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 夏に運動&写真撮影用移動ツールとしてミニベロ(小径車)のDAHONを買って、

 それから約4カ月……。

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 ロードバイクかったったwwwwwwwwwwwww

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 チャリ屋の兄ちゃんに「手軽な小径車やクロスでハマってロードへ、って流れは多いですけど、早いっすねw」とか、編集部の後輩に「気持ちの良い(金の)使いっぷりですね」とか言われましたが、知るか! しかもフルカーボンロード買ってやったわ!! 他人の価値観気にするくらいならオタ人生など歩んどらんわ!! 財布の口が精神的にぶっ壊れているので「調整したサドル位置の目印にするためだけのシリコンゴム」とかまで「便利ですよ」と言わるがまま自転車屋で買い、帰宅後「輪ゴムでよくね?」、つか「ペンとかで印つけときゃよくね?」と我にかえるまで8時間ほど必要な昨今、いかがお過ごしでしょうか。小沢昭一の小沢昭一的以下略。

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 選んだメーカーは、イタリアのPINARELLO(ピナレロ)。イタ車です痛車。自転車と言えばヨーロッパ。以前、サイクルモードフェスタで気に入ったのでこのまま乗って帰りたいとか書いていたメーカーですが、モデルは違います。

 このメーカーに決定した最大の理由は、名前の響きです。そういえば、のんれす師に、自転車メーカーの名前とロゴをズラッと見せた時も、「ピナレロが一番カッコイイ。ピナっとしてレロっとしているから」(ヨブ記:42-6)と述べられておられました。

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 言葉の響きで9割、唐揚げ1割で生きて来た人生ですが、名前の響きが普通なメーカーの自転車も避けず、しっかり試乗して来たのは何回かブログで書いた通り。実際にはお店の試乗会なんかも行きまして、目星をつけた6メーカーくらいの車種を乗り比べてここに至ります。

 モデルは「ROKH」。個人的な要望として、特にスピードを出したいとか、ひたすら富士山登りたいという気はあまり無く、「快適に長距離を巡航できる事」を条件として選んだ結果、レースもバリバリOKというモデルよりも、おのずとコンフォート寄りの機種に絞られました。

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 最終的にピナレロと悩んだのが、以前も書いた、米TREKのDomane(ドマーネ)。理由はもちろん、名前の響きです。だってドマーネですよドマーネ。洋食屋で連呼したら、変な色のパエリアみたいな料理出てきますよきっと。ただもんじゃねえ。なんて口が気持ちい単語なんだ。そういえば、購入のために自転車知識猛勉強したら自転車ショー歌に出てくるメーカー名全部わかるようになりました。茄子初めて見た時は、興味なかったのでビアンキくらいしかわからなかったのに。その時は、ゴール前のスプリントの描写が迫力あって面白いなくらいの印象でしたが、今となっては音こそ最大の注目ポイントだとようやく気づけるようになりました。



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 実際乗り比べてみると、乗り心地の滑らかさではドマーネの方が上かなと感じました。しかし、ソフトな中にも適度な硬さがあり、「カーボンロードに乗ってんだな」感があるROKHの方が、路面からの情報量が多くて楽しいかなぁと、逆に感じるようになりました。ただ、それっぽい事を言いつつも、しょせんは初心者。バイクごとのキャラクターの違いに、そこまで大きな差を見いだせるものでもありません。

 そうなると重要になってくるのは、デザインとカラー。ここで、自分的にはどうしても外せないポイントが。それは、形状がホリゾンタルである事。ホリゾンタル、つまり水平とか、菱形の意味ですが、自転車のフレーム形状で言うと、トップチューブ(股の下に来る、一番上の棒)が、地面と水平になった形状の事を言うそうです。
 
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 おそらくロードバイクと聞いて、多くの人が思い浮かべるのがホリゾンタルのシルエットだと思います。かくいう私も、ホリゾンタルがカッコイイというか、「どうせロードバイクを買うならこのカタチじゃなきゃ」みたいな、変な思い入れがありました。 

 しかし、現在は剛性を高めるための工夫として、このトップチューブが、サドル側に向かうにつれてスローピングしているモデルが増加。ドマーネもその傾向があり、デザイン的にシックリ来なかったのが決め手となりました。

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 ピナレロの場合は、トップチューブが平行と言うよりも、むしろ膨らんでいるような、曲線が多い有機的なフォルムが特徴。ちと派手ですが、ミニベロのDAHONがどちらかというと可愛いというか、エレガントっぽいデザインだったので、「ロードはちと攻撃的なデザインでも良いかな」と思うようになりました。

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 で、乗ってみて結局どうなのよ、ミニベロと違うの? という話ですが、まだ完成したばかりで、合計100kmも乗ってないのでどうこう言える状態ではありません。ただ、1つ確かな事は、ママチャリともマウンテンバイクとも、そして小径車とも違う世界の乗り物という感じ。DAHONで感じた「ただ走ることが楽しい」という軸を、ひたすら先鋭化した先にある何か。まあこのへんは感想がまとまった頃にでも。

 しかしまあ、恐ろしく楽にスピードが出ます。自転車でスピードと言ってもイメージしにくいですが、例えば、のんれす師が渾身の力で漕ぐママチャリを「ほいじゃーねー」というトーンで、あまり力も入れずにスーッと楽に抜き去り、惰性で途中から漕がなくても姿が小さくなっていく……ようなイメージ。妙な話ですが、初めてアイススケートリンで滑れた時の事を思い出しました。幹線道路で車に混じって走る時も、以前のようにヒーヒー泣きながらクランクを回す必要が無く、余裕ができて快適です。

 あとはロングライド。どのくらいの距離を走れるのかという事。ミニベロの場合、50kmくらいで「もーいいわ」という気になりますが、同じような距離を一気に走って違いがどの程度出るのか? そして、運動不足の私が100kmくらいは走れるようになれるのかどうか……。無理をしない範囲でチャレンジしたいと思います。

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