DSC08362

 購入して1年を迎えようとしている我がロードバイク。「軽くてラチェット音がデカくてディープリムなホイールが欲しいざんす。500円で」とかウダウダ言いながら、まだ買っておらず、購入時に付いていたホイール(シマノWH-R501-30)をそのまま使っています。

 鉄下駄などと揶揄されるこのホイール、ややディープリム風な見た目でカッコ良いですが、より上等なホイールを試乗してしまうと、確かに“低速時に重い”と感じます。頑張って時速30km以上で走ると、なんかリムが高い効果で良く回るような気がしますが、気のせいかもしれません。それ以前に、そもそもあまり高速で走る事がないヘタレ貧脚なので、いまいち自分の乗り方にマッチしていない感はヒシヒシと感じます(逆に足を鍛えるのには良いのかもしれません)。

 それはさておき、先日、タイヤをしげしげ見たところ、側面に一箇所ほつれを発見。よくよく見ると、表面もだいぶ磨り減り、ところどころ亀裂も入っています。 

DSC08301

DSC08302 (1)

 これはホイールよりも先に、タイヤ交換をせよとのニビル星人からの啓示だと一念発起(ホイール選別からの逃避と同義)。新しいタイヤを買うことに決めましたが、初めてなのでどのタイヤが良いのかサッパリわかりません。

 ネットやら雑誌で勉強すると、「耐パンク性能はそこそこで、走行性能を追求したレース用の軽量タイプ」か、「耐パンク性能を重視して長距離を安定して走れるように作ったロングライドタイプ」かという、大きく2つのタイプがあるようです。

 速く走るのはどうでもよく、遠くまで楽にまったり出かける事を重視しているので、とりあえず後者のタイヤを中心に物色。すると、単純にメーカーやモデルの違いだけでなく、“太さの違い”も気になってきました。
 
DSC08306 (1)
  (現在のタイヤを外したところ)

 私が現在使っているのは、ロードでは一般的な700×23cタイプ。つまり、タイヤの横幅が23mmあります。一方で、そんなに数はありませんが、ロングライド用の丈夫なタイヤとして、「25c」というちょっと太目のタイプもあるようで、最近話題なんだとか。

 そういえばPINARELLOのROKH買った時に、「このバイクはロングライド向けで、25cのタイヤも履けますよ」とお店で言われた記憶が蘇ります(当時はふむふむと言いながらもよく理解していなかった)。別に、今の23cという太さに不満は無いのですが、どうせ変えるならば25cにも乗ってみて、違いを体感したいところ。そこで、25cのタイヤから、ロングライド向けとして、パナレーサーの「RACE D(duro)Evo2」というモデルを注文してみました。
 
DSC08307
  (リムテープは綺麗だったので、とりあえずそのまま継続利用)

DSC09940

 耐パンク性能、耐カット性能を強化し、貫通・リム打ち・サイドカットへの耐性が高いというフレコミ。市場を見るともっと安いタイヤはありますが、ロードに関しては財布の口が閉まる気配すらない金銭感覚なので気にしません。もはや「なんか凄そう」、「高い方が良さそう」と価格の高さすら好意的に解釈してしまうカモネギ状態。

 ついでに、忘れずに25cのチューブも注文しておきます(23cまでのチューブしか持っていなかったので)。

DSC09941

 タイヤ選びで嬉しかったのは、カラーバリエーションがある事。ママチャリやMTB乗っている頃は、自転車のタイヤに黒以外のものがあるなんて想像もしていませんでしたが、こうした細かい部分で選択の幅があり、個性が発揮できるのがロードいじりの面白いところですな。今回はバイクが赤黒なので、暖色系のブラウンをチョイス。

DSC09942

 なかなか交換の時間がとれませんでしたが、ある晩にようやく着手。と、大げさな言い方ですが、要するにパンクした時のチューブ交換の延長で、タイヤも外してしまうだけ。丁寧にやっても30分もかかる作業ではありません。

 ただ、パナレーサーは素材が硬目なのか、長さがタイトなのかわかりませんが、ホイールにハメにくく、若干慣れが必要な印象。気合でなんとかしましたが。逆に言えば、これがすんなりハメられれば、たいていのタイヤはササッと着脱できるようになりそうです。

 前にのんれす氏のチューブ交換初挑戦をレポりましたが、YouTubeにアップされているプロの自転車屋さんの技を見ると、要領を得ている人の作業の素早さに驚かされます。慣れている人って、タイヤをハメる時も余計な力を使わないんですよね。私も暇を見つけて練習したいと思います。
 
DSC08312

DSC08311

 交換後、深夜にも関わらずさっそくのんれす氏に自慢。その翌日、学生時代の友人達と80kmくらいの散歩(既に感覚がおかしくなっている)に出かけました(いずれ書きます)。

 今までの23cタイヤと比べ、すぐに感じたのは“乗り心地がソフトになった”事。まあ、磨り減った23cと、新品の25cで比べて純粋な比較にはなっていませんが、グリップうんぬん以前に、低重心というか、“どっしり感”が増した印象を受けました。学生時代にマウンテンバイクに乗っていた感覚にちょっと近いです。

DSC08314
  (左が25c、右が23c。正直、見ただけだとあんま違いがわかりません)

 では、太くなって回転が重くなったかと言うと、そんな気は特にしません。もしかしたら、思いっきりクランクを回して、限界トップスピードで走り比べたら違いがわかるのかもしれませんが、ウダウダしゃべりながらロングライドする私の乗り方で、そんなスピードを出す場面はそもそもあらず……。

 たまに車道の路上駐車車両をサッと加速して迂回する時にも“加速が重い”という印象はありませんでした。まあ、スマホやらアクションカムならゴテゴテ装着した重い私のロードでは、いまさら何gか増量したところで、違いがわからないのかも。
 
DSC08358

 しかし、タイヤを変えるだけで、こんなに乗り味が変わるとは思いませんでした。ホイールを変えたら、どんなに変わるのやら……(*´∀`*)ポワワ。期待をふくらませつつ、ホイール物色の旅を楽しみたいと思います。

DSC08361