Hangame SPECIALFORCE

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しおいんですけど

ネトゲやPS4、PS Vita、自転車などを楽しむクランメンバーによる合同ブログ。AVA、BF4など、広く浅く楽しみます。さらに、6番目の味覚“しおい”を探求するグルメサイトと、ニーソや絶対領域を探求する求道者の隔離病棟も兼ねています。自分でも何を言っているのかわかりません。基本読まないでください。

2014年01月

ランドヌールへの道:第2回「カレーと夕日とナマズバーガー」

ブログネタ
ロードバイク に参加中!
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 ~ 前回までのあらすじ ~

 200km走れると、名前の後ろに(ランドヌール)と付けていいらしい → 千葉(というか茨城)なら走れそうじゃね?  →  じゃ半分の100km走ってみるか ← いまここ

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 いつのまにか先端が脱げていて、防寒機能を放棄していたシューズカバーを再び装着。神社でオニギリを補給をしてから再び走り出します。

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 ロードのケツに長いアームでも付けて、俯瞰視点で見下ろし撮影したらツール・ド・フランス的な気持ち良い動画が撮れそうです。あんま長いと危なそうですが。ニコ動とかで、そうした器具を工夫して自作し、凄まじい視点からの動画撮ってる人を見かけますが、いつか真似したいもんです。

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 のんれす氏はアウター派で、巡航速度は25km~28km程度。私はインナークルクル派で、一人で走っていると、なんか良さ気な景色があるたび、アクションカム(常時インターバル撮影)の向きを変えてみたり、遠くにあるアレは絵になる神社かなと目をこらしたりと、しょっちゅう浮気をしているので20km程度のノロノロライド。そのため、気を抜くと置いていかれます。

 ただ、霞ケ浦はぶっちゃけ「大パノラマ」ばかりで、細かいアングルがどうのという感じでもないので、途中から頭を切り替え、アウターも活用。撮影の事は考えず、走りに専念。のんれす氏を風よけにしてトレインを組みます。

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 土浦付近は車も多かったですが、このあたりまで来るとまばら。路面も綺麗ですこぶる走りやすいです。こんな場所が家のすぐ近くにあればローディーとしては理想的。にも関わらず、ロード乗りとまったく遭遇しません。というか、そもそも人がいない。

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 しばらく進むと野焼きに遭遇。白い煙を自転車で突っ切るのも、都内ではまず体験できないイベントでテンションが上がります。アクションカムのインターバル撮影の間隔を見計らって煙に突入!!

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 うほっ

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 建物が少なくて見晴らし良好と喜んでいますが、逆に言えば“昼食をとるお店もあまり無い”という事。事前にネットで調べた時に気づいてはいましたが、実際に湖畔沿いを走ってみるとコンビニすら見かけません。

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 湖畔沿いはこんな感じ。一本ズレないと何も無い状態です。

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 ファーストフードやファミリーレストランは探せばあるんでしょうが、せっかくここまで来たので、この場所にしかないものを食べたいところ。食べログを検索してみると、何やら不穏なカツカレーの写真にたどり着きます。民宿もやっている「しをみ食堂」さんで、750円のカツカレーを頼むと、凄まじいボリュームが堪能できるとのこと。いわゆる“テラめし”って奴でしょうか。

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 カツカレーのどこが名物だという話もありますが、まあその場所に行かなければ食べられないボリュームではありそう。ということで、「しをみ食堂」を昼食地点に設定。湖畔から少し離れたところにありました。

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 しかし、お店に入って大きな問題が発生。

db40facbあまり食欲が無い

e3e05b84そもそも空腹状態でも、テラめしを食える気が微塵もしない


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ボリューム以前にカツカレーがさほど食べたくないストマックコンディション

 しおいんですけどロードバイク部豆知識:実は食が細い
 理由:もうオッサンだから



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あ、のんれす、隣の人が頼んだカツカレーが来たよ。



db40facbちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwww



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絶ww対ww無ww理wwwww

 
 ただ、カレーは食わないとイカンだろうと、2人とも普通のカレー(550円)をチョイス。もしかして、普通のカレーを頼んでもテラめしサイズなのではと戦々恐々としていましたが、どうやら一般的な分量のようでホッと一息。

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e3e05b84食えるか食えないか、そもそも店に入る前に気付けという話しだな。もう大人なんだから。

db40facbなぜカレーに冷奴と味噌汁が



e3e05b84なんか民宿の朝飯みたいだな



db40facbここ民宿でもあるんでしょ


e3e05b84そうだっけww



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 気になるお味は

e3e05b84db40facb ふつー


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いやぁ、ヤクルトが標準添付されている定食なんて2800年ぶりくらいだ。ヤクルト飲むの自体も5年ぶりくらいか。なんか嬉しいな。


e3e05b84おわ!!


db40facbなによ



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e3e05b84ヤクルトじゃねえwww

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何だよww
 


e3e05b84クロレラ乳酸菌www


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菌の名前をデカデカ主張ww


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e3e05b84作ってるのは“株式会社クロレラ本社”。何もかもクロレラだな。



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販売者はクロレラ食品ハック株式会社



e3e05b84ハックってなんだよ



db40facbハック!!



e3e05b84ハック!!!!



db40facbハック!!!!!



e3e05b84すいません静かにしてください



db40facb味はどうなんだ



e3e05b84ゴクリ



e3e05b84完全にヤクルトwwwwww


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 後からアカシックレコードを振り返ってわかったことですが、霞ケ浦の単調な景色の中をひたすら走り続けて来た事で、脳がわりとアレな感じなっていたようです。そのため道端に落ちている薄汚れた布を見ただけで会話も弾みます。

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あー、そこに「明日ママがいない」っぽいタオルが落ちてる!!



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ポスツ!!!



e3e05b84パスツ!!!



db40facbポストちゃん!!


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ドンキちゃん!!



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その前に「明日ママがいないっぽいタオル」
ってなんだよ。



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薄汚れて丸まってた



db40facb泣きそうになるからそういうの見つけなでください


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 とかなんとかやっているあいだに、70km地点の行方(なめがた)市観光物産館こいこいに到着。ロードを立てかけられそうな場所も見つけたので、とりあえず霞ケ浦をバックに撮影兼休憩。

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 しかし、海に来たと言っても信じてもらえそうな景色。やっぱりスケールデカイです。琵琶湖一周のビワイチも、こんな感じなのかなぁ……。

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 隣にあるのは「霞ケ浦ふれあいランド」。水のテーマパークらしいです。行ってないですが。

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 観光物産館には特産品がズラリ。おみやげを買うのに良いです。

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 目玉はこの、行方バーガー。霞ヶ浦で獲れる「ナマズ」をベースとしたハンバーガー「なめパックン」や、「鯉」をベースにした「鯉パックン」などが食べられるらしいです。ナマズに鯉って……という気もしますが、ナマズは白身魚のような味わい、鯉にも臭みはなくて食べやすいのだとか。

 食べようと思ってましたが、あまりお腹が空いてないところにカレー詰め込んだので、2人とも写真を見るだけで満足。

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 日もだいぶ傾いてきました。暗くなるとさらに寒そうなので、先を急ぎます。

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 単調な景色の霞ケ浦沿いですが、トワイライトタイムの効果は抜群。グッと味のある景色になります。オレンジ色の空と、それが反射する水面の境界線があやふやに感じられ、太陽の中に吸い込まれるためにペダルを漕いでいるような気分になります。

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 そんなこんなで霞ケ浦一周完了。つくばの駅からここまで、だいたい97km。このまま再びつくばまで戻れば、100km越えは確実です。

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 だいぶ日が暮れてきました。霞ケ浦一周というイベントはクリアしたので、後はオマケみたいなものですが、オマケが10kmくらいあるので地味に長く感じられます。

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 まあでも道路は広く、東京の幹線道路などと比べると走りやすいです。

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 つくば学園都市に帰還!!

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 距離は106km、4時間43分で、平均時速は22.6km。消費カロリーは2000kcal越え。

e3e05b84お疲れ様でした。
どうよ、初の100km越えは。


db40facb景色が単調でずっと平坦だったというのもあるけど、飽きるな。疲労とか言う以前に。



e3e05b84確かに……。アルプスあづみのセンチュリーライドで140km走った時は、起伏や景色の変化が沢山あって、各エイドでいろんな名物も食べられて、まったく飽きなかった。ある程度、変化があった方が刺激になって楽しくて、精神的な負担は少なくなるのかもなぁ。

e3e05b84で、ランドヌールになるためには、ここからもう一周してくる必要があるんだが。ここまで約5時間かかったから、2倍して10時間。13時間半の制限時間はクリアできそうだけど。


db40facb精神的に無理www

e3e05b84まあ、イベントで沢山の人と走るとまた、テンション上がっていつもより力が出たりするよ。



db40facb今後レベルアップして、巡航速度が上がるか、起伏のあるコースでも200km走破できるようになるか、そういう将来的な目標で良いんじゃないの。


e3e05b84そーだね



db40facbあーでも、200kmとなると、朝早くスタートしても、さらに遅い時間にゴールする事になるわけだな。クタクタに疲れて、輪行で帰る気力無くて近くのビジネスホテルに一泊とかなるだろうな。


e3e05b84そーかもな



db40facbそしたら宿泊費が数千円発生して、俺の人生予算オーバーするから無理だ



e3e05b84ちょwwwwww




~ランドヌールへの道:完~


ランドヌールへの道:第1回「言葉のカッコ良さと立ちはだかる長距離」

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 ミリオタには説明不要ですが、ドイツ語というのは反則的な言語です。

 ドイツ空軍を意味する「ルフトヴァッフェ」、街ごと吹っ飛ばすような列車砲「グスタフ/ドーラ」、風の谷にでも飛んで行くつもりなのかというような巨大輸送機「ギガント」……べつにミリタリー関係だけでなく、ボールペンごときが「クーゲルシュライバー」とかいうらしいので、もはや、なんでもかんでもかっこ良く聞こえるずるい言語と言えます。



 カッコイイ言語と言えば、フランス語も負けてはいません。ル・ジャルダンだの、ソレイユだの、フォンテーヌだの、ヌーベルバーグだのラルクアンシエルだの、意味がわからなくてもなんかオシャレオーラが漂うのだから凄いもんです。個人的にはドイツ語に男性的な力強さ、フランス語はしなやかさを感じます。

 そんなフランス語に「ランドヌール」という言葉があります。日本語における「旅人」みたいな意味だそうで、これも響きがカッコイイです。山田太郎(38歳:旅人)だと、仕事しろ としか思いませんが、山田太郎(38歳:ランドヌール)だと、「詩集とか出されてるんですか?」、「葉山にアトリエをお持ちだったりしますか?」みたいに、一目置かれる感じがして不思議です。

 ロードバイクでロングライドをするのも、ある種の旅ですが、ある認定イベントで長距離を走り切ると、「あなたはランドヌールです」と認定され、認定メダルなどがもらえるイベントが存在します。「ブルベ」(フランス語で認定)と呼ばれるもので、最近日本でも活発に開催され、ローディーに人気があるそうです。

db40facbつまり、ブルベを走りきれば、ニートだろうが無職だろうが、42歳ラノベ作家志望家事手伝いだろうが、ランドヌールになれるわけだな。


e3e05b84人生のアレな感じを、言葉の響きのカッコよさだけで覆い隠すの凄い好きだな俺。無職で家でダラダラ=ジョブレス・オブリージュみたいな。

db40facbこんにちは、のんれす(ランドヌール)です。アースコンシャスエコサイクリストでガイア保護官をやっていますNOマネー。

e3e05b84すげえ、金がなくてチャリンコ乗り回してる男なのに惚れてしまいそう。



db40facb履歴書の空白を埋めるためにもランドヌールにならないとダメだな、これ。


e3e05b84ただ、ランドヌールになるためには最低200kmを、13時間半で走らないとダメらしいよ。んで、300km、400km、600km、1,400kmみたいになっていくらしい。本州って1,600kmくらいだった気がするんだが。


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「「・・・・・・」」


 ご存知のように、しおいんですけどロードバイク部の合言葉は「平地はまったり」、「上り坂は迂回か電車かタクる」、「この世の全てを下り坂に」です。ロングライド能力も、80kmや100km程度で「あーつかれた」、「もーいいわ」と嘆きが入る程度のスタミナ。私の最長は長野での140kmですが、のんれす氏に至っては一度に100kmを走った事もありません(昨年夏のめんまライドは80kmちょい)。

 こんなヘタレがもし挑戦するとなると、当然200kmコースしかありません。それも、極力坂道が無い、ド平坦なコース……。東京発の200kmコースは、「定峰200」というのが定番らしいですが、二子玉をスタートし、多摩川沿いを遡って秩父へ行き、そこからさらに峠を登って下って、飯能方面から戻ってきてまた二子玉に戻る……というもの。偶然ではありますが、昨年夏のめんまライドで、多摩湖から秩父に向かった道とややかぶっています。

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e3e05b84せんせいしつもんがあります



db40facbなんでしょう



e3e05b84夏に熱中症でぶっ倒れたあの峠を抜けて、さらに山道うねうね行って、自走でまた13時間半以内に二子玉まで戻ってくるというのは、現在の我々に可能なんでしょうか。


db40facb無wwww 理wwwwwww




 ~ランドヌールへの道:完~



e3e05b84考え方を変えて、ド平坦で200km走れそうなコースを探して、そのブルベに出るというのはどうだろう。例えば、ド平坦でお馴染みの千葉とか。


e3e05b84お、ほぼ平坦で「千葉200km ぐるっと2Lakes」てのを見つけたぞ。大洗スタート、大洗ゴールで、ガルパン巡礼もできる、すてき!



db40facb霞ヶ浦を半周して……みたいなコースだな。まあ確かに、これなら走れる……かなぁ?
そもそも100km走ったことないから、どんな感じなのかすらわからんし。


e3e05b84じゃまあ、ブルベの試走じゃねえけど、霞ヶ浦をどんなもんか走ってみるってのはどうよ。ちょうど一周すると90kmちょいだから、100km走るという名目も兼ねて。


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 というわけで、秋葉原からつくばエクスプレスでバビュンとつくばの学園都市に到着しました。交番の隅で、ロードを輪行袋から開放します。「この景色、以前どこかで……」と思っていましたが、「つくばりんりんロード」をミニベロで走った時も、ここで輪行袋を開封していました。

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 毎度思いますが、学園都市って響きがソソりますな。

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 装備はいつもどおり。そろそろホイールを買わねば……。

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e3e05b84あ!!なんか新しいモンがついてる。猫目の安物ライトじゃない、なんかカッコイイライトが付いてる!!

db40facb某掲示板でも定番とされる、台湾DOSUN(ドゥサン)のAF500だ。500ルーメンの明るさがある。



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e3e05b84デザイン波動砲みたいでカッコイイな。



db40facbエアロなんとかかんとか形状だ



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db40facbバッテリ残量は上部のインジケーターで確認できる。ちなみに、ライトのバッテリを使ってスマホを充電する事もでき、緊急時にも役立つすぐれものだ。


e3e05b84おー! そんな事もできるのか。確かにモバイルバッテリ忘れたとか、切れた時に便利だな。今度、ブログで明るさとかちゃんとレポしてくれよ。


db40facbふぁい



e3e05b84そればっかだなおまえ



db40facbお前は新しいグッズないの?



e3e05b84これ



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db40facbシューズカバーか!! 確かに足のつまさき寒いからなこの季節。俺、靴の中にカイロ入れてるよ。



e3e05b84今日が初装備なんで、どんだけ暖かいかよくわからん。でも、お店の人は「この季節は必須ですよ」と言うからそうなのかと。


db40facb相変わらず言われるがままだな。



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 とかなんとかしゃべりつつ学園都市をスタート。霞ヶ浦に行くため、まずは土浦を目指します。

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 以前ミニベロで走った時もそう感じましたが、千葉(というか茨城)はとにかく空が広い。道路も広く、左右に高い建物も少なく、山も遠いので、開放感が東京とは段違い。ド平坦なので、本当に遠くまで見渡せるので気持ちが良いです。

 しかし、走りだして10分もしないのにトラブルが!

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e3e05b84のんれす!! 大変だ!! おかしい!



db40facbどうした!?



e3e05b84千葉(というか茨城)なのに上り坂がある!!


db40facbこれが千葉県最高峰・愛宕山(あたごやま)です


e3e05b84どうりで15秒くらいで登り終わったわけだ。


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 土浦の街を過ぎると、湖のほとりっぽさが漂ってきます。

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 走っていると、脳髄からアストラル体が虚空に抜け出ていきそうな開放感。千葉は本当にロード向きな土地ですな。中上級者には変化が少なくて退屈なのかもしれませんが、平地番長な我々には最適です。

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 ブルベのコースをやや意識しつつ、反時計回りで霞ヶ浦一周をスタート。1時間程度走って、精米機を発見。撮影&休憩タイム。大平原にポツンと精米所。東京ではなかなかお目にかかれない光景です。

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 こんな景色を横目に、時速25km程度を目安に巡航を継続。幸い風はそれほど強くなく、快調です。

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 約1時間40,50分で43km地点。ビアトリクス・ポターっぽい林と神社を発見。ルート確認しつつ、再び休憩。旅の安全を祈願します。

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 日差しはあるので走っていると暖かいですが、木陰で停止するとやはり1月、手足の先から寒さが這い上がってきます。

db40facbシューズカバー装着したんだから、大丈夫じゃないの?



e3e05b84確かにそうだよな



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e3e05b84db40facb「「ちょwwwwwww」」



 次回に続く
 

 

「じこまん」2巻に見る、アウトドアへの出所不明な憧れ

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 以前紹介した、玉井雪雄氏のロードバイクエッセイ風コミック「じこまん」。1巻がすこぶる面白いと紹介しましたが、先日、待ちに待った2巻が発売されました。今回もローディーなら「あるある」と頷きすぎて首が痛くなりそうな話題が満載です。

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 中でも特に共感したのは、ロード購入後、大会に出たりするバリバリのスポーツとしてハマったり、近所をポタリングしてゆるく楽しむといったパターンの他に、“旅の移動手段”としての活用に興味が出る時期があるという話。とどのつまり、“ロードをランドナーっぽく使ってみたくなる”という話ですな。

 「ろんぐらいだぁす!」もそうですが、「じこまん」の面白いところは、「実際に度に出てた体験談」ではなく、「余っているロードを旅仕様にカスタマイズしていく工程」がメインになっている事。サドルバッグは機能性よりも布製じゃなきゃ旅っぽくない!! 山奥の木陰にテントや寝袋を設置し、その脇にロードを停めるカッコイイ絵面が作りたくて、テントや寝袋を買おうとするけれど、何を買っていいやらさっぱりわからない……といった、準備段階の枝葉が詳細に書かれており、「わかるわかる」とニヤニヤしてしまいます。

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 特に共感できるのが、アウトドアでわざわざミニガスバーナーでお湯を沸かし、ドリップした本格的なコーヒーを楽しんでみたいという欲求。別にそこまでしてコーヒー飲みたいわけじゃないとか、缶コーヒーでよくね? とか、どうせなら棒ラーメンでもとかいう気もしますが、そういうぶっちゃけた話ではなく、外であのキャンプ用器具を使って湯を沸かしたりする工程をやってみたいというシチュエーションへの憧れキャンプ用品へのMONOとしての物欲が大半です。



 要するに、テントで寝る前には焚き火をやって、ナイフでこそいだハムを炙り、ベトナム戦争の昔話をしながら夜空を見上げ、スキットルに入れたウイスキーをグイッと飲まなきゃいけないんでしょみたいな、どこのカウボーイの話してんだみたいな思い込みです。

 アウトドア趣味なんてまるでやったことのない超インドア人生を送ってきた私のような人間の思い込みは、そうした行為やシチュエーションへの憧れの裏返しでもあります。ロクに使わないのに、なんか欲しいんだという玉井先生の気持ちは痛いほどよくわかります。私だって無意味にスキットル持ってるもの。PCの前でウェルチ(コンコードグレープ味)飲む時にしか使ってないけど。スゲエ甘い匂いがして硬派さが微塵もないけど

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 (なぜLINNマークが……)

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 その他にも様々な用品、グッズの購入レポや、ロングライドイベント参加レポ、ロードバイクの大会観戦記など、2巻も読み応えバッチリ。枝葉の情報を満載する事で、走ったことのないイベントも、どれくらい疲れるのか? 疲れきった時に脳内にどんな変化があって逆に辛いイベントが楽しく感じられるようになるのか? といった要素が、「じこまん」ならではのリアリティと共感を持って追体験できるのが面白いです。

 唯一心残りは、無駄にエロい“じこ満子”の出番が2巻では少なめだった事。いや、別に良いんですけど。3巻はもうちょっと男の裸体比率を下げ目でお願いしたいところです。


 
【血の味ランキング】

29
大弛峠※激坂十傑集
28.5 乗鞍ループ※激坂十傑集
28 風張林道※四天坂
27 箱根ループ※激坂十傑集
24 渋峠・毛無峠※激坂十傑集
22 埼玉のラルプ・デュエズ
21 乗鞍※激坂十傑集
20.5 子ノ権現※四天坂
20 有間峠/白石峠
19 苦労坂(東都飯能CCの激坂)
19 成木峠
18.9 鋸山林道
18.3 和田峠※四天坂
18 渋峠※激坂十傑集
18
榛名山
12 鶴峠(全区間)
11.8 都民の森※四天坂
11 風張峠(奥多摩周遊道路)
10 ヤビツ峠
9.6 仁田山峠
9.5 牧馬峠
9.2 梅ノ木峠
8 入山峠/碓氷峠/不動峠
8 山伏峠
8 雨降林道
7.5 名栗湖坂/龍崖山脇
7 鶴峠(甲武トンネルまで)
7 穴川林道
6.2 裏尾根幹
6 梅ヶ谷峠
4 大垂水峠
4 物見山
2.7 いろは坂/亜美ちゃん坂
1 東村山のラルプ・デュエズ
敗退 鳥居観音
敗退 奥武蔵グリーンライン

【短距離激坂集】
程久保の激坂/ガスト坂/百草園/別所坂

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自転車/アニメ/カメラ/ゲーム/オーディオ好き。名刺の肩書きは編集・記者で時折カメラマン。愛機D3/α7/RX100M3他。 愛車PINARELLO ROKH/DAHON MuP8。インナーロー教団主祭神 兼 生贄のピザ豚

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売りスレからAVAに最近リハウスしてきた。趣味はドッグタグ収集と戦車の真後ろで野グソ。退役JSです。職業は売春婦です。のんれす

:Vrinks526



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生理学的味覚である甘味、酸味、塩味、苦味、うま味に続き、新たに発見された第6の感覚。解明が進んでいないが、クランメンバーは唯一その絶対量を正確に判断する舌を持っている。唐揚げやラーメン、タルタルソース、フリトレーの菓子、粉チーズなどに多く含まれているが、塩分過多を示す感覚ではなく、ひらがな表記となる。また、「しおいんですけど」は否定的な意味ではなく、「シェフを呼べ」を上回る現代ブサイク食界で最上級に値する賛辞を意味する。唯一拒否反応を示すのは脂肪肝ぎみの肝臓だが、内蔵の悲鳴を黙殺して箸を進めざるおえない“背徳的かつ圧倒的な味覚の快楽”が、現状最も適した説明である。「しおいんですけど」に続く言葉の意味は、その味覚に目覚めた者しか知る事はできない。たまにネトゲ「AVA」をプレイしています。

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