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 ロードに乗り始めた頃は、よくわからないまま「これと、あれが必要らしい」という情報だけで揃えた携帯品。それから2年ちょい、意外に必要だったもの、いらなかったものと取捨選択を経て、だいぶ自分らしい品揃えになってきました。

 今回は、ヒルクラを含む150~160kmくらいの"普通のライド”で、背中のポケットやサドルバッグに入れているものをご紹介します。

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 いきなりロードバイクと関係ありませんが、コンデジ(ソニー/RX100MK3)。普通のローディーからすると、不要なオマケ、スマホで良いじゃんと言われてしまいそうですが、写真撮影が動機の半分を占める私のライドにおいては必需品です。

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 一眼レフやミラーレスカメラと比べるとオモチャのようなサイズですが、光を受けるセンサーサイズが1インチと大きく、レンズも明るいため、そこそこの絵は撮れます。木漏れ日の林道など、明暗差の激しい場所を走る事が多いので保存はRAW、露出はややアンダーが基本。あとはその場のノリで適当です。

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 ちなみにコンデジとしては高価な、いわゆる「高級コンパクト」に位置付けられます。より高価な一眼レフなどを既に持っている好事家が、散歩用に買って、銀座あたりをぶらついてスナップショットするようなイメージがありますが、私は完全にスポーツ用品と扱っており、既に傷や凹みがいっぱい。もちろんメンテはしているので動作に支障の無い傷ではありますが。

 ただ、カメラは基本的に携帯し、外で活用する道具。バリバリ使えば、傷が増え、塗装が剥げ、地金も出てくるもの。ロードバイクと同じですが、傷は、それだけ一緒に苦楽を乗り越え、使い倒したという勲章のようなもの。壊れるまで使い、もし壊れたら、かかる費用なんて気にせずズバッと修理に出すのが私の道具との付き合い方です。

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 マンフロットの超小型三脚。ずいぶん前に、座布団と一緒に紹介しましたが、こう見えて、意外に使える三脚です。最近もう売ってないらしい。なんか新モデルは形が変わっているそうな。

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 塀やベンチ、石などの上に固定。角度を調整して、ライド参加者の集合写真を撮影するのがメインですが、それだけでもありません。例えばナイトライドで夜景を撮影したい時に、ロードをどこかに立てかけ、サドルに上にポンと乗っければ、立派な夜景撮影用三脚になります。

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 サドルの上で水平とって、マニュアルモードでISO上げずに、絞りは適当で、セルフタイマーかスマホからのリモートシャッターでパチリとやれば、なんか良い感じにはなります。

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 ちなみに、ヒルクラが無い平地ライドや、ポタリングの時には重量が重く、サイズも大きなミラーレスの「α7」兄貴が登場します。つまり、私がぶら下げてるカメラがデカかったら今日のライドは頑張るつもりがないという意思表示というわけです。

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 α7と言えばレンズ交換式ですが……

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 ロード乗りに人気のツール缶、Vittoriaの「Premirem zip tool case」には、ミラーレス用の単焦点とか、レンジファインダー向けの小さ目の交換レンズも入ります。入るからってレンズ2本も3本もロードバイクに積んで走るバカがいるのかオマエのツール缶ちょっとした鈍器みたいな重さになってんぞという話ですが、いるんだなこれが。


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 「さよならトップチューブバッグ計画」で登場したスティック型モバイルバッテリ「Anker Astro Mini 3200mAh」は、2本携帯しています。片方が気持ち悪い黒のヒダヒダに覆われているのは、滑り止め用にブチルゴムテープを巻いているから。

 マジックテープを使ったライト用ホルダで、ハンドルに固定。アクションカムへの給電をお願いしているのは以前紹介した通り。

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 ちなみに細かい話ですが、USBケーブルが片方スッポ抜けてブランブランした時に、フレームに当たったり、体に当たったりしないように、アクションカムに給電するためのケーブルは布巻きで硬めのケーブル(写真左)を使っています。これだと、抜けた時にもケーブルがその形状を維持しているため、ブランブランしないわけです。

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 もう一本のモバイルバッテリは背中のポケットに入れていますが、主な役目はスマホの充電をするため。スマホはサイクルコンピュータ代わりでもあるため、バッテリ管理は重要です。

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 ちなみに、ソニーの最近のカメラはコンデジでも、α7でも、USBから充電できるようになっています。スマホだけでなく、コンビニやファミレスでの休憩中にカメラの充電をする事もあります。峠の前のラストコンビニでは、カメラのバッテリ残量チェックを忘れずに。

 サラッと書いていますが、USBからの充電が可能ってのは何気に凄まじく便利。ロードバイクで泊まりがけのライドに行くとか、ロード関係なくノートパソコン持って出張だなどの時に、充電器や予備バッテリの重さから開放されたり、それらを忘れて青くなった時に、モバイルバッテリかパソコンがあればとりあえず充電できるという安心感があります。

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 ちなみに、意図せずのロングライドになって充電が追いつかないとか、細かく充電するのが面倒になった時に備えて、予備バッテリは1個持っています。このバッテリは、RX100M3とアクションカムで共通しているので、どっちのカメラが腹ペコになっても対応できるわけです。これからアクションカムとコンデジを併用しようと考えている人は、こうしたバッテリまわりの事も事前に考えておくと吉。

 心拍センサーやサイコンの電池が無くなった時用に、ボタン電池も携帯。まあコンビニでも売ってますけども。

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 携帯ポンプはカーボン製の「RaceRocket HPC」。カーボンバイクには、カーボンのポンプ。値段は気にしません。

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 補給食やスポーツようかんとか、ゼリーとか、その時期のお気に入りで変わります。最近ようかん飽きてきた。

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 財布……ではありますが、実は財布ではなく、100円ショップで売ってた小物いれを財布として使っているだけ。ビニール製なので、汗だくになっても中に染みず、あとで綺麗に拭けるのが利点。

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 中に黒い間仕切りが入っていて、3個のゾーン二分割されています。両側に紙幣とコインをそれぞれ入れて、

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 中央には免許証やら、保険証やら、牧場のスタンプカードやらを入れています。ヒルクラスキーな人とかは、ダムカードも入れたりするんですかね。 

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 ちなみに財布の中には、ちまちまさんからもらった、KMCのミッシングリンクも入れてあります。

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 もうちょい大きめの小物入れも携帯。これも100円ショップで買ったものです。

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 中身はこんな感じ。さっきのバッテリ、プレート型ミニ三脚もここに入ってます。

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 まずは絆創膏。サイズの異なるものを何枚か。一度、道ですっ転んでガチ泣きしていた子供のお母さんにあげただけで、自分に対しての出番はまだありません。

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 メイク落としシート。以前も紹介しましたが、女性ローディーの携帯品から教わって、そのまま真似したものです。チェーン落ちを直したとか、輪行したらスプロケに触っちまったなど、手が真っ黒になった時に、石鹸&水洗いよりも素早く汚れが落とせます。

 お手拭きが無い時にオニギリを食べるとか、後先考えずに足湯につかったら拭くものが無い時にも有用です。

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 Deroさんに教わって導入。脚が攣った時に飲む、漢方薬の芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)です。幸い、自分で飲むような自体に陥った事はいままでありません。ぜんぜんロード関係無い時に飲んだことありますが、マジで効きますこれ。寝てる時に脚がなんか攣るみたいな人も、飲んで寝ると大丈夫らしいですよ。

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 先日、カットパンクで死にかけた私を下界へと帰してくれた、命の恩人とも言うべきガムテープ。タイヤの補修だけでなく、他のことにも使えそうではあるので、一応携帯しています。

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 カットパンク対策の新たな主役、タイヤブート。硬いシールみたいなものです。

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 CO2用ボンベ、1本は赤い小物いれに入ってますが、もう1本、サドルバックにも入っています。後で出てきます。

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 Deroさんに教わった元気の出る錠剤(合法)

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 サドルバックの中身は、オルトリーブのサドルバックを買った時に紹介しているので、簡単に。

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 CO2用ボンベの2本目。ちなみに赤いスポンジは、手がボンベに張り付かないようにするためのもの。ボンベは実際に使うと、このように凍りつくので、素手で持つのは厳禁です。

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 タイヤレバーは3本セットタイプ。3本あるとタイヤ外しやすいです。

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 ガムテと同じように、いつか何かの役にたつのではと思い、ビニール紐も入れてあります。

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 チューブは2本。ラップで巻いてあります。サドルバックの中で擦れて、穴が開かないように。昔は「チューブなんて1本で十分じゃないの?」と思ってましたが、カットパンクを経験した今の私としては、2本持って行くべしとしか言えません。同行者のチューブが尽きて、1本あげる事もあるかもしれないですし。

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 携帯ツールは、チェーン切りがついたトピークの「Mini 20 Pro」。

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 あとは鍵です。簡単なワイヤータイプですが、ライド時は皆の自転車と固定しあったり、誰もいない山奥に行くことが多いので、基本はこれだけ。一人だけの時や、街中主体だなぁと思う時は、もう1本、より頑丈なヤツも追加で持っていきます。