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 いつの話だよと言われそうですが、こやまけいこさんの「かわうその自転車屋さん」のご紹介。ここのところライドのレポートやジャパンカップ、サイクルモードなどの大きなイベントが連続したおかげで、積み上がっていく細かなネタを掲載するタイミングが無いままズルズル……。

 自転車乗りには、コミックエッセイ「くるくる自転車ライフ」でおなじみのこやまけいこさん。同人誌の方もこのブログで何回かレポしていますが、今回の「かわうその自転車屋さん」はエッセイでも同人誌でもなく、「週刊漫画TIMES」(芳文社刊)に連載されている漫画です。その第1巻が発売されました。

 どうやらAmazonは品切れでプレミアついているようですが、他の通販サイトや、大きめの書店に行くとまだあるようです(私は発売日翌日に有楽町で買いました)。

 どんな内容かは百聞は一見にしかず、第1話が試し読みできます。タイトル通り、かわうそが店長の自転車屋さんを舞台に、様々な動物達がお客さんとしてやってくる……けれど、自転車関係なくピザ食べたり、漫画描いたりもするという内容。最大の魅力は、作品全体に流れる雰囲気です。

 自転車で出掛けた時に、バイクラックがあるお店や、自転車を店内に入れてOKなお店に出会うと感激します。店員さんも自転車乗りだったりすると、居心地良くてつい長居してしまうもの。この漫画を読んでいると、ピザを片手にそんなお店にまったり入り浸っているような気分に包まれます。

 ローディーならば誰しも、運動がてらこんなお店に毎週末出掛けて、コーヒーとピザ食べてまったりして帰って来る暮らしに憧れるもの(断言)。店長に「うちは自転車屋だー!!」と怒られそうですが。そういえば、チャリカフェさんのブログ読んでる時の気分とちょっと似ています。

 それにしても、小さな体でパンク修理やら、いろいろメンテしてくれる店長が可愛すぎます。できれば、ロングライドに出かける時は、サイクルジャーの後ろポケットに店長に入っていていただき、道中話し相手になってもらい、何かトラブったらシュルリと出てきて修理してくれる専属メカニックをやっていただきたい。なにげに自慢のランドナーで自走でついて来そうですが。

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 自転車関係の漫画といえば、10月中旬にはやっちゃばフェスにも行ってました。

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 相変わらず、慣れないと入りにくいことこのうえない通運会館。1階にarkというゲーム系に強いPCパーツショップが入ってるので、実はPCゲーマーには「arkのビル」と言えば一発で通じます。

 今回もそこそこ買いました。

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 お馴染み、Scotch(小姐さん)の「ろーでぃっ! あるあるかるた」最新版。その名の通り、ローディーなら誰しも頷くエピソード満載。さらに、女性ならではの視点&エピソードも散りばめられており、「なるほど」と新鮮に頷く部分も。特に女性用サイクルウェアのデザインに対してのツッコミは爆笑です。ランニングやエクササイズ向けのウェアとかと比べると、女性向けサイクルウェアのデザインってホントに時が停まってる感がありますな。

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 とかなんとか言っていると、会場で可愛いサイクルウェアを発見。創作系自転車アパレル・アクセサリーブランド、「Kett a Machine,」さん(@kett_a_machine)が今後作る予定のウェア試作品を展示し、来場者から意見を集めていました。背中にプリントされているのは、イロイロなドーナツ。

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 背中のポケットにはカロリー表示がww つまり、補給食に必ずカロリー高めのドーナツを入れておきましょうというウェアなわけです。最近バームクーヘンにハマってるので、バームクーヘン版もお願いします。あ、男用で。最終試作後に、受注を開始されるそうです。

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 アンゼンダイイチさんの「ロデオの握手会に当選したので東京→仙台366km自走したよ本」は、その名の通り、GRANRODEOの握手会に行くため、東京から仙台まで自走したレポ漫画。

 ロングライダースとかもそうですが、長距離ライドで疲労と眠気が蓄積し、極限状態になる深夜帯とかのレポは、普段の生活では決して味わえない、サバイバル要素が滲み出てきてレポとして読んでいるぶんにはすこぶる面白いです。そういう最中にこそドラマが生まれるのであった。 

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 ちなみに、レポ漫画の中にオアシスとして登場するのが蔵王にある「あるかんしえる」という自転車の秘密基地的なお店。なんでも、自転車と一緒に入店でき、更衣室やシャワーがあり、ローラー台やロッカー、チューブや補給食の販売コーナー、自転車グッズ、さらには整備ブースまで完備という、まさに自転車乗りのオアシス!! 蔵王行った時はお邪魔してみたいものです。軽井沢はなんとかなりましたが、蔵王に自転車でどうやって行くのか検討もつきませんが。

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 食や酒類に関しての同人誌もあるのがやっちゃばフェスの特徴。いつかブルベ走破したらセルフご褒美に食ってやろうとぼんやり考えている六本木のウルフギャング・ステーキハウスのレポを見て思わず購入したのが「肉の時間」。オッサンなので脂より赤身が気になる今日このごろ。

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 キクミミさんの本もゲット。ホントにいろんなイベント出てらっしゃるんですなぁ……。道中、子供達がいたら、記念撮影の相手をしてあげるなど、キクミミさんでしか起こりえないエピソードなどもあり、単純にコースをクリアするだけでない楽しみ方がイロイロ書かれています。まあ、キクミミさんの場合はそこにプラスして、走っても鬼のように速いというのが凄いところ。

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 ロードで峠行くと、時たま「え!? この先に道あんの!?」って思う林道や、獣道の入り口を見つけて「見なかった事にしよう」と舗装道路を回れ右して帰ってくる事がありますが、マウンテンバイクやシクロクロスは、むしろそんな道を好んで突撃する趣味。

 私はまだロードで手一杯、「実はマウンテンとかシクロに乗るとバイクコントロールが上手くなってロードのスキルアップにも繋がるうんぬん」という話も聞いて「やってみると面白いんだろうなぁ」と気にはなりますが、今のところは今後のお楽しみとしておく所存です。

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 おおっ!! 補給食のレビュー本まで!! 自転車と食、まさにやっちゃばフェスを体現したような一冊(ゆいみる堂さん)。味やカロリーだけでなく、評価軸に「ゴミの捨てやすさ」、「ベタつきにくさ」などがあるのが素晴らしいです。そうか、森永ラムネが意外にブドウ糖補給に良いのか……盲点だった。

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 ほかにもうどん会さんの新刊やら……

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 そうそう、こやまけいこさんのところの手ぬぐいも! って、やっぱりローディーの目的地は牧場とアイスなのねww

 同人誌系はイベント遠くて行けなくて買えないよという場合は、COMIC ZINとかの通販が便利です。

 さらにロングライドコミックとして今最も熱い「ろんぐらいだぁす!」の第4巻は、12月27日発売だそうです。今回もDVD付きのバージョンが用意され、MXで放送された「てれびらいだぁす!」の全話に、新規収録も追加されるそうです。こっちも楽しみ。ジャパンカップでブースをチラッと覗きましたがサイン会には並べなかった……。ちなみにコミティアは11月23日にあります。忙しいな。