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 ~ 前回までのあらすじ ~

 めんまに会うため、秩父を目指すしおいんですけどロードバイク部。しかし、彼らの前に山伏峠が立ちふさがる。平坦な都内のサイクリングロードで乗れた気になっているもやしっ子は、果たして本格的な激坂を攻略できるのか、それ以前に40度近い外気温の中で生命活動を維持できるのか!?


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hhound3_s結論:無理でした


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119番をお願いします。圏外ですが


hhound3_sすまん、脈拍がおかしくてお前の声が聞こえない


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汗がエンドレスで流れすぎて前が見えない


 暑さに辟易としながらも、なんとかクランクを回して前に進みますが、キツイ登りを超えた後で休憩は必須。そもそも、テレビで「不必要な外出は自粛しましょう」的なアナウンスをされるレベルの殺人的な外気温の中でヒルクライムをやる事自体に無理があるのではという根本論が頭をよぎりますが、今更なげいても上り坂が下り坂になるわけではありません。

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 それでも夏場のジテツウで鍛えているのんれす氏は、着実に前へと進みます。問題なのは週末ローディーの私。足が回らないわけではありませんが、なんだか脳が沸騰しているのではと思うほど暑く、坂道の斜度がキツイと言うよりも、木陰から出て、日差しの中に行きたくないという欲求が強いしまつ。頭がズキズキと痛く、何やら吐き気もしてきます。

hhound3_sはぁはぁ……中学時代に大会4位の強豪テニス部で主将をやっていたが、夏合宿で具合が悪くなった時と同じ感じがしてきた……


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やばいじゃん。もっと症状を詳しく。



hhound3_s出場校全4校の超小規模大会で第4位を獲得し、試合中に相手校選手の主に顔立ちを揶揄した酷いヤジで大会側から副賞の厳重注意まで頂戴した栄光ある軟式テニス部でなりゆきで部長を担当
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軟式テニスボールにカッターを入れて裏返し、そこに奇怪な顔を描いた物体を御神体と称して、部室に豪華絢爛な祭壇を建立。男子部員全員で毎日独特のポーズで祈りを捧げる新興宗教を立ち上げたところ、ある日、何も知らない女子部員が部室に入って悲鳴を


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見栄を張っていた部活の真相ではなく症状の詳細を


hhound3_s頭痛と吐き気、脱力感、脳に血流が不足していて一度座ると立ちくらみで立てない。視界も色情報が少なくなり、両腕が若干痙攣しはじめているだけだ。どうというとということつとおこことととtこtこっkとっtk。


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今流行りの熱中症じゃん、間違いなく
 

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 こうなると坂道がどうのという問題ではありません。無理して進むと命にも関わります。大人しく、森の奥の木陰に退避。要するにオーバーヒートと血液中の塩分濃度低下が原因。水分と塩分を補給し、身体を冷やす必要があります。スポドリを飲み切るまでがぶ飲みし、のんれす氏にわけてもらい、さらに摂取。ナトリウムが含まれている補給ジェルも無理やり飲み込み、スマホとモバイルバッテリを冷却していた保冷剤を、首筋や脇の下など、血液の流れの太いとこに当ててジッとします。

 これでも補給食や補給飲料には気を配っているつもりでしたが、私が日頃走っているサイクリングロードでの運動よりも遙かに激しく汗をかき、体温も上がっていたのが原因でしょう。自分の予測と準備の甘さを反省するほかなく、余力のあるのんれす氏には「もし先に冷たいスポドリ売ってるとこあったら買って来て」と先に行ってもらいます。

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 しばらくそのまま座っていると、脳の処理能力が回復したのか、視界の色情報が豊かになり、頭がまわってきて「暇だから写真でも撮るか」という気力も戻ってきます。

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 下界を見下ろすと、見事なつづら折れ。ツールドフランスで、この峠と比べられないほど険しく、日陰もほとんどないラルプ・デュエズを凄まじいスピードで一流選手が登っていましたが、同じヒューマノイドタイプとは思えません。血液代わりにニトロでも流れてるんでしょうか。

 頭痛も収まってきて、立ち上がる事はできるようになりました。少しは良くなったかと、自転車にまたがり進みますが、力を入れてクランクを回すと、両足が急にツリそうな気配を感じます。足は疲れていないはずなので、疲労によるものではなく、おそらく塩分濃度低下による熱けいれんというやつでしょう。大人しく自転車を降り、押して歩いて登ります。「あーこっから全部歩かにゃならんのか」とゲンナリしましたが、休み休みでも登って来てはいたので、案外すぐに山伏峠の頂上に辿り着きました。
 
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 歩いて登り切ってしまった手前、ヒルクライムと言うより登山を終えた気分ですが、リタイアして下山する事なく、なんとか登り切る事はできました。しかし、恐ろしい峠だった……というか、恐ろしい日差しだった……。

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 ここから秩父までは、ほぼ全て下り区間のハズ。だいぶ回復はしてきたので、炎天下でジッとしているより、下りで風を受けた方が身体を冷やせそうです。

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 少し下ると、正丸峠という別の峠への分岐点が現れます。そこで、めでたくのんれす氏と合流。1km先の正丸峠でスポドリを買って来てくれてました。ありがたく飲みつつ、ダウンヒルを開始します。いちおう、ヒルクライム区間も1080/60pで動画撮影していましたが、野郎が坂道で「ヒーヒー」言ってる映像しか写っていないので、それよりはいくらか爽快感のあるダウンヒルの模様だけをYouTubeでどうぞ(アップした動画は30pです)。



 ※路面の状態が悪い箇所では、ガタガタと自転車が揺れるせいで映像も振動しています。あまり凝視すると気持ち悪くなるかもしれませんので、ぼんやり眺めてください。


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 映像のように、下りはすこぶる快適。ほとんどクランクを回さなくても勝手に前に進みます。ヒルクライムで苦労したご褒美。個人的にロードバイクとの一体感が非常に強く味わえる下りは大好きです。今後人生全てが下り坂でも構いません。

 しばらく快適に進んでいると、道の脇から「ギャー!! ギャー!!」という不可思議な叫び声が。人間の赤ちゃんが本気で泣いているような声で、「え!? 崖の下に赤ちゃんが!?」と一瞬ギョッとして停車。しかし、声の主は電信柱の上にいたニホンザルでした。アルプスあずみのセンチュリーライドの時もサルに遭遇して、その大自然っぷりに驚かされましたが、都内の家から自走できる範囲でサルに遭遇するとは……。俺は何処まで来てしまったんだという戸惑いと、別の世界に辿りつけたという感激が入り混じります。

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 西武秩父駅到着!! 

 「昼過ぎに到着できるんじゃね?」とか話し合ってましたが、もう午後3時www


 多摩湖自転車道から約80km、獲得標高約1,400m 消費約1,500kcal

 ……とサイコンには出ていますが、ぶっちゃけ暑さによる疲れで、体感消費カロリーは1,500kcalどころではないイメージ。食事処などで冷たいものでも飲んで、ゆっくり何か食べたいですが、その前に観光案内所で「あの花」巡礼マップをゲットせねば。

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 秩父が暑いって事は、先ほど身を持って体感済みです。ちなみにレンタサイクルもやっているらしいので、電車でここまで来て、自転車で巡礼地を回るっての面白そうです。

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 中はご覧のとおり、あの花一色。いこいの場みたいなテーブルも用意されていました。

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 これが巡礼用マップ。1人1部のみもらえます。




hhound3_sのんれす先生、質問が




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なんでしょう


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hhound3_sなんで俺は秩父くんだりまで来て、名物でも、巡礼向けのめんまお手製蒸しパンでもなく、普通のジョナサンでハンバーグ食ってんだ?


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私がこの店に案内したのは、これがあるからだ!!


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hhound3_sこ、これはドリンクバー!?


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おかわり無制限。その気になれば7,824リットル飲める今の我々にドリンクバーこそ至高。ここでアンバサダーを8京回おかわりしつつ、18時間ほど仮眠しないとおむずかります

hhound3_sアンバサダーうめー


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hhound3_s皆様ご覧ください、あの花マップが既にテーブルの上でしわくちゃです。
もはや巡礼する気力ナッシンww



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まあせっかく来たんだし、回れそうな聖地の検証くらいはしよう。マップ広げてよ



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hhound3_sあwwれwww、本人の意志とは無関係に指が震えるwwwなんだこれww


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お前ダメージ抜けきってねえじゃんww


hhound3_sすいませんこのテーブルで18時間寝ますwww






       ~ 約1時間後 ~




 あまり休んでいると日が暮れてしまうので、重い腰を上げ、巡礼開始。

 もはや様々なサイトで巡礼し尽くされている作品なので真新しい情報はありませんが、とりあえず印象深い「定林寺」と、その近くにある「けやき公園」、作品のキービジュアルにも使われる「秩父橋」の3つを巡ります。


hhound3_sおい、あれ、めんまじゃね!? 絶対そうだって


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さっきから、街中にいる薄幸そうな女性を、全部大きめの声でめんま呼ばわりするのやめてください


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 定林寺は思っていたよりも住宅街の中にひっそりと佇んでおり、雰囲気のあるお寺。我々がチャリンコを置いていると、他にも2組の巡礼者が来ていました。

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hhound3_s流石は巡礼地の神社仏閣。萌え絵馬があるな。個人的には、強い決意が感じられて、これが一番琴線に触れるな。


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めんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんまめんま


hhound3_s気持ちが不安定になるのでやめてください


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hhound3_sそこの旅人さん、せっかくだから、あなる達みたいに坊主の看板の隣に座って記念撮影はいかがですか? 私が撮影してあげましょう。


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お願いしよう



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hhound3_s人はここまでドヤ顔になれるのか(感心)


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私も撮ってあげよう。さあ、君も座りなさい。



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せめて座りなさい



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 お次は「けやき公園」をめざします。距離は近いはずですが、住宅街のど真ん中で、細い道だらけで何が何やら。迷っている我々の元に、しおいんですけど聖地特派員こと、秩父コンシェルジュ氏が登場(本名知らない)。ガイドブックを手に、テキパキと案内してくれました。さらに、次の秩父橋への道順も案内してくれるとのこと。ママチャリで颯爽と先頭をひいてくれました。

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 しかし「けやき公園」、公園というより、住宅街の隙間の原っぱという感じでした。

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 イマイチ把握していませんでしたが、秩父橋は、めんまや、私が立っている場所が古い橋で、その奥にある吊り橋が新しい橋という、2つの橋が組み合わさった構造になっていました。昔は古い橋にも車が走っていたそうですが、今では新しい橋がその役目を果たし、古い橋は遊歩道的に整備されています。

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 さらに秩父コンシェルジュ氏が、橋の下を見てごらんと指差します。そこには、橋の橋脚だけが幾つか残っています。氏によれば、古い橋のさらに昔に掛かっていた橋の名残で、現在は橋脚だけが残されているそうな。ラスト付近で、ここにめんまが降りて、じんたんが慌てて森を抜けて川岸に降りるシーンがありますが、それがまさにこの場所らしいです。

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 しかし、この川、ふざけて入ると意外に深そうで危険です。じんたんが慌てたのも頷けます。アニメの真似をするのはやめておきましょう。

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 主要巡礼地を回っているうちに、あたりは夕焼けに。都内の夕暮れと比べると、空の色も情緒的。蝉の声を聴きながら、こんな夕暮れの中を、西武秩父駅に向けてまったり走ります。音や空気の匂いと共に走れるのがロードの醍醐味。ツライ道のりもありましたが、その良さを再確認できるロングライドでした。

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 さすがにこの時間から、再び峠を超えて東京に戻ると、我々の実力では間違いなく即死ですので、今回は大人しく輪行で帰宅。のんれす氏も、実は輪行袋を購入しており、今回が初の実践。手間取っていましたが、なんとか収納していました。嘘です。フロントフォークが地面にモロ当たりしてました。あれが当たらないように前輪をフレームに固定しないとアカンのよ>のんれす

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 私は以前書いたように、外した前輪をホイールバッグに入れ、フロントフォークの末端を100円ショップに売ってるマットのすべり止めでぐるぐる巻きにして補強するという、自己流スタイル。慣れているので5分以内でササッと準備できます。

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 この際、ガムテですべり止めを固定しますが、荷物の軽量化のため、単3予備電池に必要な分のガムテだけ巻きつけて、トップチューブバッグに入れてあります。べんり!! ガムテは万が一タイヤが裂けた時も、裏から補強すれば走れるらしいので命綱としても頼もしい存在です。

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 帰りはレッドアロー号(西武特急)も考えましたが、駅員さんに「この時間だと普通の西武秩父⇢西武池袋線急行と乗り継いで池袋に出てもあまり所要時間変わらないし、空いてるから自転車も乗せやすいよ」と教えてもらい、そちらをチョイス。のんれす氏と2人、半分意識を飛ばしながら都内へと戻りました。

 しかし正丸峠の電車用トンネル、乗りながら「長いトンネルだなぁ」と思っていましたが、検索したら長さ4,811mもあるそうな。なお、我々は今回、自転車で走行するのは危険という事前情報から、道路の正丸トンネルを避けた山伏峠ルートを選択しましたが、秩父には他にもイロイロな行き方があるので、もっと楽な道もあるのでは(荒川CRから攻めるとか)。……なにはともあれ、行きも帰りも、秩父の山の偉大さを実感した旅でした……。

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 (C)ANOHANA PROJECT