11月に開催されたサイクルモードインターナショナルで、生まれて初めてロードバイクに乗って大はしゃぎした話を書きましたが、またまた大規模試乗会に参加してきました。イベント名は「スポーツバイクデモ」。新宿や上野をはじめ、各地に展開しているスポーツ自転車の大規模チェーン店「ワイズロード」が開催するもので、各自転車メーカーが試乗車を用意。「乗って気に入ったら、ぜひワイズロードで買ってね♪」というようなイベントです。

会場は荒川サイクリングロードに近い、彩湖のほとり。到着すると、さっそく風のように疾走するロードバイクの群れ。……これは試乗会ではなく、エンデューロと呼ばれるレース・イベントの一種。試乗だけでなく、自慢のバイクで参加できるレースも用意されているというわけです。
しかしロードバイクは速いっすな。距離が近いので流し撮りの横振り動作自体は楽ですが、スピードが速いので上手くフレーミングするのが一苦労。散歩で持ち歩いているミラーレス(NEX-7)ではちとツラく、D3持ち出したくなります。重いのであんなもん背負って自転車乗りたくないですが。

会場内はこんな感じ。中央に試乗コースが設けられ、周囲に各メーカーのブースを配置。そこで自転車を借りて試乗コースを好きなだけグルグル周り、「うーむ」とか「ほほー」とか言った後で、ブースに返却……を繰り返すカタチになります。

サイクルモードインターナショナルの試乗コースは幕張メッセの展示棟内部だったので、床がまっ平ら。恐ろしくスムーズに走れましたが、実際の道路を走っている感覚には程遠く、今回のイベントの方が、アスファルトでところどころ凸凹しているところもあり、よりリアリティのある路面になっています。

試乗コースだけでなく、各種パーツや周辺機器の展示、即売、アウトレットコーナー、有名選手や芸能人が来るような舞台、トークショーなどもあり、まあちょっとしたお祭りみたいになっています。

1カ月前にロードバイクの速度や軽さ、走りやすさ、直進性の良さに驚いたのは記憶に新しいところですが、実はその後も某店舗の試乗会や、会社の人のロードなんかにチョロッと乗ったりして、メーカーによる特徴の差や、ロードと一口に言っても、スポーティーなモデルやコンフォートなモデルなどがある事も理解。興味が出た車種を記憶し、乗り比べてみようという意識で参加しました。
興味を持つと、ガーッと調べあげて知識を詰め込むオタ体質なので、右も左もわからなかった前回とは異なり、各メーカーのラインナップもなんとなく頭には入っており、「これが新鋭だけどカーボン素材の扱いに慣れたニールプライドのバイクか」とか、「ピナレロには東レのカーボンが使われてて……」とか、一台も持ってないクセにいっちょうまえの事をブツブツ言いながら会場を散策。


そして試乗。単にクランクを回すだけで騒いでいた前回とは異なり、落ち着いて乗り味を比べられるようになりました。
しかし、落ち着いていられない人も約1名。

何故かのんれす師も参加。重量20kmオーバーの超重量級ママチャリしか乗ったことの無い男が、人生初のフルカーボンロードにまたがる図。サイクルモードインターナショナルで受けた初心者講習を思い出しながら、とりあえず「乗り降りの時にコケないようにするまたがり方」と、「右手のシフトチェンジとブレーキの掛け方」だけを伝授してぶっつけ本番。

初めてとは思えないスピーディーなライディング、

いろいろ乗り倒して一番わかりやすいというか、感心したのがトレックの「DOMANE(ドマーネ)」というバイク。普通、ロードバイクのフレームは、股下にあるトップチューブ、ダウンチューブ、サドルの下にあるシートチューブ、後輪を支えるシートステーなどが結合しているものですが、このシリーズはシートチューブが分離。ベアリングで結合されています。

つまり、凸凹の道をガタガタ走っても、サドルを支えるシートチューブが滑らかに動く事で、その振動を吸収。オシリにあまり振動を伝えず、楽に走れるというもの。マウンテンバイクのようにバネをいろいろ取り付ければ同じように乗り心地の良いバイクは作れますが、重くなりますし、足で回したクランクが生み出すパワーにもロスが生じます。それを抑えつつ、乗り心地を良くしようという技術で、「ISO SPEED」と呼ばれているそうな。
確かに走ってみて、わざとアスファルトが荒いところを通過しても、オシリに伝わる振動が、このシリーズだけ凄くソフト。まるで綺麗に整備されたばかりの道路を走っているような気分です。
動画だとわかりやすいです。
とかなんとかやっていると、途中で冷たい通り雨。その後は晴れ間が広がりましたが、試乗会も一時中断されました。

そんな時は、熱いお汁粉を食べるのが一番。

会場アナウンスで「雨の路面を走行した感覚も試せるのはこのイベントだけです!!」とか叫ばれていて、皆が笑う一幕も。ま、確かにその通りです。

1カ月前にも撮影した団長に再び遭遇。

TTバイクって厨二心をメチャクチャくすぐられるんですが、なんなんですかねこのカッコ良さ。ディスクホイールを装着してグワングワン言いながら凄いスピードで走っているのを見ると、ステルス戦闘機を彷彿とさせます。いつか乗ってみたいなぁ……。
とまあ、イベント終了まで乗りたいもの乗り倒し、その足で家の近くの行きつけのスポーツ自転車屋へ。コーヒー飲みながら社長&メカニックのオジサンと「いやー面白かったっす」とかウダウダ話をしていたらすっかり夜に。んなに乗ったのならワイズロードで何か買ってこいよという話ですが。すんません。お汁粉しか買ってないわww