一眼レフカメラには、バッテリーグリップ(縦位置グリップ、縦グリとも呼ぶ)が追加できるものがあります。カメラの下部に追加する下駄のようなグリップで、グリップにシャッターボタンも搭載。名前の通り、縦向きに撮影する頻度が多い時にこれを装着すると、カメラ自体は横倒しになっているのに、グリップしてる手の向きはいつも通り。シャッターボタンも、いつもの位置で押せるというわけです。
縦位置のポートレート撮影が多い、モデル撮影なんかで便利。さらに、グリップ部分にバッテリをぶち込めるスペースがあるので、飛躍的に長時間撮影が可能になります。そのため、鬼のような連写をしながら、バッテリを交換している暇がないスポーツカメラマンなども必要とする機能です。この結果、プロカメラマンが買うような各社のハイエンドカメラは、「どうせ後から追加するんだから」と最初から縦位置グリップが一体化している、大型ボディのカメラが多くなります。ニコンの「D4」とか、キヤノンの「EOS-1D X」なんかですね。
こうしたハイエンドカメラの下部分をズバッと切り落とし、「ハイエンド並の機能を持ちつつ、コンパクトにしました」というカメラが、裕福なハイアマチュアや、プロカメラマンのサブ機として売りに出されます。ニコンで言うと「D800」、キヤノンの「EOS 5D Mark III」あたりでしょうか。
一方、最近流行っているミラーレスは、その名の通り「ミラーがレス」できる機構的特徴を活かし、各社鬼のように小さいカメラを出しています。
しかし、スマホや携帯ゲーム機にも共通しますが、手に持って撮影する道具である以上、薄過ぎたり、小さすぎると逆に使いにくくなるのが悩ましいところ。たまにしか撮影しないコンデジなら、持ちにくくても我慢できますが、ミラーレスは撮影をメインとした行動(撮影旅行や撮影散歩など)にも使われるので、“長時間の持ちやすさ”も求められます。
前置き長くなりましたが、NEX-7の本体保護目的50%、持ちやすさ向上目論見50%で、ケースを買ってみました。税関で足踏みしつつも中国から到着。
純正の革ケースもあるのですが、底部にある三脚ネジ穴つきの金具が出っ張っているため、机などの平らなところに置くと、カメラの座りが悪いという話を聞き、対抗馬をネットで物色。GARIZ(ゲリズ)というメーカーのケース(XS-CHNEX7BK)を注文しました。
ユニークなのは、底部にメタルプレートがついている事。完全に真っ平で座りがいいのはもちろんですが、バッテリ/メモリーカードスロット部分はシッカリ穴があいていて、ケースを装着したままでバッテリやカードが交換可能。液晶ディスプレイのチルトを動かしてもケースと干渉しないなど、細かい配慮もされています。
コインや爪を使わずに着脱できる!! これはいいっす。
「なんでケースを買うと、持ちやすさが向上するんだ?」という話ですが、写真を見るとわかるように、ケースを装着すると若干高さが嵩上げされます。これにより、握った時に小指まで引っかかるようになり、ケース無し状態よりもかなり“シッカリ握れる”ようになります。
イベントコンパニオン撮影のカメコでも、撮影旅行でもなんでもいいんですが、カメラ片手に一日中歩きまわった経験がある人は、意外に手や腕が疲れた事があると思います(首から下げてても肩が疲れる)。しっかり持てると、それだけ疲れにくくなるのは、小さなカメラでも同じです。
また、疲労軽減だけでなく、強固なグリップは写真のブレを軽減する役割もあります。もちろん、「見た目がカッコイイ」とか、「しっかり保護できる」事が最重要なのは間違いないのですが、「取り付けた後で撮影しやすいかどうか」というのは、意外に見落とされがちなポイント。持ちにくくなってしまうなら、装着型のケースは選ばず、取り出しやすいカメラバッグを選ぶというのも一つの手だと思います。
また、疲労軽減だけでなく、強固なグリップは写真のブレを軽減する役割もあります。もちろん、「見た目がカッコイイ」とか、「しっかり保護できる」事が最重要なのは間違いないのですが、「取り付けた後で撮影しやすいかどうか」というのは、意外に見落とされがちなポイント。持ちにくくなってしまうなら、装着型のケースは選ばず、取り出しやすいカメラバッグを選ぶというのも一つの手だと思います。
【SONY NEX-7用本革カメラケース!Gun Shot Ring付き】GARIZ/ゲリズソニー NEX-7用Genuine Leath... |
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