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 ロードバイクの話をコマゴマ書いておりますが、1つ、大きな要素を書いていない事を思い出しました。「ペダル」の話です。

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 私のチャリには、シマノの「PD-A530」というペダルがついています。というか、ロードってのは完成車を買ってもペダルは付属していないものなので、「これでおながいします」とお店の人に頼んで取り付けてもらいました。

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 ロード詳しくない人は「なんでこのペダル、裏と表があるんだ」と思われるかもしれませんが、写真右の黒くて平らな面が、普通の靴で踏む時の面。写真左の、銀色のパーツが見える面が、SPDと呼ばれる方式のビンディングペダルになっています。

 ビンディングペダルってのは、靴の裏に金具を付け、それをペダルにガチャッと固定。足とペダルを一体化して、よりパワフルにコギコギしようってな装備。このペダルは、普通の靴も、ロード用の靴も、両方使えるようになっているというわけです。

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 足とペダルを一体化。先ほど軽く言いましたが、
これ超恐ろしいです。

 なにがってアナタ、補助輪無しの自転車ですよ。両足をペダルに固定したら、走ってる時は良いですけど、止まったら右か左に倒れます。

 よく、ロードバイク初心者は「スピードが出すぎて怖い」、「タイヤが細くて怖い」、「サドルに乗ったまま足が着かないから怖い」とか言いますが、ビンディングペダルの恐ろしさに比べたら屁でもありません。それほど私のような初心者ローディーにはおっかないシロモノです。

 「んなの俺なら大丈夫だよ」と、私の靴を借りて初チャレンジしたのんれす氏が、10秒後に転倒しそうになって2人で冷や汗かいた
のは作り話ではございません。

 おっかないなら足を外せよ

 て話ですが、外れりゃ苦労しません。

 当然、おっかないので最初は軽い力で外れるよう、ペダル側の固定力を限界まで弱めた上で、片足だけ装着して、玄関前で何度も練習します。カカトを外側にひねるようにすると外れる仕組みなのですが、コツをつかまないとスムーズにハズレない時があり、力任せにひねったりすると、靴革の金具(クリート)が、固定位置からズレたりして、よけいにハズレにくくなる事も……。

 そんな練習を経て、「こ、これなら道路に出ても大丈夫かな」というセッティング&心の準備をした上で、出発するわけです。はじめの頃は、信号で停車する時も、かなり手前からビンディングを外して、余裕をもって足を地面に着けるようにします。そのうち、「なーんだ、ビンディングペダルそれほど怖くないじゃん」と、調子に乗った頃に、立ちゴけという恐ろしい事態が襲います。

 私の経験から、以下の3つのパターンがあります。
  • ハメたつもりじゃないのにハマっていた
  • 外そうとしたら、足が思うように動かなかった
  • 外そうかどうしようか迷っていたらそのままコケた 
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 1番目はそのままの意味。例えば、「住宅街に入ったから、曲がり角から急に誰かが出て来るかもしれない。その時にビンディングを外すのが間に合わないかもしれないから、前もって外して漕いでおこう」と思ったのにも関わらず、ペダルがフラット側になっておらず、いつの間にかビンディング側になっており、何かの拍子に偶然クリートとペダルがガッチリホールド。本人は「ビンディングはさっき外した」と思っているので、停車して信足を地面に着こうとした瞬間になって初めて、ペダルにハマっている事に気付き、足が出ずに転倒……という流れ。

 2つ目は、ロングライドなどをしている最中、身体に疲労が蓄積。しかし、搭乗者の体重を支えてくれる自転車は、疲労を感じにくく長時間の運動ができるため、停車する時になって初めて、自分が想像していたよりも足が疲れている事が判明。ビンディングを外そうと、脳が「足をキュッとヒネれ」という指令を出しますが、足自体が「のっそり」としか動かず、外れないままバタリ……という流れです。

 1番目の予期せぬホールドは、何度かヒヤリとした経験があると、「前もってハメてようが、外してようが、とにかくロードバイクで足を着こうと思った時は、その動作の前に足をヒネる癖をつけよう」と学習。おかげで最近は、ロード関係ない歩行時の横断歩道でも、止まる際に足をわずかにヒネる自分がいます。

 2つ目は、玄関先での練習や、ちょっとしたサイクリングでは発生しないため、意外に気付かない危険だと個人的には思います。ですので、クリートの位置やホールド力の調整は、「ロングライドでヘトヘトになった時でも外せるようなセッティング」を心がけるべきというのが経験から得た教訓です。「家を出る前に調整する」のではなく、「帰宅後に調整する」というイメージ。

 ……と、イロイロ書いていると、まるで私が10回くらい道路で転げまわっているようですが、実際には立ちゴけした事はありません。正確に言うと、完全に立ちゴけコースに入りつつも、倒れる瞬間に伸ばした左手が、ガソリンスタンドの看板を掴み、ファニーな体制で「グギギギッ」となんとか耐えて、GSの兄ちゃんや車の運転手に「あの人何やってんの」という目で見られた事が1回

 広めの駐車場でパイロンがあったので、Uターンがしにくいロードの練習のつもりで遅いスピードでパイロンを回ってみたところ、遅すぎて足を着くほどの速度になってしまい、「足を着こうか、着くまいか」考えているあいだに倒れこみ、パイロンにすがりついて転ぶというよりも、ゆっくり身体を横倒しに着地させた事が1回

 という、偶然手の届く範囲に支柱があったというだけの話ですが、実質2回の立ちゴけ経験があります。

 ものすごく慎重な人ならば、一度も立ちゴけした事ないという事もあるかもしれませんんが、恐らく多くの人がコケた経験があると思います。逆に言うと、そうして懲りて、経験しないと、身に沁みて慎重になれない通過儀礼なのかもしれません。ただ、個人的にどうしようもなくてコケてしまうとしても、何としても左側にコケようと心がけており、速度を落とし始めたらなんとなく体重を左寄りに移す癖がついています。車道を走りながら右に倒れたら笑い話じゃ済みませんので。



 ロード乗ったことがない人は、

 そうまでして、なんでビンディングペダルにしなきゃならんのだ

 と思われるかもしれません。というか、私も思ってました。ただコレ、一度経験するとやめられない快適さも兼ね備えているのです。特に、上り坂ではペダルを踏む力だけでなく、足を上げる際に引き上げる力も利用できるようになります。また、例えば下り坂でスピードアップしている時に、路面のデコボコによる振動でペダルから足が外れるような事も無くて安心。ロングライド中に利用すると、「足をペダルの上にキチンと乗せておく事にも力を使っていたんだなぁ」と思える楽さがあります。

 でもなんか、合理的に進化しまくっている感があるロード業界において、このビンディングペダルだけ機構的に成熟感が足りない気がするのは私だけなんでしょうか。磁石式とか、加速度センサー付けて低速になると自動にホールドが外れるとか、なんかそういうギミックあっても良さそうな気がするんだけどなぁ……。あ、磁石式はもうあるのか……。