~前回までのあらすじ~
檜原村役場を目指しての高速巡航ライドで、ロクに坂を登ってもいないのにヘロヘロ。とりあえずじゃがバーガー食べられたので、おまちかねのダウンヒルタイム。
森の中を抜けるダウンヒルもイイもんですが、そこからパッと視界が開ける橋の区間も格別です。
気持よく下っていくと、あっと言う間に武蔵五日市の駅に到着。
「駅前は混んでるから、戻りがてら、次のローソンで休憩だ」
と言い残し、茶川さんを含めた先頭集団は平地スプリント大会勃発。後で聞いたところによると、40kmオーバーでかっ飛ぶDeroさんに食らいつく異次元バトルで脚がゴリゴリ削られたそうな(オソロシヤ)
そんな先頭集団に追いつこうと、我々後続もそれなりの速度で巡航して「ローソンローソン」とキョロキョロしますが、影も形もねえwww
「ホントにローソンなんてあるの?」、「先頭集団かっ飛ばし過ぎて、どっか別の道行っちゃったんじゃないの」などと、信号で止まっている時に話し合っていると、後ろから来た、某有名ショップのチームの人達が「少し先にローソンありますよ」と教えてくれました。
お礼を言って、先に進む……けれど、やっぱりローソンが無えwww
「ホントにあるの?」、「でもさっき、少し先にあるって言ってたよね」などと不安になった頃に、
ローソンあった!!!
もう伝説上の存在だと半ば諦めていた
ローディーの言う「あと少し」は、10倍くらいに膨らませて受け取る必要があると再認識した次第。みんな感覚おかしいよマジで。
ローソンで、心拍がオーバーヒートしていた先頭集団と合流。クールダウンにヴェルデでアイスでも食おうかという事で、多摩湖方面へと戻ることに。
ヴェルデとーちゃく。
しかし、今日は巡航速度速えから、どこに到着するものあっという間だな。
いつものミルクは外せないとして、今回は季節のメニューから「焼きリンゴ」をチョイス。これも、武蔵村山の農園で穫れたリンゴを使っているのだとか。甘く、香ばしさもあり、ちょっと大人な味で美味です。
あー!! 調子こいて上のアイスばっか食べてたら、残った空っぽのコーンを食う事にww
アイスは食いながらコーンの中に押し込むのが常識だろうがっ!
俺の食い方、後先考えてない小学生レベルwww
akikiさんが華麗な食い方でドヤ顔してるううううwww
ヴェルデでの休憩で少し元気が回復したので、多摩湖自転車道に向かう事に。ただ、高速巡航の代償として脚にはけっこうキています。
多摩湖手前の激坂でゴリゴリ脚を削られつつも、なんとか多摩湖自転車道の周回コースに到着。やはりここに来ると、「帰ってきたなぁ」という感じがして、ホッとします。
(ゆっけさん)
そういえば、ループになった多摩湖自転車道の内側の、森の中って、入れないけど、何があるんすかね?
ああ、昔チャリで唐揚げ食いながら入ったことある。一言で言うと入っちゃダメな時のシシ神の森。こんな感じ
ちょwww
とかなんとか言いながら周回コースを回っていると、茶川さんが先頭の方から最後尾へ。てっきり最後尾からアクションカムでブログ用の写真を撮るつもりなんだと思っていましたが、しばらくして振り返ると姿がまったく見えないほど後方に……。どうやら脚が完全に終わったらしいw 前半飛ばし過ぎだから!!
多摩湖は徐々に夕暮れモード。あとはまったりと自転車道を走って、スタート地点だった武蔵境の駅に戻るだけ。今回も特に大きなトラブルは無く、無事にライドを終えられそうです。
ところが、1人のローディーが私達を追い抜き様に、「赤いジャージのお仲間が、チェーン外れたみたいですよ」と教えてくれました。振り返ると、確かにHIGIRIさんの姿が見えない……。立ち止まって待っていても来ない。チェーンが落ちただけであれば、あっという間に追いついてくるハズ。
おかしいと思い、迎えに行ってみると……
自転車進まなくなった。
こいつを見てくれ、これをどう思う?
え!? なんでスプロケが時計回りに回転してんの!?
ハブが壊れたっぽいww
自転車の大前提として、このスプロケにチェーンが噛んで、時計回りにホイールを回転させて前に進みます。しかし、スプロケが時計回りにグルグル回ってしまうと、チェーンをいくらまわしてもホイールは回転せず、要するに漕いでも漕いでも前に進まない自転車が誕生したわけです。むろん、こんなレベルの故障を、持参している携帯ツールで修理できるわけもなく……。
おww手ww上wwげwwww
ただ、天を仰いでいるだけでは先に進めません。とりあえず、どうやったら家に帰れるか、もしくはショップに駆け込めるかを考えます。
ここで問題です。
Q:漕いでも進まない自転車に乗った場合、どうすれば良いでしょうか?
A1:それでもひたすら漕ぐ ← 帰宅までに124年かかる
A2:キックボードのように片足でケンケンして進む ← クリート削れるからやめたほうがいいよ
正解は
A3:カーリングよろしく、誰かに背中を押してもらう
でした。
具体的には、左手でHIGIRIさんの背中を支えたまま走行。しかし、対面通行の多摩湖自転車道では、前方から人や自転車が来た時に、片側1車線をロードバイクが2台並んでいるのは危険です。そこで、対向車の邪魔にならないよう、背中を押して加速させてHIGIRIさんを射出、惰性でしばらく進んでもらい、速度が落ちたら再度背中プッシュで加速して射出……を繰り返して、少しずつ先に進みました。
簡単に言えば、コレです ↓
いやぁー、レースに出てもいないのに、まさか自分が「仲間に想いを託して、背中を押す」なんて熱い行為を一度ならず、何十回もやる日が来るとは思わなんだww 状況としては笑い事ではなく、HIGIRIさんにとっては一大事、まさに苦肉の策ではありますが、背中プッシュ進行はちょっと面白かったです。動画だとこんな感じ。
ツール・ド・フランス並のチームメイトのアシストの末、なんとかスタート地点付近まで帰還。茶川さんが輪行袋をとりに戻り、HIGIRIさんは電車で行きつけのショップに直行となりました。まさか最後にこんな濃厚なイベントが発生するとは……。
その後の展開はHIGIRIさんのブログを参照していただくとして、個人的にはそれでも運が良かったと思います。檜原村からもっと山奥へとヒルクラしていたら、そこでトラブルが発生して、山奥で途方に暮れていたかもしれませんし。皆と一緒の時で、しかも車のいない平地で良かったですホント。
ホントに、あのまま奥多摩方面登ってたら、負荷が一気に増えて
山奥で半泣きになってた可能性高かったと。不幸中の幸いでした。
それにネタエースのアシストは大歓迎ですwwww