
~ 前回までのあらすじ ~
200km走れると、名前の後ろに(ランドヌール)と付けていいらしい → 千葉(というか茨城)なら走れそうじゃね? → じゃ半分の100km走ってみるか ← いまここ

いつのまにか先端が脱げていて、防寒機能を放棄していたシューズカバーを再び装着。神社でオニギリを補給をしてから再び走り出します。


ロードのケツに長いアームでも付けて、俯瞰視点で見下ろし撮影したらツール・ド・フランス的な気持ち良い動画が撮れそうです。あんま長いと危なそうですが。ニコ動とかで、そうした器具を工夫して自作し、凄まじい視点からの動画撮ってる人を見かけますが、いつか真似したいもんです。

のんれす氏はアウター派で、巡航速度は25km~28km程度。私はインナークルクル派で、一人で走っていると、なんか良さ気な景色があるたび、アクションカム(常時インターバル撮影)の向きを変えてみたり、遠くにあるアレは絵になる神社かなと目をこらしたりと、しょっちゅう浮気をしているので20km程度のノロノロライド。そのため、気を抜くと置いていかれます。
ただ、霞ケ浦はぶっちゃけ「大パノラマ」ばかりで、細かいアングルがどうのという感じでもないので、途中から頭を切り替え、アウターも活用。撮影の事は考えず、走りに専念。のんれす氏を風よけにしてトレインを組みます。

土浦付近は車も多かったですが、このあたりまで来るとまばら。路面も綺麗ですこぶる走りやすいです。こんな場所が家のすぐ近くにあればローディーとしては理想的。にも関わらず、ロード乗りとまったく遭遇しません。というか、そもそも人がいない。

しばらく進むと野焼きに遭遇。白い煙を自転車で突っ切るのも、都内ではまず体験できないイベントでテンションが上がります。アクションカムのインターバル撮影の間隔を見計らって煙に突入!!

うほっ

建物が少なくて見晴らし良好と喜んでいますが、逆に言えば“昼食をとるお店もあまり無い”という事。事前にネットで調べた時に気づいてはいましたが、実際に湖畔沿いを走ってみるとコンビニすら見かけません。

湖畔沿いはこんな感じ。一本ズレないと何も無い状態です。

ファーストフードやファミリーレストランは探せばあるんでしょうが、せっかくここまで来たので、この場所にしかないものを食べたいところ。食べログを検索してみると、何やら不穏なカツカレーの写真にたどり着きます。民宿もやっている「しをみ食堂」さんで、750円のカツカレーを頼むと、凄まじいボリュームが堪能できるとのこと。いわゆる“テラめし”って奴でしょうか。

カツカレーのどこが名物だという話もありますが、まあその場所に行かなければ食べられないボリュームではありそう。ということで、「しをみ食堂」を昼食地点に設定。湖畔から少し離れたところにありました。

しかし、お店に入って大きな問題が発生。



ボリューム以前にカツカレーがさほど食べたくないストマックコンディション
しおいんですけどロードバイク部豆知識:実は食が細い
理由:もうオッサンだから

あ、のんれす、隣の人が頼んだカツカレーが来たよ。


絶ww対ww無ww理wwwww
ただ、カレーは食わないとイカンだろうと、2人とも普通のカレー(550円)をチョイス。もしかして、普通のカレーを頼んでもテラめしサイズなのではと戦々恐々としていましたが、どうやら一般的な分量のようでホッと一息。






気になるお味は




いやぁ、ヤクルトが標準添付されている定食なんて2800年ぶりくらいだ。ヤクルト飲むの自体も5年ぶりくらいか。なんか嬉しいな。





何だよww


菌の名前をデカデカ主張ww



販売者はクロレラ食品ハック株式会社









後からアカシックレコードを振り返ってわかったことですが、霞ケ浦の単調な景色の中をひたすら走り続けて来た事で、脳がわりとアレな感じになっていたようです。そのため道端に落ちている薄汚れた布を見ただけで会話も弾みます。

あー、そこに「明日ママがいない」っぽいタオルが落ちてる!!

ポスツ!!!



ドンキちゃん!!

その前に「明日ママがいないっぽいタオル」
ってなんだよ。
ってなんだよ。

薄汚れて丸まってた


とかなんとかやっているあいだに、70km地点の行方(なめがた)市観光物産館こいこいに到着。ロードを立てかけられそうな場所も見つけたので、とりあえず霞ケ浦をバックに撮影兼休憩。



しかし、海に来たと言っても信じてもらえそうな景色。やっぱりスケールデカイです。琵琶湖一周のビワイチも、こんな感じなのかなぁ……。

隣にあるのは「霞ケ浦ふれあいランド」。水のテーマパークらしいです。行ってないですが。

観光物産館には特産品がズラリ。おみやげを買うのに良いです。

目玉はこの、行方バーガー。霞ヶ浦で獲れる「ナマズ」をベースとしたハンバーガー「なめパックン」や、「鯉」をベースにした「鯉パックン」などが食べられるらしいです。ナマズに鯉って……という気もしますが、ナマズは白身魚のような味わい、鯉にも臭みはなくて食べやすいのだとか。
食べようと思ってましたが、あまりお腹が空いてないところにカレー詰め込んだので、2人とも写真を見るだけで満足。

日もだいぶ傾いてきました。暗くなるとさらに寒そうなので、先を急ぎます。


単調な景色の霞ケ浦沿いですが、トワイライトタイムの効果は抜群。グッと味のある景色になります。オレンジ色の空と、それが反射する水面の境界線があやふやに感じられ、太陽の中に吸い込まれるためにペダルを漕いでいるような気分になります。



そんなこんなで霞ケ浦一周完了。つくばの駅からここまで、だいたい97km。このまま再びつくばまで戻れば、100km越えは確実です。

だいぶ日が暮れてきました。霞ケ浦一周というイベントはクリアしたので、後はオマケみたいなものですが、オマケが10kmくらいあるので地味に長く感じられます。

まあでも道路は広く、東京の幹線道路などと比べると走りやすいです。

つくば学園都市に帰還!!


距離は106km、4時間43分で、平均時速は22.6km。消費カロリーは2000kcal越え。

どうよ、初の100km越えは。











~ランドヌールへの道:完~