中学頃から秋葉原に入り浸っていたせいで、PC-98/88以降、学生時代のPC(ノート除く)は、大半が自作で、1台か2台がショップブランドというPC遍歴。別に自作が好きだったわけではなく、単にお金が無く、メーカーPCの仕様に不満があったので自作するしかなかったというのが理由です。

 20091008org00m040026000p_size8

 もっとも、安物PCケースを買い、特売のマザボだけ組み込んで、毎週アキバに通って安いCPUやビデオカードを物色しながら、少しずつ組み上げていくのが楽しくなかったと言えば嘘になります。そのおかげでPCには少し詳しくなりました。

 逆に、金持ちの友人達は親から一気にお金をもらってPCを買うというのがパターン。彼らから購入相談を持ちかけられると、安価でスペックの良いショップブランドPCや、GATEWAYのような黒船格安メーカーPCを勧めていました。理由は以下の3つ。

1.「PCを自作する」と言うと、(友人の)親が不安に思ってお金を出してくれない

2.価格に対して処理能力が高いマシンになるため、「勉強のため」など嘘八百の目的はさておき、最終的なメイン用途となるゲームが快適にプレイできる。また、拡張性も高い。
 
3.DOS/V互換機としてよりプレーンなPCであれば、メーカーPC固有の問題が発生せず、トラブル対処時に原因が特定しやすい=修理させられる自分の負担が軽減できる

 この基本原則は、現在でもあまり変化していないのかもしれません。ただそれ以前に、「そもそもデスクトップPCを買う人がいなくなった」という大きな違いはあります。
 
 昔話はともかく、そんな流れで、社会人になってもシコシコ自分でPCを組んでいました。しかし、今回の新PCは心機一転、「PCショップに頼もう」と決意しました。理由は簡単、「金はあるし、もう面倒になったから」。時間をお金だととらえる事が、年をとる事なんだと思います。

pc001

  昔からガーゴーうるさいPCは嫌いなので、この機会に贅を尽くした静音PCを組んでもらおうと思いましたが、静音PCで有名な某ショップでBTOしてみたところ、覚悟はしていましたがかなり高価で(他ショップで同等スペックをBTOするより4~5万円程度の高価)、「金はある」と豪語した5秒後に逃走。「そこまで高価ではないけど静音PCで定評のあるショップ」にチェンジ。己の小市民さを実感しました。

 店に行くのも面倒なので全てメールでやりとりはしましたが、今のショップは非常に親切。「このケースにしようと思うんだけど、純正ケースファンを、このメーカーのファンに交換すると効果ありそう?」とか、「この吸音材入れる必要ある?」みたいな漠然とした質問にもしっかり回答してくれました。

 昔買ったショップブランド(10年以上の大昔)はBTOの幅が決まっていたり、細かな注文には応えてもらえなかったりしましたが、今は本当に至れり尽くせり。価格も自分で組むのとそれほど大差は無く……。当然ですが届いたPCはプロが作っているので配線経路も無駄が無く、処理も綺麗そのもの。しかも円高でPC自体の価格も昔と比べると控えめと、つくづく良い時代になったものです。同時に、「PCをわざわざ自作する必要性」が薄れ、“完全に趣味”の世界になったんだなぁと、一抹の寂しさも覚えた次第。

mem04

 ただ、PCを一から組み上げる経験が不必要なものか? と言うと、個人的にはまだ“必要”だと思います。バラバラのパーツを選び、組み上げる事で、どのパーツが何を担当し、どこに、どう接続されているのかを把握できると同時に、もともとバラバラだったものを自分で組み上げるわけなので、何処かが壊れてパーツ交換する時も、余裕を持って作業ができます。

 例え組み上げ時に失敗したり、初期不良が混入してハマったとしても、「必要最低限の構成で立ち上げて原因を特定する」とか「メモリテストで初期不良の有無を確認してから組み上げる」など、自作の基本も体得できるチャンスにもなります。そんなわけで、「CPUグリスすら塗った事のない奴がPC語るのもどうよ」という小言を言い出すおっさんが爆誕するわけです。

 で今回の新PC。パーツ選択の理由を超絶簡単に紹介。


【CPU:Corei7 2600K(3.40GHz)】
 
 ド定番のお値打ちCPU。SandyBridge-EやAMDのブルドーザーが登場する直前のタイミングになりましたが、前者はコストパフォーマンスに疑問を感じ、後者はパワー的に地雷臭が漂っており回避。結果的に良い判断だったと自負していますが、気になるのは来年登場する3次元トライゲート・トランジスタ採用の「Ivy Bridge」です。これは「第1弾はSandyBridgeから劇的に処理能力は向上しないだろう」と踏んでみました。CPUクーラーは「無限参」。

pc013


【マザボ:ASRock Z68 Extreme4 Gen3】

 ここ数台の遍歴として、MSI→ASUS→GIGABYTEときていたので、ASRockをチョイス。ゲーマーなら「Z68 Extreme4 Gen3」だろうという勢い選択。Fatal1tyは高いので無視。SSDでいろいろやろうと思っているのと、実際どうなるかわかりませんが前述の「Ivy Bridge」も睨んでZ68チップセットにしてみました。

pc019
 


【メモリ:DDR3-SDRAM 4GB PC10600 1333MHz×4枚=16GB】

 「メモリは積めるだけ積め」が我が家の家訓。動画編集が最近楽しく、メモリも安価なので値上がりする前に多めに搭載。真面目な理由としては、後述する起動ドライブをSSDにしたため、メモリ不足によるスワップファイルを作りたくないというのがあります。今のSSDでは、もう神経質になる必要ないそうですが、念には念を。

pc012
 

【起動ドライブ:Crucial m4 SSD 128GB(CT128M4SSD2) 】

 ノートPCでSSDに触れ、快適さにノックアウトされ「次のデスクトップでは起動ドライブにSSDを」と決意し、今回実現。Intelとも悩みましたが評判重視でクルーシャルを選択。結果、鬼スピード。糞っぱや。クシャミしてるまにWindows 7が再起動します。頻繁に遊ぶゲームもSSDにインストすると座りションベンするほどサクサク動きます。ローディング?、インストールプログレスバー? なにそれおいしいの? 結論:CPUに金かけるならSSD買うと尿管結石が治る。

pc018
pc017



【ビデオカード:GeForce GTX 560 Ti】
 
 こなれた価格で十分な性能の鉄板カード。面白くもないヒヨリ気味の選択ですが、BF3は設定を少し落とせば快適にプレイでき、AVA程度の古いゲームであれば常時FPS200前後は出してくれます。個人的にSLIはあまり好きじゃありません。

【サウンド:Creative PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium】
 
 サウンドカードはまたこんどゆっくりと。 

pc015


【ケース:Antec P183-V3】
 
 AntecバカなのでAntec一択。高品質、使いやすく、適度に上品なデザインで、ドライブ引き出しやすく、手が切れず、内部配線もまとめやすく、何よりスリム。他社も見習え。ゲーミングPCケースがほっとくと横に肥大化していくの何とかしてください。ちなみにケースファンはサイズの「KAZE-JYUNI」12cmに全とっかえ。
 
pc002
pc010
pc011

pc009
pc016

pc020
 SSDのほかに2TBのHDDも突っ込んでます。

 


【電源:SilverStone SST-ST75F-P 750W 80PLUS SILVER】
 なんも考えないとAntecの電源入れることになりますが、より静かだという情報をもとにSilverStoneの750Wをチョイス。嫌いといいつつCrossFireX、SLIでもなんとかなるよう750W。ちなみに電源ケーブルもオヤイデの高いやつに交換してますが病的な話になるのでカット。PCであるいみ一番重要なパーツ。そしてショップブランドでは一番ないがしろにされるパーツ。それが電源。

pc014



【光学ドライブ:パイオニアBDR-206DBK」

 容量がデカイ、デジカメのRAWファイルを片面2層BD-Rにライブラリする事も見越したチョイス。おばさま、いまのPCってブルーレイ再生しても秀丸でテキストファイル表示してるみたいに軽いんざますのよ。僕はもっとパイオニア。
 
pc008



【結果】

 AVAをフルHD/高負荷設定で150-180fpsくらい常時出しながら、H.264エンコでUstream配信が安定してできる程度になりました。ローディングも素早く、誰もいないマップに一番乗り。最低設定で50-60fpsをウロウロして発狂していた事を思い出すとスルーラック8兆錠飲んで、大腸まで脱腸したくらいすっきり。ゲームが重くてイライラする人は、イライラしている時間の半分くらいバイト&仕事して超絶PC買ったほうが、人生トータル的にプラスになることうけあいです。

pc009