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以前、荒川サイクリングロードを走ってジェラート食べに行きましたが、私が良く行く多摩湖自転車道の近くにもなにやら美味しいアイスがあるとのこと。
何なんでしょうか、サイクリングロードってのはアイスとかジェラートを引き付けるものがあるんでしょうか。
場所は、ミニベロ時代に唐揚げを食べに行った場所の近く。多摩湖を半周程度して、武蔵村山に入り、昭島方向へ若干降りてくるイメージ。目印としては、ヤマダ電機の武蔵村山店を目指すとわかりやすいです。


ありました、「ヴェルデ」という手作りアイスのお店。右に見えるのがヤマダ電機。看板を発見したら、横にある畑の脇を進進んでいきます。


こちらがお店。クーラーが効いた店の中で食べるのも良いですが、外で食べることもできるようです。

なになに、ミルク以外にもいろんな種類があるようで。メニューは日によって違うようです。なんでも、毎日自家牧場で絞ったミルクを原料にしているそうで。期待が膨らみます。器はコーンとカップが選べます。

とりあえずミルクと、台湾産のマンゴージェラートのダブルをチョイス。価格は確か300円ちょっと。結構ボリュームがあります。モタモタしてると溶けちまう……。

うめえww
荒川・榎本牧場のジェラートは、まさに搾りたてという濃厚さが特徴でしたが、こちらは同様にコクがありながらも、どちらかというとさっぱり爽やかな印象。カロリーは少なそうですが、長距離を走った身体には、これくらいサッパリした風味の方が食べやすい気もします。
いやー美味しい。糖分も補給でき、体内もクールダウンでき、夏のロングライドにジェラートは打ってつけ。サイクリングロードのすぐそばというわけではありませんが、10分くらいの寄り道で食べられる休憩スイーツとしては最高です。

せっかく多摩湖サイクリングロードを外れたのに、アイスだけで終わりにしてはつまりません。甘いものを食べて喉も渇き、お腹も減ってきたので、喫茶店にでも……。以前から気になっていたお店に向かいます。
お次は西武拝島線の西武立川を目指し、さらにクランクをまわします。

このあたりは住宅街ではありますが、都心から距離があるので幹線道路を外れると随所に森もあり、走っていて気持ちが良いです。

ありました、窯焼きパン工房、ゼルコバ。アルファベットではZelkova(ケヤキの木)。ロシア語ですな。
パン工房、つまりパン屋さんですが、カフェも併設してあり、イートインスペースもあるというタイプ。天然酵母や国産の小麦粉、天日干の塩など、素材にこだわり、溶岩窯で焼いた美味しいパンが食べられる……のがパン屋さんとしての特徴ですが、私が目をつけていた理由はそれだけでなく、もう1つあります。


一歩足を踏み入れると、広がるレトロな雰囲気。
スチームパンクと廃虚趣味が入り混じったような、月並みですが、絵本の世界に入り込んだような印象。

こ……これがパン屋の入り口!?
パン買いに行くというより、ラピュタの庭園に忍び込むような入り口で、胸が高鳴ります。

ゲートを見上げると、蔦の合間から「GALLERY 繭」とかろうじて読み取れます。
なんでもパン屋さんの建物は、その昔、養蚕に使っていた蔵を改築しているんだとか。

なんとなく、蟲師の「虚繭取り」エピソードを思い出しながらゲートをくぐると、この先にパン屋が本当にあるのか一層不安になります。

宮沢賢治風味の動物が、かろうじて残る現実感をあやふやにしていきます。

お、パン屋さんあったw

ぬくもりのある家具や道具そこかしこにあり、それを大きな玄関と窓からの入り込む緑が優しく侵食しています。

人間の暮らしと森の境界線があやふやで、それが心地良い感じ。秘境駅に通じる風情です。


飲み物は、自家製の梅のコンポートをペリエで割ったものをお願いしました。

実際はまったくこんな感じではなかったのに、「じいちゃん家の書斎ってこんな感じだったっけ」という謎の説得力がある風景。
スピーカーから薄く流れる細野晴臣のベースと店の中で風に吹かれていると、トトロのサツキとメイのお父さんの書斎に座っている気分になります。


疲労した身体に、甘じょっぱい梅のコンポートは格別。真空パックしてメッセンジャーバッグに常備したいところ。

あー……。

あと3年くらいここにすわってたいけど、自転車こいで帰らないと……。