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ロードバイク に参加中!
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 ~今回のライドの総集編動画(画質設定から720/60p、1080/60p鑑賞がオススメ)~



 都内のロード乗りに練習場として人気の尾根幹こと、尾根幹線道路。それを走り終えた先には何があるのか? というライドが、以前、へまさんに連れられ、私とゆっこさんで出かけた「シシ神の森でクロワッサンライド」でした。

 簡単に言えば、町田方面へ尾根幹を走りきり、戦車道を通って、城山湖へ登りダムを見学。そこから津久井湖に抜けてパンを食べて、尾根幹を戻ってくる……というもの。起伏に富んだ挑戦しがいのあるルートですが、考えたへまさんは「パンを食べた後で、尾根幹を単に戻ってくるのはツマラナイ」と感じていたようで、「違うルートを考えたので走ってみない?」という話になりました。ロード乗りも、ある一定のレベルを超えると「楽なルート」ではなく「面白いルート」という一般人にはやや理解不明な言葉を口にするようになっていくので注意が必要です。



 ルートラボで新たなコースを見ながら、「ここで言う面白いルートというのは、坂に喘ぎながら酸欠で脳がアレになって何もかもが面白くなるという事なんだろうなぁ」と覚悟を決めていると、Twitterで茶川さんほか、いつものメンバーが「オレも」、「オレも」と参加希望。あっと言う間に、へまさん、茶川さん、Deroさん、のぼうさん、けるさん、ゆっけさん、盗撮魔の合計7人になりました……って

 やべえwww Deroさん、のぼうさん、けるさんと、登れる3人がいる時点で、まったりモードで坂を登っている場合ではなさそうな予感。

 しかしながら、往路は既に一度走っているコースなので、ロード乗りの法則「一度通った道は、難易度が75%になる」が適用可能。「な、なんとかなるだろう」と朝9時にベースキャンプへと向かいました。

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 まずは多摩川へ。そして矢野口から尾根幹へ。

 実は、ゆっけさんが、尾根幹挑戦初とのこと。

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-5xqteuTアレおかしくないっすか!?
住宅街のど真ん中に垂直の壁がありますよ


e3e05b84あれ尾根幹のウエルカムフルーツだから



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-5xqteuTいきなり意味わかんないくらいキツイんですが



e3e05b84しばらくして右にカーブしながらバーミアン坂(命名オレ)が出てくるんだけど、その坂が左にカーブしはじめたら先を見ないのがコツだよ


-5xqteuT何のコツ?



e3e05b84いきのこるための


-5xqteuTやべえええええwww



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 何度か走っているので偉そうに講釈たれていますが、何度走ろうがキツイ事に変わりはありません。ここでハッスルし過ぎると、尾根幹を超えた本番区間で大変な事になるのは目に見えているので、無理をせず、上り坂も早めにインナーに入れてなるべく脚に負荷をかけないようにクリアしていきます。

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 尾根幹は、坂を下ったところに信号が配置されているので、タイミング悪く信号につかまると、ゼロスピードから上り坂をはじめなければならないというトラップ付きなのが厳しいところ。

 信号で停車中に、ふと後ろを振り向くと……

e3e05b84あれ、後ろにいたはずの隊長がいない……



-5xqteuTああ!! 
坂の上で下らずに仁王立ちしている人影が!!



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uqH5o6yW_normal小僧、教えてやる。下りで加速し、凄いスピードのまま次の坂を登り切るのが尾根幹攻略の基本だ


-5xqteuTズルいwwwwww


e3e05b84ようするに、みんないきこのるために必死なんだ
一部の例外を除いて


-5xqteuTさっきのバーミアン坂、Deroさん、意味わかんないスピードで登って行きましたよ

e3e05b84Deroさん、バーミアン坂でオレ抜いていった時にアウターだったよね?



OK-NBhMo



e3e05b84ほら、コンビニとバーミアンがあるさっきの坂……



OK-NBhMo尾根幹だったら基本的に全部アウターだから



e3e05b84どwこwのw惑w星wのw話www

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 尾根幹クリアしただけで汗だくになり、もうアイス食って帰って終わりでイイような気もしますが、まだ今回のライドは前菜すら終わっていない状態。

 南多摩斎場入り口の信号で、尾根幹とオサラバ。尾根緑道へ入ります。

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e3e05b84やぁ、ごらんよ、紅葉がとても綺麗だ



-5xqteuTすいません、前方に両手離しで片足ペダリングしてる人が見える気が



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e3e05b84あれは違う惑星の人なので見なかったことにしてください



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 カンダタの塔を越えると、異世界に入ります。さっき都内で自転車にまたがったはずなのに、野焼きの煙に包まれているふしぎ!

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 田舎と住宅裏が交互に現れるワンダーワールド。

 みんな「ここ何処!?」と聞きますが、オレにわかるわけがありません。

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 そうこうしていると、緑がさらに深くなり、今回のメインディッシュの1つ、穴川林道の入り口が見えて来ました。ここからが、本格的なヒルクライムのスタートです。

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 ちょ……

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 ちょ…… まっ……

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 まってwwwwwwwwwwww

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 案の定、登れるへまさん、Deroさん、のぼうさん、けるさんの4人は、ヒルクラがスタートするとスピードが上がります。意味がわかりませんが、平地のままのスピードで登っていくのですらなく、むしろ加速していくという物理的に理解しがたい現象が目の前で展開。

 なかなか伝わりにくいですが、徒歩ですら「まだ続くのかよ」と悪態をつきたくなるような坂道で、ゆるゆると脚をつかずに登り切るだけ、普通ならば息も絶え絶えになるような道です。先頭集団を追える気にすらならないというか、無理して追おうとするとそこで脚が終わってマタギに転職する必要があります。

 ヒルクライムは他人のスピードはどうでもよく、とにかく自分のペースとリズムを維持する事が第一。そのためには集中して、心を乱さず、自分と向き合う必要があります。

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-5xqteuTひいい! 路面に激坂の象徴である出てきちゃいけないタイプの、丸い模様がwww

e3e05b84やめろ!! 見るんじゃないww 心を乱すと死ぬぞ!!


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e3e05b84ハァーハァー
イ、イノシシが……


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-5xqteuTあれ犬だからwwwww


 騒ぎながら、なんとか穴川林道を脚つき無しでクリア。前回も脚つき無しでクリアはできましたが、2回目の方が、気分的にも、疲労が25%程度少なかったような気がします。

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 ただ、ダムの前にはもう1つ激坂おかわりが。これも、覚悟ができていれば、なんとかなります。

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 隊長も無事クリア。しばし息を整えて、ダムを見学に行きます。

 以前は自転車を置いて、徒歩で向かいましたが、高台にある見晴らしスポットまで自転車で行けるという新情報を元に、今回はさらに上へと走ります。

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 色づく山肌と、蒼い湖面のコントラストが美しく、まさに絶景。

 いやぁー、キツかったですが、登ってきた甲斐がありました。

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 湖畔で愛車撮影祭り。のぼうさんのキャノンデール、今回はCAAD10ではなく、新車のSUPERSIX EVO!! コンポはDi2!! いいなぁー。キャノンデールは、ダウンチューブ側面のロゴがとても目立つデザインが特徴ですが、のぼうさんの黒赤カラーは、良い意味でロゴが目立たず、シンプルで飽きの来ないデザイン。ダウンチューブは太いですが、シートステーは細くて、ちょっとクラシカルな雰囲気なのも個人的に好きなフォルムです。

 CADD10との乗り心地を聞いてみると、やはりカーボンの方がロングライドでは疲労が少ないとのこと。でも、踏むとスグに反応が戻ってくるアルミのCAAD10も、乗っている時の楽しさが魅力だそうで……。カーボンにしか乗ったことがないので、素材によって異なる乗り味を楽しむ事に憧れます。

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 Deroさんはこの日、デ・ローザのKINGで参加。チタニオやクオータは今まで見たことありましたが、KINGは初めて!! 浮かれてパシャパシャ。
 
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 しかもホイールがZIPP(202)。

 当然、後ろを走りながら聞き耳を立てましたが、ZIPPのブレーキの音とか、風切り音とかいいわー。ヒュインヒュインゆってるわー。マビックのエグザリットのナイトライダーみたいな音もイイけど、これもいいわー。欲しいわー。

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 ひとしきりダム見学を終えると、楽しいダウンヒルタイム。津久井湖に向けて、一気に下っていきます。

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 落ち葉の激坂ゾーンも慎重にクリア。

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-5xqteuT山脈が凄く近く見えて、鮮明だ……ここ何処なんですかマジで



e3e05b84タカマガハラ


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 とか言いながら坂を下ると、道路の右手から見覚えのある赤いロードに、赤いジャージの人影が。

 なんと!! しけたかおさんでした。コンビニで休憩中に遭遇ではなく、普通の交差点で、バッタリ出会うという超偶然。道志みちの方に行っていたそうですが、斜度がキツいので、行くのはいいけど、帰り道が辛そうだと引き返してきたところ、我々と出会ったとのこと。


uqH5o6yW_normalじゃ、しけさんもこのライドに合流で



okQXQAwYいま、この坂を下ってきたところなんですがwww



uqH5o6yW_normal合流で



okQXQAwYはい



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 拉致合流したしけさんを加え、総勢8人で冒険再開!!

 いやぁ、みんな同じようなところを走っているので可能性としては無くはないんでしょうが、偶然出会って一緒に走れるというのもロードの面白いところ。

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 津久井湖がとても綺麗に見えます。見えますが、なかなか湖畔にたどり着かないのが、へまさんルートの特徴。これから、津久井湖脇の山肌を通りながら、吊り橋へと向かいます。

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 またもや千と千尋の神隠し的なゾーンにwww

 「楽しいい!!」と言いながら加速していくのぼうさんに、なんとか食らいついて進みます。

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 これアレでしょ、森の中にある奇妙な風呂屋に入って出てきたら、ロードにツタがからまって18年経過してるやつでしょ、オレ知ってるよ。

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 神隠しにあう前に、カーブミラーで記念撮影! 

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 いやぁ、ヒルクラと、シクロクロスと森林浴が一緒に堪能できるような凄いトコロです。

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 津久井湖畔のゼブラに到着。以前は店内にロードを置かせてもらいましたが、今日は人数も多いので、愛車の横で、テラスで食事するとしましょう。

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 このまえ、一般サイズの2倍はあろうかというクロワッサン1つでお腹いっぱいになったので、皆に「ここのクロワッサンは大きいから注意ね!」と伝えつつ、今回はツナバジルのパニーニをチョイス。クロワッサンほどではありませんが、これもかなり食べごたえがあります。美味美味。

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 サイクルウェアを着込んでいるので寒くはないですが、これから戻りのライドもあるので体の温度を下げないでおこうと、ホットチョコレートもオーダー。今日はカロリーをかなり使っているので、気兼ねなくウマウマ。

-5xqteuTへるさんの言うとおり、クロワッサン1つでかなりお腹いっぱいになりますね。これ食べきれるかなぁ。



e3e05b84こないだもそうだったけど、ゆっけさん少食だよね。ロングライドした後、疲れて食欲が出ないタイプなんじゃない?


-5xqteuTそうですね、カロリーは欲しいけど、油物とか重いものは食べたいけど食べられないみたいな感じすね。



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e3e05b84そして、そんな会話をしているオレの前に、お肉入りクロワッサンと、マーマレードのクロワッサンと、バナナブレッドを一人で食べている人がいるわけですが。


-5xqteuTどこの惑星の人ですかww



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 楽しく食事をして、後は帰るだけ……のハズですが、おかしい。

 山を登っている

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 従来ルートは、パン屋さんから、町田街道に出て、尾根幹を戻るシンプルなコースでしたが、ここからが今回のNEWコース。宮ヶ瀬方向へとグルリとまわり、城山の脇を抜けて、小倉橋を渡り、町田街道へと戻るというルートのようです。

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 景色は最高ですが、なかなかあなどれないヒルクラの連続。前方から「ひえええ」という声が聞こえると、先を見なくても「ああ、坂があるんだな」とわかるようになってきました。

 売り切れかかった脚に、地味な坂の連続が相当キます。ただ、パンを沢山食べた手前、頑張って消費せねばなりません。

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 息も絶え絶えに、最後のヒルクラゾーンもなんとか脚つき無しでクリア。

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 町田街道のオアシス、キュートピットに無事戻ってきました。

 あとはもう尾根幹の復路だけ。口から抜けかかっている魂をなんとか吸い込んで、ピルクル的な飲料も補給。再び愛車にまたがります。

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 そんなこんなで、キツいですが、変化に富んだロングライド無事終了。4,000キロカロリーほど消費していて、名栗湖ライドに匹敵するタフな旅となりました。上りで合計1,125mとなっているので、無理もありません。それにしても、奥が深いぜ尾根幹周囲。まだまだ不思議なゾーンが隠れているのかもしれません……。

 ただ、最近ヒルクラライドばかりになってきた気もするので、そろそろぬるめの平地主体ライドが恋しいところ。

okQXQAwYおかしい……600mくらい登って、この先は無理そうだなと戻ってきたハズが、終わってみたら1,000mを余裕で突破しているww

 
e3e05b84ゴメンしけさんwww