ブログネタ
ロードバイク に参加中!

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 夏コミ行って来ました。いつもは同人仲間と行く事が多いですが、今年はどういうわけだか、しおいんですけどのクランメンバー(複雑で説明が面倒になってきた)と出撃。子供の頃と違って、最近は趣味系(ロードバイク、食べ物、廃墟、カメラ、鉄道、ミリタリー、新興宗教系など)をメインに巡っているので、普段同人活動とかしていない自転車乗り(のんれす氏とか)にも面白く感じてもらえるのではという感じです。

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 灼熱のビッグサイトでの阿鼻叫喚ぶりは、ネットのいたるところに書かれているので割愛。ぶっちゃけ、エロ系や企業ブース、コスプレ広場なんかに朝から突撃せず、趣味系ブースをまったり回るのであれば、それほど大変ではありません。もっと言えば、より落ち着いた雰囲気でブースが回れるコミティアの方がむしろ最近では好きです(身も蓋もない)。近頃は、以前紹介したやっちゃばフェスなんてのもありますな。

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 それにしても、こういう過酷なイベントに参加すると、ローディーとしての経験が活きます(水分補給、塩分補給、ハンガーノック対策などなど)。汗の質の変化とか、暑さに慣れる体になるといった事が、ようやく最近実感としてわかるようになってきました。

 それはさておき、今年の自転車系の戦利品。

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 まずは、えりもはるかさんのオールナイト自転車部によるナイトライドレポの神奈川編。昼間が暑いという事もあり、最近ナイトライドに興味があるので、ためになります。夜の峠は怖そうですがw

 海岸線で暗闇の中、さざ波の音だけ聞きながら走るとかロマンチックで素晴らしい。夜景やライトアップイベントを自転車で巡るってのも、なんか新しい感じがします。ただ、私の場合は夜景も真面目に撮ろうと三脚かついでロードにまたがりそうな気がするので、腰から面白い音がして終わるかもしれません。

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 ロングライダースと同様、もうお馴染みという感じのシクロポリスさんはもう第陸號(6号)に。秩父のあの花ライド、アルプスあづみのセンチュリーライドなど、実際に自分も走ったことのある場所のレポは、読んでいると記憶が鮮やかに蘇ってきて楽しいです。自転車用バッグのレビューなどもあり、ためになる記事も多々。収納力の項目で同人誌が何冊入るかで書かれているのがとにかく素敵です。

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 こちらもお馴染み、拝御礼さんの「孤独の輪行」。新刊は山口県にあるレトロな俵山温泉編。いやぁ、ロードでひたすら走るのも良いですが、ミニベロで1つの街をじっくり、ゆるく楽しむというのもオツなもの。蕎麦を食べあるいたり、雰囲気の良い本屋兼喫茶店を見つけてそこで読書を楽しむ……。ゆったりとした時間の流れ自体を楽しむ喜びが滲み出ています。

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 DAIさん帝国さんの「温泉ヒルクライム」。いつも温泉めぐりの本を出されているそうですが、今回はそこに自転車で行こうという趣旨。つまり、ヒルクライムをして山奥に入り、そこで温泉に入ろう!! という本になっています。

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 ロード乗ってヘロヘロのドロドロになっていると「ああ~風呂入りたいなぁ」と思いますが、実際に入ってしまうと、その時点でもう自転車乗って帰る気が無くなりそうで、なかなか入った事はありません。ただ、素敵な温泉に入る事、もしくは、温泉宿に泊まる事、それ自体を目的として、そこに移動手段としてロードを取り入れるという考え方は、結構目からウロコでした。家に帰ったら風呂に入れる! じゃなく、この坂を登りきったら風呂に入れる! というモチベーション。面白いです。

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 そして、もうお馴染み、このブログでも毎回紹介している大塚志郎さんの「琵琶っ子三姉妹自転車旅行記」。東京から三姉妹が500kmを走って滋賀の大津の実家までライドするというロングライド漫画ですが、3巻目では遂に名古屋へ。だいぶ無理が重なってきて、後半がもうサバイバルな感じに……。読んでいるとロングライド特有のズシンと来る疲労感が自分の体にまで蘇ってくるかのような迫力はサスガの一言。ホントに無事に実家までたどり着けるのだろうかww

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 ちなみにCOMIC ZINとかで委託販売も多数されているので、新宿やアキバの店舗、もしくは通販サイトでこれらの本の多くは購入が可能です。「じゃあわざわざ埋立地行かなくてもイイじゃん」と思えてきますが、それでも買えない本はやはりありますし、こんなコアな本をどんな人が作っているのか、直に会って、話をしながら買えるというのも大きな魅力。昔ウダウダ書きましたが、大人になっても参加できる学園祭みたいなもんです。

 今のご時世、私のように、日々「自転車でどこそこ行った」とレポをブログに掲載している人は、毎日、自転車紀行モノの同人誌をアップロードしているようなものと言えます。ただ、Twitterとブログで書く内容(もしくは分量)が変化するように、同じレポでも、ニコニコ動画にレポ動画をアップする人、体験を同人誌にまとめる人と、表現する器が変わると、内容にも変化が起きます。自分から情報を発信する手段には困らない時代になりましたが、昔ながらの“本”にも、それ特有の良さがあるもんです。

 電子書籍がさらに一般化したら、仮想空間に再現されたビッグサイトを擬似的に歩いて、電子書籍の同人誌を買い集める「デジタルコミケ」みたいなものが開催されるかもしれません。時間がなくてほとんど作れなかったコピー本とか、そんなに売れないだろうと思ったら一瞬で売り切れた新ジャンルとか、“売り切れが無い”という電子書籍の利点は、商業誌だけでなく、同人誌こそ親和性が高いんじゃないかと思ったりします。