自転車乗り向け漫画紹介、第4回目は、同人誌の「ロングライダーズ」を読んでいる人にはお馴染み、三宅大志氏の「ろんぐらいだぁす!」です。月刊Comic REX連載で、先日めでたく第1巻が発売されました。それにしても自転車漫画でもやはり表紙はニーソ。流石のこだわりです。

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 同人誌の方にも登場しているキャラクター達による、本格的な自転車ロングライド漫画。原案・企画協力はLONGRIDERSと、まさに鉄壁の布陣。1ページ目から「ロシアで1,200km走ろう」みたいな話になるかと思いきや、主人公の女子大生・亜美が、折りたたみ自転車に一目惚れして、自転車屋に出掛けたところ、10万円超えの自転車ばかりでカルチャーショックを受けるところからスタート。自転車に興味が無い人も、すんなり入り込める流れになっています。

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 結局、大規模チェーン店で手頃な価格の折りたたみ自転車を買った亜美は、サイクリングの楽しさに目覚め、ロードで意味不明な距離を好んで走る人達と出会い、やがて深みにハマって行くという流れ。折りたたみ自転車から、この沼にハマりこんだ私としては、とても他人ごととは思えません。

 それゆえ、読んでいても「あーあるある、こういう事」のオンパレード。朝食抜いてサイクリングに出かけて、ハンガーノックになる展開もあり、「ロングライドに必要な知識」も自然と身につくようになっています。

 では、ゆるいハウツーモノなのかと言うと、第1巻でさっそく「ブルベ」や「フレッシュ」など、コアな単語も登場。普通じゃない人達に誘われ、いろんな意味で世間の感覚と何かがズレた世界が垣間見える面白さもあります。

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 個人的に期待しているのが、ウェアやライト、サイコン、各種ツールなど、小物類を選んだり、買いに行く楽しさをしっかり描いてくれそうな所です。自転車に乗って、遠くまで行く楽しさももちろん大事なのですが、相棒を整備したり、出かけて不安を感じた部分を小物の追加で解決し、徐々にステップアップしていく楽しさも大きなもの。自転車レースの魅力や厳しさ、それにまつわる熱い人間ドラマなんかも良いんですが、自転車に乗って家から出発するだけで、誰しもが気軽にプチ冒険できる気軽さが自転車趣味の魅力。そんな“小さな出来事”を積み重ねていく方が、リアリティがあってためになる趣味漫画としては面白いと感じます。

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 気に入って買ったはずの安い折りたたみ自転車に、亜美がどのような不満を抱き、ロードバイクへとステップアップしていくのか……。そして、どのように距離感覚が壊れていくのかw 今後が非常に楽しみです。

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