
女子部員も入り、なんとなく人数も増えたしおいんですけどロードバイク部。部員資格は、上り坂が嫌い、塩分が好き、ラーメンとか、唐揚げも美味いよね。タルタルソースも。あとは特に思い浮かびません。何の話でしたっけ。
そうでした、初心者が増えた事もありというか俺も初心者ですが、彼らの要望はロードに慣れるためにも、"練習がしたい”、"楽なトコで”、"車とか怖いからやだ”、"もちろん平坦で”、"多摩湖は前にもう行った”、"荒川とか多摩川遠くない?”などなど。意外に注文が多くてやっかいです。
都内をスタート地点で自走となると、どこに行くにしても車の海の中を抜ける必要があります。同時に、100kmクラスの長距離走行はできないので、「快適なサイクリングロードに辿り着いたらもう疲れて走れないという状態も予想されます。
そうだ、輪行しよう。

というわけで、全員大人なので問答無用で輪行袋を買わせ、アキバからつくばエクスプレスに乗せ、辿り着いたのが「つくばりんりんロード」。そうです、私が折りたたみ自転車を買った時に、初めて遠い場所への輪行に挑み、最後まで走破したあのサイクリングロードです。

簡単に言えば、かつて一直線に走っていた電車が廃線になり、線路を撤去。その跡どうする? アスファルトにしてサイクリングロードにすればよくね? 駅のホームとかそのまま残して休憩所にして、トイレとかもあるし……という、なかなか豪快な経緯を持つサイクリングロード。
全長は約40km、往復しても80kmと、まあ慣れたローディーであればどうという事もない距離ですが(ホントかよ)、初心者にはかなりの冒険。休憩ポイントも多いので女の子も気軽にチャレンジできるのではという考えです。実際、走ってる女性多かったです。

つくばの開放感は毎回たまりません。りんりんロードにたどり着く前の時点で、すでにもうりんりんロードっぽいです。

りんりんロード自体はこのような感じ。まさに一直線、ド平坦。細かいことを考えずに、ただひたすらまっすぐ走るというのは、なかなか都内ではできない贅沢。北海道を走っているような気すらしてきます。
走っている時はどんな感じなのか、簡単ですが動画も撮影しておきました。平坦な道をのんびり走っているので、ぶっちゃけ面白くはありませんが、ボーっと見てると癒されるような気がします。

風景にアクセントを添えてくれるのは、遠くに見える筑波山。

序盤はこの筑波山に向かって進み、山の西側を抜けて、水戸線の岩瀬という駅まで続いています。

平坦過ぎる道に我慢ならなくなったローディーは、筑波山まで登ったりするんだとか。ちょっと興味ありますが、今日はロードに慣れる練習会なので一人でヤンチャはできません。ちなみに筑波山の標高は900mくらいだとか。都民の森を登り切った私には、その数字を聞いただけで、どれだけ疲れるかがリアルに想像でき、脂汗が浮かびます。

遮るものが何もないので、風の影響は結構受けます。トレインを組めば楽に進めますが、これがなかなか難しい。一直線の平坦な道でも、同じ速度を長時間保つ事や、前の人の速度に合わせて走行し続けるというのは、ギアやケイデンスに慣れていないとなかなか困難。
のんれす氏でもいれば、私と手分けして前と後ろをサンドイッチして隊列を維持できそうな気もしますが、今回もいないので「お、いい感じに巡航できてるな」と思って後ろを見たら1人が遥か彼方だったとか、最後尾まで移動して「もうちょっと速く」とか言ってたら、前の1人がぐんぐん進んで豆粒に……と、思うようにいきません。

ただ、"向かい風の時は、前の人のおしりに張り付いて走ると楽”というのが自らの体で実感してもらえると、終盤には時速20kmにも見たないスピードではありますが、トレインが組めて感動。口で「前の人が風よけになると楽に走れるよ」と言ったところで、"自転車で風よけって意味あるの?”と誰しもが最初は思ってしまうので、やっぱり効果を実体験するってのは大事です。
ただ、前の人に張り付いて走っていると、「ぶつかりそうで怖い」という声も。ハンドサインや声出し、前の人の挙動を注視する重要性も、追突しそうになる怖さを感じた事があると無いとでは、大きく違うようです。

前回りんりんロードに行った時は、沿線に食事処が殆ど無い印象だったのですが、今回は真面目に検索。「名無し」というラーメン屋さんを発見しました。
少し柔らかめですが、つるつるした自家製麺が美味。塩ラーメンが特にオススメです。ロードバイクで塩分を消費したところに塩ラーメン。素晴らしきかな塩のマッチポンプ。ロードで塩ラーメン食べ歩きとか素敵かもしれません。



みんなのチャリスゲエ爽やかなんだけど、俺のチャリだけ中二病前回の魔王みたいな色使いで笑えます。黒は汚れが目立たなくていいですよホントに。

とかなんとか、りんりんロード走行開始後数時間……。
地図を見て愕然、全然進んでねえwww
時速20kmに満たない、ロードでの運動というより、完全にサイクリングな速度なので、このまま真壁の古い街並みを散策しつつ、ゴールの岩瀬駅まで行っていたら夕方になるのは必至。しかも、辿り着いた先は水戸線の駅なので、慣れない輪行×4人で都内まで電車で戻ってくるのは結構大変です。

アイスを食いつつ休憩しながら、今後の進路相談。岩瀬駅まで頑張って行くか、同じくらいの距離を引き返して、つくばまで戻るか?
結果、まあ、今日は無理せずまったりとで良いんじゃないかと、Uターンする事に。いつもロードに乗ると、ヒーコラ言うまで運動しないといけないんじゃないかという強迫観念にかられていますが、まったりポタリングもたまには良いもんです。

ちょうど真ん中くらいで戻ってきたので、走行距離は50km程度。それでも疲れたようで、皆、帰りの電車の中ではウツラウツラ。私としては、輪行で走りやすいトコロまでワープして、美味しいところだけ楽しんで、また帰るという、自転車の1つの楽しみ方を皆に体験してもらえたのが嬉しかったです。
また、輪行袋を装備した事で、長距離にチャレンジして、ギブアップなら輪行で帰るという方法が可能になったのも大きいところ。次はどこにするか……。

大垂水峠通ったことないです。調べてみると、結構キツそうですねぇ
登れる人には練習場として良いんでしょうけれど、
まず練習するための登坂能力がそもそも欠乏しているのでww
ローラー台とかでなんとかするかなぁ。
輪行なんとなく億劫なのわかります。なんつうか、疲れますよね輪行という作業自体が。
単純に自転車分解したり、持ち運ぶのに体力いりますが、車内で肩身が狭い思いを
するのも気疲れするので「面倒だから自走でいいや」ってなりますよねぇ。
なんか分解せずに載せられるバスとかトラックとかが週末限定で定期的に山や高原まで運行
してくれると最高なんですが。サイクルトレインを都内でもやってくれないですかねぇ。