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 三宅大志先生のゆるふわもとい、いつのまにかガチになりつつあるローバイクロングライド漫画「ろんぐらいだぁす!」。毎巻紹介していますが、はやいものでもう3巻目となりました。今回はラジオ「らじおらいだぁす!」でオンエアされたサウンドドラマなどを収録したCD付きの限定版もラインナップされています。

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 小径車からロードバイクへと、私とまるっきり同じロード沼へのハマリ方進化をしている女子大生・亜美が主人公。ロードに乗り換えた事で、以前返り討ちにあったヤビツ峠もクリアできるようになりました。ちなみに私はヤビツ行った事がないので、すでに亜美に追いぬかれております。

 着実にステップアップしている彼女を、距離感がぶっ壊れた先輩ローディー達が言葉巧みにさらに恐怖の世界へと誘うのがお約束。「大丈夫! 距離はあっても坂はキツくないから」というロード語は、日本語に翻訳すると「脳が溶けるほど長距離を走った後に肺が口から出るくらいの激坂アップダンでヘルダイバー」という意味なのですが、まだそこまでの裏がよめない亜美に、読者が「待て!! その選択はキルゾーンに踏み込む事になる!」とハラハラしながら読むのが正しいスタイルと言えましょう。

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 担当さん伝説のいろは坂ダイブ怖すぎるwwwwww

 ちなみにツール・ド・フランスとか見るようになると、時速80kmくらいの、バイクが追いつけないようなスピードでダウンヒルしていた選手が、曲がりきれずにガードレール越えて森にダイブしている様子とかが普通に中継されて初めて見た時スゲエビビリました。なんでこのスポーツ中継番組、普通に交通事故起こってんのみたいな。

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 亜美がロードに乗るようになったため、ローディーには共感できるエピソードがどんどん増えているのが3巻の特徴です。特に、私も以前参加した「アルプスあづみのセンチュリーライド」への挑戦エピソードは秀逸。ホントに素晴らしいイベントですが、その魅力がたっぷり描かれています。

 味噌おにぎりの美味さに悶絶して食い過ぎたり、時間がヤバくなって速い人達のトレインに乗せてもらって「上級者に牽いてもらう事がこんなに楽になるのか」と初めて実感したイベントでもあるので、亜美とのシンクロ率がハンパじゃありません。この勢いで、佐渡とかしまなみ海道とか、いろんなイベントのレポ形式エピソードをやってくれると、参加したことのないイベントでも「ああーこんな感じなのか、面白そうだなぁ」と疑似体験できそうで期待しております。

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 CDの方はラジオで聴いていた人にはお馴染みのドラマですが、CDの音質で、頭から連続して楽しめるのが良いところ。GARMINの「ビビっ」という電子音まで再現した超絶リアルなSEも含め、コミックス片手に聴くと、臨場感倍増です。