ブログネタ
ロードバイク に参加中!

DSC08349


 先日、愛用中の画像処理ソフト「Lightroom」がアップデート。ロードバイク用に購入した新しいコンパクトデジタルカメラ「RX100M3」のRAWファイルに対応してくれまして、ようやく思ったようにカメラを活用できるようになりました。

 RAWファイルというのは、一般的なJPEGより情報量の多い保存形式の事。……例え話に変換するのが難しいですが……CDの音楽をデジタルファイルにリッピングする時に、MP3(不可逆圧縮)で記録するか、FLAC(可逆圧縮)で記録するかの違いというイメージ。音にする前のデータなのでちょっと違う気もしますが。

DSC08397

 センサーに光が当たって得られた情報を、絵にせず、そのまま保存しておく未現像のファイルがRAW。カメラの内に住んでいる絵師が、得られた情報を耳にしながら「了解!! こんな絵でござるな!? まかせるヨロシ。サラサラリ」と描いたカラーの絵を保存するのがJPEGです。

 絵で渡されると、その時点でほぼ完成してしまっているで、「いや、絵師さん、これ色ちがくね? あと、人の顔見えないからここだけ明るくしたいんだけど、あと全体的に線が適当じゃね?」と文句をつけたところで、「今更そんな事を言われても、あの時の情報なんて覚えておらんばい。知らんでござる」で終了。しかし、RAWで撮っておけば、「あ、キミはもう絵描かなくていいから。あと全部俺がやるから」と言って絵師から仕事を取り上げ、自分でジックリ絵にする事ができます。

 思い通りの絵にできるとか、情報量が多いので失敗写真が救済できるなど、良いことが結構あります。また、“カメラの癖”もわかるようになるのが面白いところ。ヘンテコな絵(JPEG)がカメラから吐き出された時に、カメラがダメなのか、絵師がタコなのかが判断できるようになります。RAWデータを覗いてみると、撮影で得られたデータ自体は素晴らしいのに、絵師(画像処理エンジン)が悪く、吐き出された絵がボロボロなんて事は結構あります。RAWの弱点は情報量が多いのでファイルサイズが大きくなる事。そこは金のパワーで大容量SDカード突っ込めばクリアできます。

 ロードバイクで出かけている時には、あまりジックリ撮影する時間はとれない事が多いので、「とりあえずRAWで撮っといて後でなんとかする」という使い方は結構便利です。

DSC08438

 とはいえ、RAWで撮影できるコンパクトデジタルカメラは少数派で、マニア向けの高級機である事がほととんど。また、JPEGで撮影する一般的なコンデジやスマホなどは、後処理でレタッチする事をあまり想定しておらず、撮って出し、“撮影 = 完成”という使われ方が基本。それゆえ、カメラ側に露出や絵作りをまかせると、若干明るめの写真にしようとするカメラが多い印象です(一般的には明るい写真=綺麗な写真とされるため?)。

 逆にRAWで後処理をじっくりやる場合は、撮影する現場では、撮りたい被写体の情報量を一番多く保存しておく事が重要です。現実の風景の情報量をまるごと記録するのは現在のセンサーでは不可能なので、保存可能な範囲(ダイナミックレンジ)は限られています。そこで、レンジをどこに合わせるかというのが大切。一般的には白トビ(明るい場所の階調情報が欠落)しない事を念頭にする事が多くなります。

DSC08381

 例えば綺麗な夕焼けだなぁと、こんな写真を撮影したくても

DSC08381-2

 明るく撮り過ぎると雲が全部白トビしてしまい、雲の情報自体が欠落……。

DSC08381-32

 情報が欠落したRAWファイルを、後からいじって暗くしても、最初から記録されていない情報(雲の形など)が戻る事はありません。

 RX100M3の場合、カメラとしてはコンデジなので、やや明るめに撮ろうとするきらいがあります。白飛びしそうな状況では、露出を意識的に下げ目に撮影しておいた方がよさそうです。


DSC08362

 広角24mmだと、頑張れば東京都庁のお膝元で、ロードと都庁のてっぺんをフレーム内に収める事が可能でした。

DSC08414