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 苦手な坂をなんとかしようと、奥多摩やら名栗湖やらに遠征して、初心者向けの坂を登ってみていますが、何もそんな遠くまで行かなくても、近所(?)に坂は存在します。駅前とかスーパーの近くとか……

 ちょっとした坂でも、登れば練習にはなるハズ。しかし、あまりにも街中で坂を昇り降りするのも味気ない。都心に近く、なおかつ雰囲気的に"ヒルクライム”と呼べそうな坂となると、それほど数はありません。それゆえ、先輩ローディー達によって、スポットは既に探し尽くされており、"定番化”しています。ただ、私のような初心者にとっては、定番スポットでも新鮮なもの。改めて登ってみようというのが趣旨です。

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 多摩川サイクリングロードを外れ、ウォーミングアップついでに尾根幹の入り口をちょっと走った後で、たどり着いたのは、京王線・聖蹟桜ヶ丘駅。

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 そのすぐ近くに大栗川という川が流れていますが、それをまたぐ橋の上がスタート地点。

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 目線の先には、明らかに斜度がおかしいカーブが見えています。

 名前はいろは坂。いろは坂と言えば日光が有名ですが、都内のローディーが「軽くいろは坂行こうか」と言った場合は、ここを指しています。体内分度器がおかしくなってしまっているヒルクライマーさん達からは、軽いスナック感覚のヒルクラスポット扱いされていますが、斜度は7%くらいあり、私のようなガラスのハムストリングスを持つ生まれたての子鹿にとってはちょっとした地獄です。

 ……というのも、実はココ、一度登ったことがあるんです。古い読者さんは覚えているかもしれませんが、約2年前、ミニベロを買って嬉しくて、"遠出をして疲れたら電車で帰ってくる”というのを繰り返していた時に、「耳をすませばの聖地巡礼をしよう」と思い、ココを登って、あまりの激坂のキツさに永眠した過去があります。

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 詳細はよく覚えていませんが、当時ミニベロで足をつかずに最後まで登る事はもちろんできず、2回くらい足をつき、その内1回は途中の九十九折のところで「撮影じゃー」とか言い訳をして数分休憩していた記憶があります。

 あれらかロードバイクになり、ホイールも交換・・・・・・ イロイロな坂を登ってはきましたが、少しは成長したのでしょうか?

 とりあえず登ってみます。



 なんとか脚つき無しで登れた(嬉)

 最後から2つ前のカーブで、息が切れて「ゼーゼー」言ってちょいとハンドルフラついていますが、「誰だこんな道作ったのはー!」というほどではなく、かと言って涼しい顔で息も乱さず「なんてことないざます」と見栄を張れるほどでもなく……。奥多摩も良いんですが、今の俺にはこの程度の坂がマッチしている気もします。理想を言えば、斜度をもうちょい緩くして、全長がもっと長くなるといいかなぁ……。

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 いろは坂の良いところは、駅前と比べると道が空いている事と、登っている区間に緑が多くて"山の中でヒルクラしているっぽい雰囲気”が味わえる事、聖地巡礼が同時にできる事、さらに、このような天空回廊みたいな記念撮影ができる事でしょう。

 いずれも、どうでもいい事のようにも思えますが、頂上の見晴らしが良い事は「こんなに登ってきたんだー!」という気分的なご褒美にもなるので、登る前のモチベーションアップにも繋がります。てっぺんに着いたんだが、着いてないんだかわからないような山を登るのは、精神的にキツイものがあるでしょう。

 ロード買ったばかりで、坂道を登れるかどうかわからない、山奥まで行って登れなかったら悲惨な事になりそう……ちょっと近場で試してみたい……ってな人にはピッタリ。サイクリングロードで平地に飽きたアクセントに取り入れるのも良さそうです。個人的には車の隣で延々と走る尾根幹より好きだなぁ(というか尾根幹の方が辛い)。

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 それにしても…… この坂の上の街に生まれていたら、この激坂を自転車で毎日登っていたのかもしれません。昔、車で凄まじい山奥を旅していた時に、唖然とするような坂道をマウンテンバイクで通学している小学生を見かけましたが、実は競技の世界に登場しないだけで、小野田坂道ばりのクライマー少年って、山だらけの日本にけっこういるのかもしれません。

 ここだけ登って、家に帰る……のはちょっと物足りない気分なので、まだ未体験の有名スポットへ足を伸ばしてみます。聖蹟桜ヶ丘駅に戻り、京王線と並走、ひと駅先の”百草園”へと移動します。

 この時は、あんな事になるとは知る由もなく……

 次回へ続く。

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