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ロードバイク に参加中!

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 東京近郊で、私のような坂を見ただけでおむずかる赤子ローディーのガラスのハムストリングスに優しい坂を探して、少しはヒルクライムっぽい練習をして苦手意識を克服しようという自主的企画を、誰に頼まれるでもなく実施している昨今。

 これまでの歴史を振り返ってみますと、

都民の森 (親しみやすい名前で選んだらメラゾーマ)
名栗湖 (湖直前の鬼坂でスライスチーズに)
秩父 (熱中症で俺の攻撃ターンに移る前にHPがマイナスに)
尾根幹(気温35度で遊びに行ったら尻子玉抜かれた)
大垂水峠 (意外にすぐ終わるけど行くまでと行った後が長い)

 という情けない結果の数々。

 今回挑戦するのは、我らがしおいんですけどロードバイク部のホームグラウンド、多摩湖の先にある名栗湖……方面ではありますが、もう少し秩父寄り。でも、秩父までは行かない、仁田山峠という場所です。え? そんなとこ知らないって? 大丈夫俺も知らない。

 なんでそんな峠を選んだかは、峠に向かいながらお話しましょう。まずは、お馴染みの多摩湖自転車道を、多摩湖に向かって走ります。

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 今回もいちおう「普段良く行く場所の先に、練習できそうな坂はないかな」というコンセプト。とはいえ、ここからずいぶん先ではありますが……。

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 多摩湖の周回コースを少しだけ走り、西武ドーム方面へ。

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 西武ドーム付近で多摩湖に別れを告げて、所沢入間バイパスへと移動。飯能方面へとひたすら走ります。

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 飯能駅とーちゃく!!

 本当は飯能駅まで輪行してしまおうと思っていたのですが、最近忙しさにかまけて、連休中も仕事まみれでロード乗っていなかったので、自戒の念も込めての自走です。もうだいぶ疲れました。


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 飯能と言えば、富士山で高山病にあえぐ美少女アニメこと、ヤマノススメ(あながち嘘ではない)の巡礼地。いたるところにキャラの姿が。

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 飯能を過ぎたら、入間川に沿うようにさらに山奥へと入って行きます。一気に景色は田舎の風情。

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 今回どこに挑戦しようかと考えた時に、ふと思いついたのは、「何かのイベントで採用されているコースを参考にすれば良いのではないか?」という事。キツいレースのコースであれば大変な坂に遭遇する可能性もありますが、トレーニングコースとか、ファンライドイベントで使われているコースであれば、それほど酷い目にあわず、参考になるのではないかという考えです。

 以前「名栗湖に行ってみよう」という漠然とした思いつきでエライ目にあったので、その反省も含めてのアイデア。ということで、今回はRaphaが主催し、6月に行なわれた「Women’s 100トレーニングライド in 飯能」というコースに注目してみました。

 
 
 このコースをそのまま全部走る気力はナッシンですが、注目したのは西側にある名栗湖の近く、クネクネウネウネと、峠を登っている事。そのまま山を越え、谷を越えしながら、東に抜けて、高麗川にそって、飯能へと戻るというコースです。

 仁田山峠というのは、名栗湖の近くから、始まる、最初の峠の事。つまり、「ヒーヒー言いながら名栗湖ダムに登らず、反対側に、ちょっと良さ気な峠があったんじゃん! 行ってみよう」というのが、今回の趣旨です。

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 入間川沿いに、名栗峡谷などを越え、どんどんと秩父方面へ。道順としては、のんれす氏と秩父に行って死にかけた、めんまライドの序盤とほとんど同じです。

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 めんまライドで休憩した神社も再訪。その節はお世話になりました。

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 いやぁ、このあたりののどかな雰囲気は初秋にピッタリ。ヒルクラ関係なく、リフレッシュに来ても良さそうです。多摩湖からサイクリングロードがここらへんまで繋がっていればなぁ……。

 ちなみに「飯能トレーニングライド for Womens100」のコースをサイコンの地図に読み込んで走ってみましたが、車通りの多い道路ではなく、1本横にズレた、生活道路をメインにルートがひかれていました。実際に走ってみると、車通りはほぼゼロ。人通りも皆無で、狭い区間もありますが、自転車での走りやすさは段違いに良く。「やっぱり、ロードで快適な道を知っている人が考えて作ったコースには、ちゃんとした理由があるなぁ」と関心しながらクランクを回していました。

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 だいぶ奥地まで来ましたが、ここが仁田山峠の入り口。赤いのれんが出ている、浅岡屋商店さんを右折すると……

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 坂道きたあああああああ!!!!!!!

 とりあえず、ここまでもう50kmくらい走っては来たので、休憩しつつ撮影タイム。坂道に挑むぜという写真を撮りましょう。

 以前、茶川さん達と大垂水峠に行った時にチラッと書きましたが、坂道を坂道らしく撮影する時のコツは、視点を落として、見上げる感じで撮影するのが簡単です。

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 自転車から降りて、突っ立ったまま、坂道の先を撮影。フレームの中に入る道路の面積は大きいですが、見下ろし気味の視点がキャンセルするので、あんまり上り坂って感じはしません。

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 同じ位置に立ったまま、お腹のあたりにカメラを落として、水平気味に撮影。ロードバイクに乗っている時の視点の高さが、だいたいこんな感じでしょうか。

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 さらにググっとカメラを下げ、膝あたりに構えて、やや見上げるようなアングルで撮影。道路の先は見えにくくなりますが、「あんなとこまで坂道を登らにゃならんのか」感は強く出るようになります。

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 と、撮影講座でごまかしていますが、この仁田山峠……高低差250mくらいの場所を、5kmくらいで一気に登らされるようです。休憩しながら真面目にルートラボのデータを確認して青くなっていますが、ここまで来て引き返すわけにも行かず……とりあえず登り始めました。



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 クソキツイwwwwwwwwww

 斜度がキツすぎてペダルが回らねえwwwwww

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 一気に標高が上がるので景色は最高、おまけにマイナー(?)な峠のためか、車も人間もほぼゼロ。環境は最高ですが、勾配のキツさが、私のようなヘボローディーには致命傷レベルの一撃。碓氷峠のように、緩い斜度が長距離続くのであれば、耐えていればいつかはゴールできますが、斜度がキツイと、あっという間に脚を削られ、自転車に乗っていられなくなります。序盤から足をつきたい衝動にかられまくります。

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 普通の人であれば、それでも根性で足をつかずに進むんだと思いますが、私のような豆腐メンタル野郎は「あ、ほら、写真撮らなきゃいけないし! 景色無駄にメルヘンで綺麗だから」という逃げの常套句を使い、ゼーハー言いながらシャッターを切り、こっそり休憩をはさみます。

 でも真面目な話、この斜度が峠の頂上までこのまま続くのであれば、上までたどり着けるのか心配になってきました。

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 またこの峠、ずっとキツイ登りが続くかと思いきや、たまに急な下り坂が混じります。平地はほぼゼロで、短い距離に、キツイ登りと下りが連続する感覚。尾根幹をより凶悪にしたような感じで、足にもキますが、「下らせるなら登らせないで」と心へのダメージも蓄積されていきます。

 それでも、ゆるゆる、フラフラと超低速でなんとか登ってきましたが、そんな精一杯の状態で、いきなり、これまでの坂より、さらに激しい激坂が出現すると、心がポッキリ折れて、登り始める事さえしないで足を思いっきりついて咳き込む人間の動画はこちらです。







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 ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ 

 貧脚ローディー向け練習用の上り坂という意味では、今までで一番ヤバイっぽいぞココ…

 次回へ続く