前後輪を両方外すタイプの輪行袋を試したところ、収納にやたらと時間がかり、後輪を外した事で付着した汚れによりいつの間にか自転車掃除になっていたというのが前回までのお話。

 自転車に関して金銭感覚がぶっ壊れた大人なので、「前後輪外すタイプは、泊まりがけとか飛行機用とか、時間がある本格的な輪行用にしよう」と自分の中でポジティブな理論武装を行ない、そそくさと「前輪を外すタイプの輪行袋」も買ってみました。なぜなら富豪だから! 冷静に考えると3,000円かそこらのビニール袋買ってドヤ顔してるだけですが。

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 アフリカゾウ用のボラギノールではありません。これが輪行袋。なんでこんな形なのかは、後述します。

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 妙な形状のハードケースだけでなく、普通のポーチも付属しています。

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 そんでもって、ホイールバッグも購入。これも後で登場します。

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 前回やたらと時間がかかったので、今回は気を引き締めて初収納に臨みます。まずは前輪をサクッと取り外し、保護のためにフロントエンドを装着。

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 さらに、床に置いた時の衝撃を緩和するため、前回、フレームに巻きつけて傷防止に活用した滑り止めシートを再利用。フロント下部に巻きつけます(普通はこの工程はいらない)。

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 次に、ステムの部分にショルダーベルトの片方をつけて……

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 フレームの後方にも付けて……

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 完成するとこんな感じのショルダーベルトになります。

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 んで、輪行カバーをハンドルの頭からガバっとかぶせて

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 本体部分はとりあえずこれで完成。

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 残りの前輪をホイールバッグに収納。

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 完成!! 
 はええええええええええwwwwwwwwww

 前回、写真撮りつつ1時間半かかりましたが、今回は写真を撮りつつも10分くらいで収納完了。おそらく真剣にやれば、5分ちょっとくらいで収納できるのではないでしょうか……。

 いやぁー後輪を外さないだけで、こんなにも楽だとは驚きました。これなら、ミニベロの輪行とあまり変わらないくらいの手軽さで輪行できそうです。

 ただ、収納後もサイズはかなり大きめ。前輪外しただけなので、これは仕方ありません。

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 また、本来は上の写真のように、前輪をフレームに固定。輪行袋の中に、一緒に収納する事になっています。こうすることで、前輪が”前足”になるほか、前後の重量バランスがとれ、肩がけした時に並行になるようです。

 しかし、私の場合は、ホイールとフレームの干渉を恐れ、緩衝材を巻く時間と手間を嫌ってこのタイプの輪行袋に手を出したわけで、最初から前輪は別のホイールバッグに収納すると決めていました。その代償として、輪行袋の中で自転車はリアヘビーになり、肩がけするとリアが下がります。

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 ただ、地面にこすれるほどではなく、ロードバイク自体が非常に軽いので、案外この状態でも普通に歩けます。ぶっちゃけ、ロードより重いミニベロを、輪行時に駅で運んでいた経験からすると、見た目は重そうですが、ロードの方がかなり軽くて楽です。

 残る問題は、この巨大な荷物を人やモノにぶつけたりしないよう、慎重に持ち運ばねばならない事。これは、実際に何回か輪行してみて、経験値を重ねていきたいと思います。

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 んでもって、最初に登場した座薬にビッグライト当てたみたいなケースの使い道。このように、輪行袋をドリンクホルダに収納できるようになっています。荷物が少ない旅の時に自転車にトラブルがあったという場合でも、これさえ突き刺しておけば、とりあえず帰ってこれるという安心感が良いですな。

 というわけで、近いうちに実践してみたいと思います。

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