ラーメン道の求道者達には、皆、それぞれに聖地があると聞く。
私にとって、新横浜にある“ラーメン博物館”は、そんな聖地の一つだ。

近代的なビルの入り口をくぐると、
昭和の街に迷い込んだような光景が出迎えてくれる。
ラーメンが今のようなグルメ料理の一員になる前、
良い意味でブサイクで、ラーメンらしかった時代の匂いだ。

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私がVrinksと共に巡礼した理由は、当時博物館に参加していた
博多のとんこつラーメン店「ふくちゃんラーメン」を堪能するためだ。

表面にゼラチンの膜がはるほど濃厚なスープと、中細麺の絡み合い。
列ぶ価値のある素晴らしい一杯だったのを、今でも反芻できる。

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ディズニーランドを例に挙げるまでもなく、
テーマパークで最も重要なのは、強固な世界観の演出だ。

面白いアトラクションを並べるのは遊園地の役目で、
本当に夢の世界に迷い込んだのだと、
観客に錯覚させる事がテーマパークには求められる。

ディズニーランドでは、その信念が楽しさに
ラーメン博物館では、“美味しさ”に繋がっているようだ。

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写真は「山形 赤湯からみそラーメン 龍上海」。
煮干しの効いた味噌ラーメン。
中央のからみそをお好みで崩しながら食べるスタイルが特徴だ。

ちなみにこれはミニサイズ。
ミニが注文でき、いろいろなお店の味が楽しめるのも、
このテーマパークの粋なところだ。

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ちなみにこのラーメン、スーパーなどで最近、
生麺タイプのものがアイランド食品から販売されている。

この手の「有名店の味再現商品」の中ではかなりレベルの高い味、
なおかつ、とんこつラーメンよりも調理の難易度も低めだ。
(麺が太めでのびにくく、少しもたもた調理していても大丈夫など)

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そんな博物館に、今年の4月20日。
二代目 げんこつ屋」が登場する。

話せば長くなるので割愛するが、
この「げんこつ屋」
私にとってソウルフードとも言える、特別な思い入れのあるラーメンだ。

げんこつ屋

一時は各地に出店攻勢をかけ、人気を集めた店舗なのだが
2007年頃にいろいろあって倒産。二度と口にする事ができなくなり、
半身を失ったような気分を味わったものだ。

しかし、幕を閉じてから4年……
二代目の手により、あの味が蘇ると言う。

本当に初代の味が蘇るのか?
期待半分、不安半分だが
近いうちに、この新たな伝説の始まりを見届けなければならない。
そのスタートがラーメンの聖地というのも、粋な計らいだ。

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