自転車の後ろは赤いライトをビカビカさせてアピール十分ですが、前方はどう照らしていこうかというのが、今回のお話です。
これは、ミニベロに取り付けていた猫目の「HL-EL130」というモデル。ごくごく標準的なライトで、街灯のある街中を、ママチャリとか普通の自転車で走るには十分な性能だと思います。LEDの単灯式で輝度は75カンデラ程度。
こちらが、ロード購入と共に導入した新兵器「HL-EL625RC」です。ネットを巡回しつつ得た情報を統合すると、「とりあえずスゲエのが欲しけりゃコレ」という事らしいです。パッと見、ショートサーキットとかETを彷彿とさせるLED×2灯式。歳がバレるな、WALL-Eとか言っとくべきだったか。輝度は約5,000カンデラと桁違いです。
電池タイプではなく、リチウムイオンバッテリ内蔵型で、USBで充電するタイプです。一晩中走るような超ロングライドなら、電池タイプで明るいやつとか、2台体制とかにした方が良いのかもしれませんが、そこまでヘビーな事はしていないのでとりあえずバッテリライフに不満はありません。
光らせてみたところ。実にオーソドックスなホワイトLEDの発色。余計な色がつかないので写真撮影の補助にも活躍(ホントかよ)。目玉が巨大に見えるのは、LEDの背後にある反射板が大きいためですが、これが暗闇で効いてきそうです。
ただ、輝度がどうの、カンデラどうのと言ったところで、実際どのくらい明るさが違うのか、見てみなければよくわかりません。ちょっとテストしてみましょう。
モデルを用意。
部屋の電気を消してみます。
まずはこちらから。
ま、いたって普通のライト。いちおう、前方に人がいたら判別できます。
では、いよいよ真打ち登場。
いざライトオン!!
あかるっ!!
輝度そのものが強いだけではなく、光がより広範囲に当たっているのがわかります。
これでも十分明るいというか、直視すると眼が痛いほどですが、なんとこの明るさで「ローモード」。ボタンを押すと、「ハイモード」に切り替えられます。
ではハイモード、どうぞ!
ちょwww
『ああヴァニラさん、
あなたの神々しさで何も見えません……』
輝度の違いはわかりましたが、室内でぬいぐるみを照らしていても、実際の利用シーンでどのように違うかはよくわかりません。というわけで、屋外へ。
黒い画像ではありません。街灯がない壁を撮影した写真で、よーく見ると薄っすら何か写っています。
まずはこちらから。
街灯がある街の中ならなんとかなるライトですが、このように自分の手すら見えないような、真っ暗な場所ではちょっとパワーが足りない印象です。前方に誰かいたらわかりますが、例えば道路に猫がうずくまっていたら、おそらくまったくわからないでしょう。
では先生、よろしくお願い致します。
すげえwww もはや明るさの次元が違うww
ハイモードはどうでしょう
ひwwるwwまwwww
流石にクルマのライトと勝負できるほどではありませんが、イメージとしては自転車のライトより、クルマのライトに近いです。
写真だけ見ると、「こんなに明るい必要があるのか?」と思いますが、実際に夜道をロードで走ってみると結構助かります。例えば環八とか環七とか靖国通りとか、そういった超巨大幹線道路では街灯が強烈に明るいので、ここまでの光は不要に思えますが、前方の明るさだけでなく、上下左右への“光の拡散”が広範囲で、なおかつパワフルであるため、路面が良く見えるのが嬉しいポイントです。
タイヤが細いロードは、ママチャリやマウンテンバイクなどと比べると、段差でガツンとリム打ちなどした際にパンクする可能性が高いため、“荒れた箇所”は事前に察知し、華麗に避けて走りたいもの。しかし、夜では路面が見難く、「なんか黒いものが見えるけど、穴だか、泥まみれの軍手だか、水たまりだかわかんねえ」という事もしばしば。このくらいの明るさでライトが照らしてくれると、昼間のような路面判断力で夜道が走れ、安心に繋がります。ライトにもいろいろな種類がありますが、単純な明るさだけでなく、”拡散具合”も注意するのが良さそうです。