないという風景探求者的な欲求は大いに理解できます。

ともあれ、3人で榛名支所へレッツゴー。……レッツゴーと言っても、トンネルを2つほど抜けるだけ、距離にして5kmあるかないかの超近所。くしゃみしながら坂道下ったら、もう到着していました。








Deroさんのローラー見ながら騒いでいると、へまさんやえりかさん含め、参加メンバーが続々集結。その数、総勢20人!! HIGIRIさん、りょうさん、スカイロードさん、亀坂人さん、リヒティさん、キャトルさん、suzukiさん、寿司屋さん、HAOさん、Deroさん、へまさん、nobooさん、キャトルさん、ミヤさん、ろんすけさん、イズミさん、トントンさん、えりかさん、フジシロウさん、豆粒さん……何かの呪文のようになってきた。探検隊メンバーではない人もいるので、改めてご挨拶あーんど、自転車激写!!
皆さんのロード、どれもすげえ速そうでビビリまくりですが、中でも私的にインパクト大だったのはこちら!!


リアホイールがENVE、フロントがLightweightという構成、しかもこれで“練習用ホイール”って、どこの石油王ww

でも実はこのホイール、両方オークションで格安で入手されたとのこと。つまり、フロントとリアが違うのはセットで売りに出されたのではなく、それぞれリアのみ、フロントのみを購入したため。しかもこのLightweight、スポークが折れたものを、ショップで修理しているのだそう。

スポークもカーボンで一体化しているLightweightって修理できるの!? と、覗きこむと、通常のスポークよりも太い……というか細長い三角形のカーボンパーツでガッツリ補修されていました。皆で「こーやって修理するのか」と興味津々。お店で吊るされている新品ロードバイクを見て回るのもおもしろいですが、やはり日々、屋外で走り回っているロードを見る方が、新しい発見に満ちていて面白いです。






……と、この調子でダラダラ書いていくと榛名山を走る前にBlogが終わりそうなので、とりあえずスタートしましょう。20人でゾロゾロ登るのは無理があるので、まずは遅いチーム、中くらいのチーム、早いチームという感じにザックリ分割、遅いチームが先にスタートします。
むろん私は遅いチームに参加。話によると、頂上の湖まで、速い人は50分台、普通の人は1時間半程度とのこと。そこで私は「3時間はかかると思っていて」と宣言(真顔)。初めてのハルヒルコースで緊張しますが、いつも通りの脱力登坂を心がけて出発します。

ちなみに遅いチームは誰もハルヒルコースを走ったことがないので、道順がわかりません。すると、のぼうさんが交差点まで連れていってくれ、「この道を進めば大丈夫だから。途中で右折するところがあるけど、坂がキツイ方に曲がれば大丈夫w ハルヒルコースの看板もあるから」と教えてくれました。

いざ出陣!!
スタートして2~3分、車通りの多い道を走っていると……どうもおかしい。

私のサイコンに入れたハルヒルルートと、現在走っている場所が違います。1本左側の道を走っているような感じ。前を走るへまさんも「ちょっとおかしいかも」と気づいた様子。一旦停止、スマホを取り出して、「ルートラボビューワー」(ルートラボに掲載されているルートデータを見やすく表示してくれる神アプリ/※Android版)をチェックすると、明らかに1本ズレた道を走っていました。






おかげで、良い意味で緊張が解けました。戻る……といっても、5分も走ってないので一瞬ですが、交差点に戻って、「榛名山」と書かれた看板もしっかりチェック。改めて、ハルヒルコースの試走開始です。
走り始めて驚いたのは、町中だという事。いきなり榛名山の自然の中に突っ込むイメージでしたが、まずは住宅街の広い道路を榛名山に向かって進んでいく感じです。ただ、明らかに普通の街中と違うのは道路の斜度。10%はありませんが、5~7%程度の地味に体力と脚を削られる坂が、スタート直後から続きます。イメージとしては、下り坂のご褒美が無い尾根幹のような感じ。


田舎だからというのもありますが、嫌らしいのは見晴らしが良い事。右を見ると、これらか登る榛名山が鎮座しているのですが、それがもう霞の向こうに消えそうなほど遠い。「あんな場所まで、しかもあのてっぺんまで行くのか」と愕然とします。
道路もド直線で遮蔽物が少なく、嫌でも、先の先まで坂道が続いているのが見えてしまいます。視覚情報から、心を折りにくるタイプの坂。しかし、この手の峠は、今まで何度も経験してきました。遠くを見ず、一定のペースで軽いギアを回し続けます。

道路の左側には、「初心者コースのゴールまであと何km」といった看板が見えます。ここで坂スペックを見てみましょう。標高は200mからスターとし、最後の榛名湖は1,100m。およそ900mを、16kmかけて登って行きます。

ハルヒルの大会には初心者コース、中級者向けの「榛名神社コース」、最後の湖まで登る「榛名湖コース」の3つのコースがあり、初心者コースは全工程の3分の1程度で終了。榛名神社コースは2/3でゴールという感じ。私は今回、ラストの榛名湖まで行くわけですが、コースの看板を見れば、残りがどのくらいなのかがおおよそ把握できるというわけです。
高低差900mを16kmで登る……という坂スペックは、今まで私が挑んだ坂と比べると、「都民の森」と似ています。しかし、数値的な難易度は榛名山の方がもちろん上。「恐らく、都民の森をややキツくし、休憩ポイントも排除した感じだろう。都民の森をクリアして自走で帰宅はできるから、自走帰宅分のパワーを出しきれば脚付き無しでクリアできるのでは……」というのが、私の予想です。

気がかりなのはえりかさん。ご存知の通り、前の週に初の本格ヒルクラとして入山峠をクリアしたばかり。入山峠はスタート地点が約260m、頂上が600mで距離は5kmちょい。単純計算すると、「入山峠×3回を脚付き無しでクリア」できる能力が無ければ、榛名山は脚付き無しクリアできません。
脚付き無しにこだわらず、途中で休憩を入れたり、最後押し歩きすれば頂上まで辿り着く事は可能かもしれませんが、その時点でお世辞にも初心者向きの難度ではありません。本来ならば「もうちょっと他の峠で練習してからの方が……」と言うべきかもしれませんが、本人が行く気になっているのに、「ヤバイよヤバイよ」と騒ぎ立てるのも無粋です。とりあえず出発前に「無理はしないで、途中で休憩すりゃいいし、ダメそうだったらUターンしてスタート地点まで戻ってて」と伝えてスタートしていました。




……榛名湖まで、距離としてはまだ中間地点に到達していません。
前を走っていたへまさんの姿はすでに無く、孤独な一人旅……と思いきや、途中で凄まじいスピードのDeroさんにぶち抜かれ、その直後に寿司屋さんにもぶち抜かれ。2人の激闘を追いかけて撮影しようと一瞬ハッスルして追従するも、息切れして……無駄に体力を消耗していました。

斜度は一向に落ちないばかりか、山に入ると険しくなるばかり。ただ10%超えの激坂ではなく、6~8%あたりをウロウロしている感じ。鼻歌交じりにクリアできるわけではありませんが、瞬殺されるほどではなく、インナーローまったりケイデンス登りでなんとか前に進みます。
いつの間にか、後ろにいたえりかさんと距離がかなり空いてしまいましたが、直線区間ではバックミラーに小さく姿が見えます。間にトントンさんがいたので、時折「えりかさんまだ大丈夫そう?」と様子を聞きながら前に進みます。後発組はまだ後ろから来ますし、恐らく、私が行程の半分を超えた頃には、Deroさんか寿司屋さんが登坂を完了、ダウンヒルをしてえりかさんのトコロまで降りてくれるでしょう。


そんな事を考えながら脚を回していると、榛名神社に到着。宿を見ながら左にカーブすると、明らかに道の雰囲気が変わりました。それもそのはず、ここからが最大勾配14%の激坂区間。ハルヒルの経験者が口々に「榛名神社を超えてからが本番」と言っている意味がわかります。
ただ、14%はあくまで最大勾配。印象としては、常時10%超えで、たまに12%くらいになって歯を食いしばり、また10%に戻って我慢我慢……また12%くらいになって……を繰り返す感じ。ワインディングも増えていきます。




ツライ事はツライですが、走り始めてまだ10kmちょい。この程度でヘバるわけにはいきません。「和田峠や東都飯能カントリー倶楽部激坂(通称:苦労坂)よりマシだ、牧馬峠の方が辛かったぞ」などと、今までクリアしてきた坂を思い出しながらクランクを回し続けます。
そうこうしていると、予想通り前方から「がんばれー!!」と言いながらDeroさんと寿司屋さんがダウンヒルしていきました。はやすぎる(結局2人とも50分台で登坂)。
頂上まではあと3~4km。一向に緩くならない斜度を恨めしく見上げながら進みます。


ハルヒルコースが今までの峠と比べ、嫌な点があるとすれば車通りが多い事。誰もいない林道であれば、斜度がキツイところで「ちょいと失礼」と膨らんで蛇行し、斜度を緩める事ができますが、車が行き交うとそうもいきません。
上半身に力が入り過ぎて背中が痛くなってきました。「体幹体幹」と呪文をくりかえし、背中や腕のリキみを取り除きます。ペダルを回す以外の力はすべて不要。改めて、真剣に脱力を徹底します。上半身は極限まで脱力する事で、無意識に体幹が使え、エネルギーの消費が抑えられる……というのが持論です。
残り約2km。今度はへまさんが登坂を完了し、降りてきてくれました。「あとどのくらい?」、「何分くらいで上がれた?」など、話ながら先へ進みます。話す余裕があるのかという話ですが、辛い時は話していると気が紛れて「もういっちょ頑張るか」という気持ちになります。


もう1つ情報が欲しかったのは、とある撮影ポイントの場所。寿司屋さんが「凄いから、絶対撮影して」と言っていた奇岩・ち◯こ岩。いきなり何の話だという感じですが、そんな感じの形に見える岩を祀った、いわゆる男根崇拝の岩がコースの脇にあるらしいのです。
へまさんによると、「あるにはあったけど、“ふざけんな。お前なんかにかまってる場合じゃねえ”って思える場所にあるww」とのこと。それだけツライ坂の途中に鎮座していらっしゃるのでしょう。「どこだち◯こ岩、ち◯こ岩」と思いながらクランクを回していると、ありましたありました。見るからにそれっぽい岩が。

本来ならば、自転車を降りてじっくり撮影したいところですが、もう疲れて辛くてそれどこじゃありません。横を通り過ぎながら連写し、「なんか写ってりゃいいや」と、そのまま通り過ぎます。撮影が大きなウエイトを占める私のライドで、写真をおざなりにする事は御法度ですが、辛いヒルクライム中は特例として、それが免除されてしまう己の弱さが目下の悩みです。




奇岩を過ぎ、いくつかのワインディングを超えると、



ようやく最後らしいカーブが目に入ってきました。

へまさんに「もがいてもがいて!!」と言われますが、もうパワーが残っておらず、なんとなくケイデンスが上がった程度。最後に「うぉりゃー」とスパートをかけてきたHIGIRIさんに抜かれてしまいましたが、追いかける気力も残っておらず……ヘロヘロになりながらも、とりあえずなんとか脚付き無しで湖までのコースを制覇できました。

ハルヒル 榛名湖コース:血の味指数 18
登坂完了時、寿司屋さんに血の味指数を問われて、もーちょい上の数字を口にした記憶がありますが、帰宅後に冷静になると「18」。和田峠の18.3とほぼ同じ感じです。血の味指数は、口の中に血の味が広がるほど辛い、脚をついてしまう、もしくはつく寸前になるほどキツイ事を意味している関係上、強烈な斜度が含まれていると上昇する傾向。逆に榛名山や都民の森のように、ややキツ目の斜度が長い距離続くコースは低めに出る傾向にあります。
ただ、距離が長いために、都民の森と同様、スタミナが無い人には脚付きの危険性は十分にある強敵には違いありません。登坂前に予想していた、「都民の森より1.5倍キツイだろうな」が、そのものズバリ正解だったという感じです。逆に言えば、都民の森を余裕を持ってクリアできる人であれば、ハルヒルの榛名湖コースにエントリーしても大丈夫だと思います。
ちなみに所要時間は1時間37分程度。写真撮影とか、ルートどっちだっけとか、クッチャベッてないで黙々と進んでいたら1時間30分くらいでなんとかなったかもしれません。

そんな登坂分析をしていると、背後の坂からDeroさんと寿司屋さんを引き連れ、えりかさんの姿が!! 俺が登り終わって、それほど時間も経過していませんが、それもそのはず、なんと脚つき無しでクリア!! 本格ヒルクラ2回目で!? 凄すぎるってーか、えりかさん何者なの!?










のぼうさんの事だから、てっきりとっくに登坂終了していると思っていましたが、Twitterを確認するとハンガーノックで榛名神社付近で大休憩しているとのこと。



アクシデントがあったものの、それを踏まえなくてもヒルクライムは1時間以上、高強度の運動を続けるもの。体の中のエネルギーが無くなり、ハンガーノックになる危険性は潜んでいます。のぼうさんみたいに実力も経験もある人でも無限に走れるわけではありません。改めてハンガーノックの怖さも痛感しました。
幸い、休憩すれば大丈夫らしいので、一足先に湖畔の食事処でエネルギー補給をして待つことに。

(榛名湖、一部が凍りついて御神渡りみたいになって壮観です)



皆、ラーメンなどを頼んでいますが、私はご当地グルメ? らしい「夢二コケッコーカレー」をチョイス。




(地元産の銘柄鶏を活用しつつ、榛名湖に所縁のある竹久夢二の名を冠したそうな)
食べていると、のぼうさんが無事に到着。皆で「とにかく食べて食べて」とエネルギーをつめ込ませます。

エネルギーを補給したら、楽しいダウンヒル……と思いきや、最後に何やら丘を越えねばならないようで……。

売り切れ寸前の脚にはこたえましたが、なんとかグルグル回転でクリア。あとは、長い長いダウンヒルを堪能しました。






途中でミスコースを2回ほどしたり、HAOさんがパンクしたり(チューブラーのパンク修理初めて見た!!)と、イベントもありましたが、特に事故も無く、無事に榛名山を下りきることができました。





道中、皆のロードバイク装備談義に華が咲きますが、寿司屋さんがアクションカムに興味がある様子。デジカメと違っていちいちシャッター切らなくていいので、ロードバイクのブロガーには気になる製品です。













とかなんとかやりつつ、無事にスタート地点に帰還。あとはトランポ組、輪行組と、それぞれ帰路につきます。改めて驚愕すべきは、ダウンヒル後のアップダウンも含め、このメンバーのスピードにキチンと最後までついてきたえりかさんの体力。まじでコレ、来月あたりにもう、坂道でぶち抜かれるビジョンが浮かびますわ……。

ちなみに私は輪行で帰還組。安中榛名は電車の本数が少ないので、高崎駅まで戻ります。帰りは基本的に下り基調ですが、それが災いし、ローディー心に火がついて、なんだか輪行組全員がハッスル。35~40km巡航で高崎までカッ飛ぶはめに。ぶっちゃけ、榛名山登るより、最後の高速巡航の方が疲れたような……。





なにはともあれ、終わってみれば楽しい榛名山遠征。有名ヒルクライベントが、どんな場所を走り、どんな難易度なのか、凄い人はそこをどのくらいのスピードで走り、自分はどのくらい遅いのか、といったイメージを得ることができ、非常に勉強になりました。
登りきって改めて思うのが、自分の指標として早い段階で都民の森にチャレンジしたのは、あながち間違っていなかったなという事。標高1,000mというキリの良さが定規のような役目を果たしてくれるので、「都民の森と比べてどうか?」という尺度で、挑戦するルートの無謀度合いを事前に予測できるのは便利です。私のように坂が苦手な都内在住ローディーは、入山峠や大垂水峠などでヒルクラ入門したら、次はちょっと気合を入れて「都民の森」にチャレンジしてみると、例えズタボロになっても、後々役に立つかもしれません。