Vita版モンハンとも呼べる、Vitaとしては初のネイティブ(アドパ使わずという意味)オンラインプレイ対応の“狩りゲー”「ラグナロク オデッセイ」の発売日を迎えたり、GRAVITY DAZEの発売も間近だったり、いろいろ忙しい感じのVita事情ですが、しれっと公開されていた「墨鬼 SUMIONI」の体験版もプレイしてみました。



 簡単に言うと、紙本墨画の絵巻物を横スクロールアクションにしたような作品で、タッチパネルで指を筆に見立てて画面上に線や図形を描き、それを足場にして先に進んだり、召喚獣を呼んだりするゲームです。ぶっちゃけ「大神」のパクリですが、「じゃあ和風でタッチパネル使ったゲームで、他にどんなシステムが思いつくんだよ」と言われると代案も浮かばないので文句も言えません。

2012-02-02-002940

2012-02-02-002954

 雰囲気は良く出来ていると思うんですが、ひと通りプレイして「どうなんだろう、このゲーム」という疑問が拭えません。そもそも、Vitaという超最新ハードで、平面的な横スクロールアクションってどうなのよという根本論を口にしたくなりますが、それを差し引いても体験版の段階では、真新しさや派手さがあまり感じられず……。まあ、たまに軽くプレイするなら良いのかなぁという感じ。 思い切ってボリュームを少なくして、1,000円くらいのダウンロード専用ゲームとかでもよかった気がします。きっと先に進めば爽快感も増すのかもしれませんが。

2012-02-02-003133

 それにしても気に入らないのは、筆書き入力デバイスとして、前面のタッチパネルしか使えない事。これは他のVitaゲームでも言える事なんですが、もっと背面タッチパネルを活用できないもんなんでしょうか? 例えば  「墨鬼」の場合、墨で橋を描いてその上を渡るにしても、一度右手をボタンから離し、画面に触れなければならず、主人公が棒立ちしている中でシュッと線を引くという……プレイの流れの“寸断”を強く感じます。

2012-01-29-155149

 もし背面タッチパネルで 線が引ければ、左右の手を本体から離さず、キャラを動かしながら墨を駆使する操作性にできたのでは? テストしてダメだったのかもしれませんが、コンフィグで選べるようにして欲しかったなぁとか。電車内で立ったままプレイする事もあるので、本体のホールド性を損なう無駄な前面タッチパネルの乱用には、あまり良い気がしません。「 墨鬼 」もそうなんですが、単なる選択肢のチョイスや、決定操作にボタン入力を使わせず、画面をタッチさせるゲームもたまにあり、「なんでお前の都合で押しにくい画面内のボタンに親指を思い切り伸ばさにゃならんのだ」と言いたくなる事も。

 入力デバイスを満載した最新ゲームプラットフォームに対しての、各社参入第一弾ゲームに向かって「UIがこなれてない」と文句を言うのも酷でしょう。きっと年末くらいのソフト群では、このあたりの操作法も、ある程度標準的なものが固まってきそうな予感です。

2012-02-02-003210

 そういえば、GRAVITY DAZEの新作PVも来ておりました。ハーマイオニーと牧瀬紅莉栖を足して2で割って留学させたような女の子が可愛いです。 GRAVITY DAZEもやりたいですが、 「ラグナロク オデッセイ」 をやってみようと思っているんで、ちょっと後回しになりそうです。