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 自転車乗り向け漫画紹介カテゴリで書こうかと思いましたが、旅行記も兼ねているので、普通の自転車ネタで行きます。何の話かというと、「茄子 スーツケースの渡り鳥」というロードレースを主題としたアニメの話です。夏に「弱虫ペダル」がアニメ化されますが、その先輩(2007年作品)という感じでしょうか。TVアニメではなく、OVAですが。

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 c2007黒田硫黄・講談社/「茄子 スーツケースの渡り鳥」製作委員会

 「なんでルパン三世がチャリンコ乗ってるの?」と思ったアナタ、鋭い。ジブリアニメというか、宮崎駿アニメで長年原画を担当してきた右腕的存在で、自身もロードバイク大好きでレースで入賞もしている高坂希太郎氏が監督した作品で、もう映像面はまんまジブリアニメです。

 アニメ好きなので前作「茄子 アンダルシアの夏」も、この作品も、登場時に観ていましたが、当時はスポーツ自転車に何の興味も無かったので「スピード感あるなぁ」とか「ゴールスプリントで必至に踏ん張る顔の酷さ」に笑い、忌野清志郎のエンディングのカッコ良さに痺れていただけでしたが、自分でロードにまたがるようになって改めて見返すと、ロード独特のスピード感、風の音、路面から伝わる振動がフレームで反響する音、細かなテクニックの描写など、監督のこだわり抜いたポイントが再発見でき、何倍も面白く感じられました。

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 この作品の舞台は、栃木県の宇都宮。餃子でお馴染みですが、自転車好きには自転車の街、自転車の聖地として知られています。その理由は、ジャパンカップサイクルロードレースのコースであり、プロレーシングチーム「宇都宮ブリッツェン」の本拠地でもあるため。とか偉そうに解説してますが、ロード買うまでまったく知りませんでしたがww
 
 「茄子 スーツケースの渡り鳥」が、この街を舞台にしているのは、主人公ペペ・ベネンヘリが所属するチーム・パオパオビールが、ジャパンカップに参戦したため。それゆえ、アニメの中にも宇都宮の風景が随所に登場します。しかし、ネットを検索したところ、「おねがい」シリーズや「ガルパン」や「あの花」らと比べ、聖地巡礼レポがほぼ皆無。ならばGWの遠出ついでにやってやろうというのが今回の趣旨です。

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 というわけで、湘南新宿ラインに揺られて宇都宮に到着。私の家からここまで片道120kmで、ロングライダーズな感覚からすると当然往復自走となりそうですが、ヘタレで貧脚なため、当然のように輪行で乗りつけてしまいまった。富士山周辺に輪行テストに行ったレポも書きましたが、あの後、何回か輪行したおかげでもう5分くらいで収納・展開が可能に。心が折れてもサッサと電車に乗れるようになったため、心が折れやすくなっている気もします。時間と体力に余裕があれば、自走で帰ろうかなと少し思いながら、宇都宮散策を開始します。

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 幼少時から都内で育ったメンバー揃いのクランなので、新宿から2時間もかからない宇都宮ですら“遠出”感覚。都内ではあまり見かけなくなったモノに対するアクティブセンサー感度はイージス艦レベルで、さっそく「セクシーパブ スーパーギャルズ」の看板を発見。「バー あけみ」レベルではありませんが、なかなか味わい深い昭和臭。というかキャバクラかこれ。

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 c2007黒田硫黄・講談社/「茄子 スーツケースの渡り鳥」製作委員会

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 宇都宮駅前は直線が長く、適度に平坦で非常に走りやすい印象。なるほど、クリテリウムなどに使われるのも頷けます。

 いやーここを走るだけでも気持ちがいい。

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 選手になったつもりで直線を堪能しつつ、ペペ達が夜に繰り出していた、「たまり漬け」の漬物屋さんを探します。Google Mapで大雑把に検索すると、それらしい店にピンがドロップ。

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 c2007黒田硫黄・講談社/「茄子 スーツケースの渡り鳥」製作委員会

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 お、発見! 看板の「たまり漬」「タマリ漬」とカタカナになっていますが、店の外観は……
 まったく違います。

 あれ!? この店じゃないの!?


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 c2007黒田硫黄・講談社/「茄子 スーツケースの渡り鳥」製作委員会

 店の前で動画をあらためて確認。商店街を抜け、漬物屋に向かっているのを思い出し、駅の反対方向(ロードレースが行なわれる側)へ。

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 c2007黒田硫黄・講談社/「茄子 スーツケースの渡り鳥」製作委員会

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 お、良かった。どうやらこっちが正解のようです。駅を挟んで両側に店舗があったみたいです。

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 c2007黒田硫黄・講談社/「茄子 スーツケースの渡り鳥」製作委員会

 お次はペペ達が宿泊し、ローラー台で自転車壊していたホテル。

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 こちらも漬物屋のすぐそばで発見!! 偶然ですが、ディナーショーのポスターまで、なんか雰囲気が似ています。内部もアニメと似ているのでしょうか……入ってないのでわかりませんが。

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 などなど、しばし観光しつつ、ついでに餃子も食べつつ、宇都宮の街を堪能。その後は、物語のキーパーソンでもあるザンコーニの練習コースを辿ります。宇都宮市街から、大谷方面の山の中へとクランクを回すと、建物が徐々に少なくなってきました。

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 10kmほど進むと、大谷に到着。そう、“大谷石”で知られる、大谷です。「歴史と石の街へようこそ」という看板が
出迎えてくれます。後続に沢山いたはずの車が1台も無くなり、この道に曲がったのが私一人ですが、気にしない事にします。

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 大谷の街は、小川が流れるのどかな雰囲気。いつも排ガスとバスとトラックにおののき、サイクリングロードに逃げている身としては、自然豊かで車の少ないこんな道をゆったり走っていると、「あー、本来こういう場所を走るべきだよなぁ」なんて思えてきます。森の中から聴こえる鳥の声も、スピーカーで再生してるんじゃないかと思うほど明瞭&大音量でビックリ。ああ、東京から抜け出せたんだという喜びを噛み締める瞬間。

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 ちなみに、自転車というか、あまり人間とも頻繁にすれ違わない場所ですが、この旅ではロードに通算5回くらいすれ違いました。背負っている荷物から察するに、いずれも地元の人なのかもしれません。さすが、宇都宮は自転車の街だなぁと関心しました。

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 とかなんとか言っているあいだに、大谷寺に到着しました。

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 参拝客向けの駐車場に愛車を地球ロック。石の街だけあり、さっそく石まみれです。

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 ふと土産物屋に目をやると、宇都宮ブリッツェンのポスター発見。地元の人が応援している事が伝わってきます。

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 c2007黒田硫黄・講談社/「茄子 スーツケースの渡り鳥」製作委員会

 ザンコーニは自転車で乗り入れていましたが、私は徒歩で中へと進みます。見上げるとそこには……。

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 c2007黒田硫黄・講談社/「茄子 スーツケースの渡り鳥」製作委員会

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 でけえええええええええwwwwwwwwwwww

 大谷平和観音という観音様でして、高さは26m以上。下から積み上げたのではなく、岩肌から掘り出した、いわゆる磨崖仏(まがいぶつ)で、古いものではなく、昭和23年に太平洋戦争の戦死者を追悼するために掘られたものだそうで。いやぁ、実物を目にすると、パース感覚が狂うほどのデカさがあります。

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 ちなみに、横の階段で観音様の上まで登れるようになっていましたが、ここで足のパワーを使いきると後で泣きをみるのは明白なのでやめておきました。大人になったもんだ。

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 観音様を堪能した後は、大谷寺へと移動。

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 天台宗のお寺ですが、ここにも磨崖仏があります。

 ライバルの自殺に苦悩したザンコーニが、導かれるように訪れた千手観音像「大谷観音」があるのが、このお寺。ちなみに千手観音は撮影禁止なので、アニメのスクショのみで。実物は雰囲気そのままですが、4mくらいあり、アニメより大きいなと感じました。写真はこちらで。平安時代初期、今から1200年ほど前に彫られたもので、真偽の程は知りませんが空海作だそうで。当時は金箔仕上げだったとか。宝戟とか、手の先の細かい部分は良く見てもディテールが崩れ気味でわかりませんでした。ただ、淡い光に浮かび上がる磨崖仏には独特の雰囲気があり、普通の仏像や観音像とは異なる魅力があります。

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 c2007黒田硫黄・講談社/「茄子 スーツケースの渡り鳥」製作委員会

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 観音様を後に、次なる目的地へ……。写真が多くなるので、次回へと続きます。

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 c2007黒田硫黄・講談社/「茄子 スーツケースの渡り鳥」製作委員会

 ちなみに、「茄子 スーツケースの渡り鳥」の最大の魅力は、ヒロイン・ひかる(CV:坂本真綾)の意外に巨乳なところ純朴な可憐さ。彼女にボトルを渡されるために鑑賞するアニメと言っても過言ではありません。

 二次元と三次元の区別がつかない私の考察によると大谷寺の娘なので、さっきの寺にいたはずですが、X0年くらい前にひかるちゃんだったのではないかという人しか見つかりませんでした GWで旅行中だったんでしょうきっと。

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 声優面で言えば、「茄子」シリーズのもう1つの見所が、ペペ&アメディオの絶妙なやりとり。演じているのが大泉洋&藤村忠寿(北海道テレビ)と、「水曜どうでしょう」ファンにはお馴染みのコンビ。高坂希太郎監督が、どうでしょうファンだったため、実現した声優起用ですが、恐ろしいほどハマってます。

 しかし、大泉洋はホントに声の演技ウマイっす。一般にはレイトン教授のイメージが強いかもしれませんが、二枚目と三枚目を行ったり来たりするペペ・ベネンヘリのなんとも言えない性格が、非常に声のトーン&スピードとマッチしていてハマリ役。絵柄が同じだからというのもありますが、このアニメを観るたび個人的には、ルパン三世の山田康雄を継ぐのは、クリカンではなく大泉洋であるべきだと思ってしまいます。

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 c2007黒田硫黄・講談社/「茄子 スーツケースの渡り鳥」製作委員会