自転車雑誌やムックの中でも、特に変態度(褒め言葉)が高くて面白い「ランドヌール」。"ブルベ”と呼ばれるロングライド認定イベントに挑戦する人達を特集したもので、私のようなヘタレローディーが参加する日は遠そうですが、長距離移動時に重要になるノウハウとか、装備とかは非常に参考になりますし、読んでいるだけで楽しいもの。
その中で気になったのは、テールライト、つまり尾灯です。現在私は猫目の「RAPID 5」というのを使っています。理由はラピッドモードという派手な点滅モードのカッコ良さに惚れて。蛾とそれほど動機は変わりません。
話戻りまして、ランドヌール達の機材を見ていて気付いたのは、シートステイ(後輪の上にあるフレームの足)に、”強烈な光を放つ棒”がついている事。商品名は「ファイバーフレアライト」というのだそうです。
簡単に言うと、導光板を丸めて棒状にしたモノの頭とケツをライトで挟んで、棒自体を光らせているライトです。もっとわかりやすく言うと、コンサート会場で皆が振るLED式のサイリウム(LEDの光を導光板に伝わせたもの)を、うにょんと長くしたものです。
単なる尾灯と比べ、光っている部分の面積が大きいのでよく目立ちます。これを自転車の後部や、ヘルメット、リュックなどに取り付けて、夜間走行時のクルマへの自己アピールを強めるために使われているようです。
というわけで、これがファイバーフレアライト。ロングバージョンとショートバージョンがありますが、こちらはロングタイプ。見ればわかりますが、赤く光るタイプです。他にも青とか緑とか黄色があるようで。私のロードは黒+赤のカラーリングなので、赤が無難だろうという判断です。
中身はこんな感じ。簡単に曲がりますが、好き放題曲げて良いというわけではなく、45度以上曲げるとイカンようです。フレームやヘルメットの形状に沿わせて、ゆるやかにカーブさせる……ってのが基本的な使い方になりそう。
ライトオン!! 部屋が明るいとイマイチよくわかりません。
電気を消すとこんな感じ。3歳児なら、これだけで3時間くらい遊べるであろう魅惑的な光。金槌でぶっ叩いて”刀匠ごっこ”とかしたくなります。
サイリウムごっこww
パワーのある輝度なので、実際に目の前でゆらゆら振ると、旗のように残光が残ります。
シートステイに取り付けたところ。
暗くなるとこんな感じ。
いやー、思っていたより目立ちます。点滅モードも備えているので、ビカビカさせて、じっと眺めているとポケモン発症しそうになります。
尾灯のラピッドモードと組み合わせて夜の街を疾走すれば、一人エレクトリカルパレード(ただし赤色のみ)。
残光イメージ。こんなくだらない写真のために外部フラッシュ持ち出すアホさ。
試しにちょっと近所を一周してみましたが、信号待ちしていたら横断歩道の幼女に「ママ!! アレ! アレ! 」と近距離で指を刺されました。フランス語の「Allez! Allez!」(行け! 行け!)の意味だと思われますので、応援されたのだと解釈しています。
ANIPOVとかで光らせている人の気持が少しわかりました。
ただこれ、発想としては”痛ホイールのイラストを夜にも見せたい”という事なんだと思いますが、ある程度の回転数を維持しないと綺麗なイラストに見えないのが悩ましいところ(ビデオ撮影するときもシャッタースピードを落とさないと恐らく綺麗に撮影できないはず)。
ふと思ったんですが、真っ白のホイールカバーを装備して、フレームに取り付けたアームに超小型のPICOプロジェクタでもくっつけて、ホイールをスクリーンに見立ててイラスト投写すれば、回転数とか動画対応とか一気に解消しそうなんですがどうなんでしょうか。そんなに近距離で広範囲投写ができる光学系が無いような気もしますが、4台くらいで分割投写したりとか。つかバカじゃねえのオレ。
シャッタースピードを遅くして、露光中に光っている被写体を動かして撮影すると、
光の軌跡を1枚に収められます。
残光と、自転車などの光っていないものを1枚の写真に同居させるためには
フラッシュのスローシンクロって機能を使って、シャッターが開いた瞬間とか
閉じる瞬間に一瞬だけ光らせています。言葉で説明すんの難しいですがw
ちなみに最後殻2枚目の自転車の残光写真は、
シャッターを4秒間あけて、その間にカメラを水平に振って、
シャッターが閉じる瞬間にフラッシュを発光させるとこんな感じになります。
つまり自転車は微動だにしていませんw
おかげさまでドッコイダーまた見たくなりました。