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 御存知の通り(?)、私がロードバイクを買ったのは"健康のためにちと運動しよう”、"ついでに途中で気軽に写真も撮ろう”という理由です。当初は輪行を絡めて遠出をしようと考えていたので、まずは昨年中頃にミニベロを購入。軽量な自転車の魅力に目覚め、年末にロードバイクへと発展し、現在に至ります。

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 その結果、自走で平気で100kmとか走れるロードに開眼。長野で走ったり、千葉まで行ったり、富士山行ったり、秩父行ったりとウロウロ走り回っている……のはご存知の通り。

 今のところ”自転車楽しい”、"道中停まって写真も撮りやすい(車やバイクよりも)”という目的は達成しましたが、それ以前に"ロードに乗ると体重は減るのか?” という問題が残されています。

 答え:すげえ減る

 私の身長は170cmくらいなんですが、この身長での平均体重は約63kg。しかしながら、以前までの私は70kgをやや超えており、ブタ……と言うほどではありませんが、小デブという感じ。健康診断で遂に「脂肪肝」と書かれてしまいました。簡単に言えば、肝臓に脂肪やコレステロールが蓄積されたフォアグラ状態。そのまま行くと肝硬変(かんこうへん)⇢肝臓ガンなんて危険性も。もともと肝臓は調子が悪くなってもあまり普段の生活の症状として出にくく(身体がだるいとか)、危険信号が出たら既にヤバ目なんて言われる臓器です。

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 脂肪肝の度合いは「Cb:軽度の異常、生活習慣の改善を」というレベルのものでしたが、無視するわけにもいかず、一念発起でクランクをぐるぐる回してきたわけです。

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 で、体重ですが、ミニベロ乗り回していた時から体重はグングン落ちはじめ、70kgから速攻で69、68、67と下がって行き、ロードに手を出してから遂に平均体重の63kgに到達。さらに乗り回していたら、60kgに到達。一時58kgとかなってましたが、最近ウダウダしてまた62kgになったり、イカンイカンと60kgに戻したりみたいな感じをウロウロしています。

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 まあざっくり10kgくらい減ったわけですが、ロードは体幹が鍛えられ、内臓脂肪が落ちやすく、特に腹の筋肉も使うためか、体重が落ちた以上に身体もシャープ化。痩せる前のズボンは、腹の前にコブシ×2個入るくらいにブカブカ。肩や背中の贅肉も落ちましたが、靴のサイズまで変わってしまったのには笑いました。

 で、体重が落ちたのは良いですが、問題はロードで健康になれるのか? という点

 答え:すげえ健康になる

 最近、自転車乗り始めてから初の健康診断がありまして、「肝臓少しは良くなってると良いなぁ」、「評価Cbだったから、Bとかになってれば良いなぁ」と思っていたら

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 いきなりA評価になって、異常無しになったwwww

 はwwやwwwすwwぎwwるwwww 年末にロード買ったばっかなのにwww

 私は週末ローディーで、土日に数時間走っているだけですが、それでも体重&健康の両面で、十分すぎる効果が得られました。

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 最初は「自転車に20万とかバカじゃないの」とか言われましたが、個人的には
  • 自分の足の力だけで、いろんな場所に気軽に濃厚な冒険旅ができる楽しさ
  • 頻繁に停車して写真撮影ができる気軽さ
  • 自転車自体をいじくり、自分好みにカスタマイズするホビー的楽しさ
  • 健康でスリムになれる
 などを兼ね備えた趣味であり、20万でも30万でもたいした金額じゃないと感じています(むしろ費用対効果が良すぎるくらい)。特に健康面の効果はプライスレスと言えますし、車やバイクなら出費は一桁違うでしょう。

 健康になるというだけが目的であれば、例えばスポーツジムに通ってランニングマシーン使ったり、エアロビやったり、プールで泳いだりするのも良さそう。実際私も短期間通った事はありますが、単調なランニングが苦痛で、水泳は好きなんですが、それでも延々とプール内を行ったり来たりするのもつまらず……。お金もそれなりにかかるのでやめてしまいました(もともと運動がそれほど好きでないというのが致命的ですが)。

 お金をかけないのであれば、それこそジョギングやウォーキングでも良く、近所を走り回ればシューズとウェア代くらいで済むのだと思いますが、おそらくそれに挑戦しても、体重が減るまで長続きはしなかったのではという気がします。

 今の状態になって、実体験としてわかったロードの"ダイエット面での利点”ですが、3つあると考えています。
  1. 自分の体重を自分の足で支えなくて良い
  2. スピードが出て、下り坂がある
  3. カロリーを実感できるようになる
 1は、自転車に乗った人間を思い浮かべればわかる話ですが、基本的に"椅子に座って、足を回すと前に進む乗り物”です。自分の体重をサドルやハンドルに預けてしまう事で、足が、その本来の仕事である体重を支える業務から解き放たれ、クランクをクルクル回す事に専念すれば、前進するわけです。

 これが超重要。太っている人にはわかると思いますが、例えば100kgの人がいて、その人が立っていると、両足は100kg(実際には足の重さを抜いた85kgくらい?)を支えている事になります。これが走ろうものなら、2倍、3倍という力がガツンガツンとかかるわけで、痩せる前に膝を痛めてしまったり、足がすぐに疲れて走りたくなくなります。走って痩せようと思っているのに、快適に走るためにはある程度痩せていなければならないというジレンマです。

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 自転車の場合は、軽い負荷でもくるくる回してりゃ前に進むわけで、これほど楽な話はありません。水泳で浮力が効いていると、体重がハンデにならないので快適に進めるのと似ています。子供の頃、水泳で遊び過ぎて、気付かないうちに自分の身体を支える事が困難になるほど手足を酷使して、プールから上がろうとしたら、「身体が重い」、「足や手がダルくて、家になかなか着かない」なんて経験した事ある人いると思いますが、あれと同じ。

 ロードでも100kmとかロングライドして「いやー楽しかった、目的地ついたー」と自転車を降りたら、足が身体を支えられず「へにゃ」となってしまう事があります。つまり、”そんなになるまで痛くなったり、辛くならずに運動ができてしまえる”という事自体が、自転車の”体重ハンデ軽減性能”を示しており、”肥満の人に適している”と言えます。

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 2番目の「スピードが出て、下り坂がある」てのは、運動を継続できる”楽しさ”のことです。クランクを回せば、当然スピードが出で、バイクや車でドライブしているような楽しさが味わえます。ジョギングでもスピードは出ますが、人間として、自分が出せる速度を超えられません。自分の身体を使っているのに、自分の身体能力を超えた速度でグングン進めるという楽しさと、乗り物を運転する楽しさを、同時に味わえるのは自転車ならでは。そして、結果的にジョギングよりも遠くまでたどり着けるので達成感も増加します。

 また、車輪なので惰性でも前に進みますし、下り坂は漕がなくても前に進み続けます。このご褒美というか、運動の合間に”漕がなくて良い休憩”が頻繁に入るのも継続・持続においては重要。ジョギングで、下り坂になったら走らなくて良いってわけにはいきませんので。

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 3つ目は「カロリーを実感できるようになる」こと。ロードを車に例えるなら、エンジンは人間、その人間の中にあるカロリーは、ガソリンみたいなもの。サイコンを導入し、どのくらいのカロリーを消費したかを把握し、ハンガーノック対策で補給食を食べ、元気を取り戻して走り、また補給して……を繰り返していると、次第に「このくらい疲れると◯◯kcal消費したな」、「このアンパン、◯◯kcalくらいだな」、「さっきまでで◯◯kcal消費したから、ここで恐らく◯◯kcalのカツ丼食ってもぜんぜん平気だな」などと言う計算が、自然に頭の中でできるようになります。

 特にコンビニは、「これ◯◯kcalだろうな」と予測し、裏側のラベルを見て「ああ、当たってた」という練習材料の宝庫。このスキルが身につくと、自転車と関係ない平日の仕事中でも、自分の基礎代謝(普通に暮らしているだけで生命維持に消費するカロリー)と、摂取した食事のカロリーを天秤にかけられるようになり、その精度も向上。しまいには「マイナス◯◯kcalで3日くらい来てるから、体重はこんくらいじゃね?」と、体重計に乗る前にだいたいわかるようになります。

 こうなると、巷で耳にする「体質で何もしてなくても太るの」、「水飲んでも太るの」、「そんなに食べてないのに体重が」なんてトンデモ理論を鼻で笑えるようになります。一日何食食おうが、何しようが、「摂取カロリー=基礎代謝+運動消費カロリー」であれば、太りも痩せもしません。太るのは単に、身体から失われたカロリー以上に摂取しているから。その逆であれば痩せるという、鬼のようなシンプルな物理法則。宗教的な「◯◯ダイエット法」にすがる必要もありません。「私、何もしなくても太るの」、「すげえ、無から有を生み出してんじゃん。腹に永久機関でも入ってんの? 解剖していい?」みたいな。うぜえww

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 ロードのロングライドでは、自分の身体がエンジンかつエネルギー貯蔵庫ですから、カロリー計算も真剣度が違います。山奥やコンビニや飲食店も見えない田舎道の途中で、エネルギーが切れて足が回らず、行くも、戻るもできない恐怖を味わわないためには、事前にコンビニでおにぎりを何個買っておけば良いのか? それを考える事も、ロード旅の醍醐味の1つです。

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 こう書くと、修行僧のようなロード旅に思えますが、エネグギーをガンガン消費し、発汗で水分も塩分もカラッカラに失われ、乾燥したスポンジのようになった肉体が目的地に到着。そこで食う、ラーメンやら豚丼やら唐揚げやら冷えたコーラやらの美味しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。ぶっちゃけ、そのエンハンス効果が付加された状態で食べる美味しさは、通常時の2.8倍(俺体感値)に及び、たいして美味くもないモノがすこぶる美味しく、そこそこ美味しいものが出ようなら、「生きてて良かった」レベルの味に簡単に到達して驚かされます。"いろんなモノを美味しく食べたいからロードに乗る”ってのも、案外、素晴らしい動機なんじゃないかと。

 体重が気になる人は、高価な自転車、オススメです。そこらへんのホームセンターとかスーパーで売ってるような安いルック車はダメです。「奮発して買ったんだから乗らなきゃ」と思えるような値段のものをww