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Rapha

 サイクルウェアやキャップなど、自転車用品を手がけ、そのオシャレさで存在感を放つブランド・Rapha。ロードバイクを買う前はサッパリ知りませんでしたが、イギリスのブランドだそうで。シックな色合いのシンプルなウェアに、ジロ・デ・イタリアのマリア・ローザからもヒントを得たというピンクの差し色が印象的です。

 サイクルジャージはどちらかというと派手目なものが多く、様々なロゴが散りばめられています。そうしたジャージを何着か持つと、「シンプルなのも欲しいなぁ」と思うようになります。日本のパールイズミなどはシンプルですが、実際にモノをお店で見ると、垢抜けないというか、無難であまりおもしろくないものが多く、「おっ! いい感じ! 買おうかな」と思わせる熱意というか衝動に乏しい印象。シンプルなものほどデザイン的に洗練されていないと、かえってつまらなく見えてしまうのは普通の洋服と変わらないようです。

 そんな「シンプルだけどカッコイイジャージ探し」をしていると、必ず目に入るのがRaphaのウェア。ただ、自転車店で何着か目にする機会はありましたが、大量にズラッと並んでいるところは見たことがなく、「いつかちゃんと眺めてみたいなぁ」と思っていたところ、千駄ヶ谷にブランドのRaphaの常設店「Rapha Cycle Club Tokyo」がオープンしたとの情報をキャッチ。行ってみました。
 
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 場所はなんとも言いにくいのですが、原宿と千駄ヶ谷の中間といった感じで、最寄り駅的には地下鉄の北参道駅でしょうか。とりあえず行きやすい原宿で下車。竹下口を出ると、9割の人は竹下通りや表参道方向に歩きますが、そちらに釣られず代々木方向へと歩きます。

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 ほどなくして、「cafe NESCAFE」(ネスレがプロデュースした喫茶店)が現れます。私は生まれも育ちも東京ですが、東京人が東京タワーに興味が無いように、原宿やら表参道やら六本木やらにあまり興味がない人生を過ごしてきました。「東京案内して」と言われようものなら、ゲンナリしながら仕方なく原宿あたりをうろついて、高城剛+RIKACOみたいなカップルが毛並みの良い犬を連れて、カフェでやる事なさそうに座っているのを見るたび「お前らはどっから湧いて出たんだ」と口から出そうになるのを飲み込む毎日でした。

 しかし、働くようになってからは、好むと好まざるとにかかわらず、取材などで六本木やら代官山やら、何たらヒルズやら、何たらスタジオやらを回る事が多くなり……。人の多さにゲンナリして休憩する事が多いのがこのcafe NESCAFE。人通りが多い区画と逆方向にあるので、いつも空いていて、原宿とは思えない時間が過ごせる穴場です。

 何の話だっけ、ああRapha行くという話だ。
 
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 横断歩道を渡ると、目の前にあるのが有名なラーメン店のAFURI。以前、ヘリコイド付きのマウントアダプタを試写したり、ここで修行した人のラーメン店をレポったりしましたが、塩ラーメンが食べたいけど、さっぱりし過ぎるのも味気ないので肉成分も程よく欲しいという時にはオススメの店です。寄り道し過ぎでRaphaにたどり着かしないww

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 AFURIからちょいと先に進んで、左に折れ、新宿のドコモビルを遠くに望みながら進むと、

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 ありました「Rapha Cycle Club Tokyo」。このあたりは住宅や会社が多いので、人も少なく静か。そんな街角にひっそりと佇んでいます。外観的には自転車用品店舗ではなく、おしゃれな喫茶店にしか見えません。まあ実際、1階部分は喫茶店なんですが。

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 いきなりお店に行くのももったいないので、とりあえず喫茶店で休憩。エスプレッソなどいろいろありますが、普通のモノを頼んでもつまらないと、オススメを聞いてみると、サイクリングの疲れを癒やす爽快感と、自慢のエスプレッソが両方味わえるという、コーラ+エスプレッソの「コークプレッソ」があるとのこと。

 …… なにそれ

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 頼んだww

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 味ですか? コーラ+エスプレッソ(以上)。

 なんでょう、苦味のある大人っぽいコーラ VS 甘みのあるエスプレッソが対決し、苦味のある大人っぽいコーラが勝利した感じ。爽快感と、エスプレッソの風味のある後味が同時に楽しめて面白いのですが、脳が「これは美味しい味なのか?」の判断を保留している間に飲み終わる感じで、極めて面白いです。

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 お店の中に階段があり、そこを下るとウェアなどの売り場へと続いています。お客さんが沢山だったので写真は撮っていません。シクロワイアードに素晴らしいレポ記事があるので詳細はそちらを御覧ください。

 当然ながら、家の近くの自転車屋では見たことのないウェアが多く、「ほぉー」と言いながらあれこれ手に取り、ちょうどセール中とのことで「どれどれ」と値段をチェックし、また「ほぉー」と言いながら棚に戻すという小市民ぶり。確かに安くなってはいますが、元々が結構イイお値段するブランドなので、安くなっていてもホイホイカゴに突っ込む財力は無く……。でも目の保養としてはとても良いです。

 悩みながらも結局何も買わずに出てしまいましたが、チームスカイを応援している手前、スカイのジャージやグッズをシゲシゲ見る事もできて楽しかったです。ね、年末売り尽くし大セールみたいな時に再訪しようかな……(やるのか知りませんが)。

 カフェで来店するお客さんを眺めていると、スポーツ的にバリバリ最新のカーボンロードを乗っているという人よりも、六本木とかでデザインとか音楽、出版系の仕事をやっていて、長年ロードバイクが好きで職場までジテツウしているみたいなお洒落なロマンスグレーのオジサマが、長年大事にしているクロモリロードでふらっと立ち寄るみたいな感じでした。

 お金と時間があれば、こういう自転車との付き合い方もいいなぁと。次はTOKYO Wheelsでも行くか……。